すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃんの里帰り 1日目。

2023-04-27 11:13:14 | うちのキヨちゃん
 4月27日休憩を入れながらゆっくり行く予定だったので、朝7時30分自宅を出発。途中何度かSAなどで休憩をした。

     
     
     

 前夜には衣類の準備をしてもらった。下着と薬、紙パンツなどは私が準備し、そのことも伝えていたが、やたらと荷物が多い。どうしても自分の若かったころの綺麗な服を譲りたいと言うのだ。
 確かに古いデザインも逆にエモい時代である。ただ、キヨちゃんは身長127センチ、若い頃はもっと高かったろうが、それでもサイズも小さいし着られる人がいないだろう・・・。とにかく、必要最小限にしてと頼んでおいた。
 さて、最初のサービスエリア。家から水分は人数分用意し渡していたが、結構暑くて喉も乾いた。キヨちゃんはいつも口を酸っぱくして言っても水分を摂らないので心配したが、
 「母ちゃんにも小さいお茶を買ってきて。」
と言う。えらいえらい、今回はちゃんと飲んでるんだ・・・と思いきや、初めのお茶は一口飲んだなり足元に転がしてしまっていた。さらにトイレに連れて行くときに、靴を履かせると何だか違和感。確認すると、落とした飴が靴の中に・・・。
 さらにさらに、何だかコロンと音がしたと思ったら、入れ歯がドアのギリの足元に転がっている。こんなところで落としたら、絶対見つからない・・・。
 そんなバタバタもしながら、初日は福岡の親戚を訪ねた。昨年亡くなった伯母の仏壇を拝ませてもらうためだ。この伯母は姉妹の中でも一番交流のあったお姉さんであり、従兄弟にもとても良くしてもらっている。
 お昼はサービスエリアで簡単に済ませていたが、夕飯は従姉がお寿司をご馳走してくれた。有難い話である。
 食事の後AZホテルにチェックイン。くりりんのシングルとキヨちゃんとの部屋だったが、車いすのキヨちゃんを見て、バリアフリーの広い部屋に変更してくれた。今回旅行中ずっと車いす介助だったが、部屋の中など短い距離は杖の方がいいと思い準備していた。しかし、ホテルについてみると杖が無い。持ってくるのを忘れたのかな・・・と思っていたら従兄から電話。
 「キヨ姉ちゃん杖を忘れてるから今から持っていくね。」
あちゃ~。気の毒な事をした。
 さて、キヨちゃんをお風呂に入れベッドに寝かせると、
 「くりちゃんはここで寝んの?」
と言う。いくら部屋が広くても3人は無理(笑)。
 初日の夜は私はほぼ一睡もできなかった。旅行中眠りが浅いのはいつもだが、慣れないホテルで夜おしっこに起きるキヨちゃんが、転んでもいけないので寝返りをする度に様子をうかがった。
 そして、あまりに動くので様子を見に行くと、
 「誰!」
と驚くキヨちゃん。
 「なんだすずか・・・。お化けかと思った。」
って失礼な(笑)。
 「母ちゃん眠れん。」
 珍しくキヨちゃんまでそんなこと言うので見てみると、安定剤は枕元に転がしていた。それを飲んでからキヨちゃんは眠れたが、結局3時半にキヨちゃんがおしっこに起きるまで私は眠れず、その後も気になって、結局少し明け方ウトウトしただけだった。
 そうそう、初日福岡でそこからメインの鹿児島に行くコースだったが、キヨちゃんは従兄に、
 「明日徳島に帰るわな。」
と言っていた。
 「母ちゃん、法事で鹿児島行くのがメインでよ。」
と言うと、
 「・・・、今どこにおるん?」
と言うキヨちゃん。
 予想通り初日からネタいっぱいのキヨちゃんであった。
 


*4/27~30福岡~鹿児島を旅行。リアルタイムでアップできなかったので、日をさかのぼって記載しています。


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コメント (2)
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