Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

【2010夏 信州パステル紀行】  木曾街道 奈良井宿

2010-08-25 | おでかけ



美ケ原高原から山を移して、2日目は旧街道の宿場町へ。
やってきたのは、江戸と京都を結ぶ「中仙道」は34番目の宿場町「奈良井宿」

木曽には十一の宿場があるという。
そのなかでも「奈良井宿」は最も標高が高い。

難所で知られる「鳥居峠」を目前に、旅人が足を休めたのが「奈良井宿」だそうです。







この日はあいにくの
宿場はひっそりとして、モノクロ色そのものでした。

宿場には、上町、中町、下町とあって、それぞれに水場があります。
観光に、お買い物に、喫茶に、そしてお食事。
なによりも落ち着いた宿場町にうっとりです。






奈良井宿には古くから漆器、曲げ物、漆櫛、竹細工などの工芸が盛んな町です。

その中の一軒、「藤屋」さんの店前でパチリ







ひるめしに訪れたのが、「徳利屋」さんです。

江戸時代には脇本陣をつとめ、旅籠として使われてきた古い建築です。

今は郷土館として賑わい、それと手打ちそば、喫茶もやっています。
「徳利屋」さんのイチオシは「五平餅定食」
観光客にも人気が高いそうです。








徳利屋さんならではの「三色五平餅」は、”山椒味噌””黒胡麻””胡桃”の盛り合わせ。
ほかに「くるみ餅」一皿を注文しました。

名物の「手打ちそば」だけでは足らないのか、それとも美味しかったのか。
わたしが食べようと思ったら”空皿”でした(笑)。







食事のあとはコーヒー。
サイフオンコーヒーでインドネシアの「トアルコ・トラジャ」を飲ませてくれるという「松屋茶房」さんは本日休業。

しかたなく向えの「こでまり」というサテンへ。
少女趣味のような店の名前が気に食わないが、とにかくひと心地つきたかった。






小じんまりとしたクラシカルな店内。
二階から街道を見わたせる俯瞰がとてもよろしい。
小津安二郎さんの映画の名作浮草をホウフツさせてくれました。
宮川一夫カメラマンなら、こうした俯瞰で撮るだろうなあ・・・と。

宮川一夫のキャメラはアングルがすばらしかった。
『羅生門』もそうだ。『瀬戸内少年野球団』もそうだ。
自然の気配に敏感な情感があった。






わたしのふてくされた表情を察したのか・・・
お店の女主人が「胡瓜の浅漬け」をサービスしてくれました。

とても美味しかった~






このたびの旅行の幹事をしてくれた君。
余 貴美子に似たひとがやってるお店『花筏」に行こうと誘われました(←「飲み屋」じゃあるまいし)。
そこは幹事さんの顔を立てシブシブそのお店へ。
藍染などを売っている小物屋さん。
真っ先に、この家のあるじを見ましたよ!!

「どこが余 貴美子やねん!!」

ごくフツウの田舎のおばさん。

でも店先の看板が気に入りました。

人と、花と、動物と、植物と、目に映るすべてとの出会い。



2010年の夏の旅は終わった。




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【鎌倉あじさい紀行】 ④  鎌倉の季(いま) -姫懐石『口悦』-

2010-07-06 | おでかけ


【鎌倉あじさい紀行】もついに最終回です。

今回は、北鎌倉にある「とっておきのお店」をご紹介します。
もし鎌倉へ行かれたら、ぜひ北鎌倉の「かまくら 口悦」に寄ってみてください。

JR北鎌倉駅から50㍍ほど。
縁切寺で知られた東慶寺の少し手前です。

「口悦」は、ご亭主のこだわり「季節を大事にしたお料理」を満喫できるお店です。
ほかのどこでもない「鎌倉らしさ」を感じるお料理との出合いでした。





「品格を大切にしています」
ご亭主はお店のコンセプトをきっぱりと言い切った。

なるほど「品格」というコンセプトで貫かれた店構え、店内、そして料理のいずれも。
調和がとれており、且つ美しい。

姫懐石7品のなかに、わたしは「禅の形」を感じた。
かといって精進料理ではない。
和洋中のジャンルを超えた発想に、季節感を盛り込んだ心のこもった手作りの味だった。



いわしのクラッカー揚げ  夏大根梅酢和へ

わたしのお気に入りの一品。
夏大根を棒状切りにして、ひと晩塩漬けにする。
盛り付け時に梅酢をかけるというシンプルさ。
これだけでもさっぱりした夏向きの一品です。




店主みずからが描いたというお品書きは印象的。
このほかに彩色献立図があり、玄関先に飾られています。






鎌倉の四季がそのままお皿の上に表現されています。
それと、3週間ごとに献立が変わります。
20人で満席になるので、予約をお勧めします。




飲み物は地ビールの北鎌倉の恵みだけ。

北鎌倉の風、光、借景が好きだったというご亭主。
そして、新しい感動を大事にしたお料理と出合うために!

来年もまた来ようと、ひとり決めたのである。


【鎌倉あじさい紀行】はこれでおしまい。
画像処理が不具合のため、最終回のアップが大幅に遅れました。
深くお詫び申し上げます。
同時に、おしまいまでお付き合いくださった方には厚くお礼申し上げたい。
ありがとうございました。






■ 「かまくら 口悦」 ■
住   所:鎌倉市山ノ内400番地
電   話:0467-25-6015
営業時間: 午前11時30分~午後4時ごろ (売り切れ次第閉店)
定 休 日: 火曜日



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【鎌倉あじさい紀行】 ③  長谷寺

2010-06-26 | おでかけ


早朝、ホテルを出て江ノ電で長谷寺へ。

なんと晴れてきました
早朝8時。ゴーンと開門を知らせる長谷寺の梵鐘の響き!!

長谷寺は、ときに「花の寺」ともいう。
花の寺ならではの絶景アジサイ。
経蔵脇の斜面を埋め尽くすアジサイ。




長谷寺は江ノ電沿線にある。だから湘南の海に近い。
上にのびている「アジサイ散策路」からアジサイを見下ろすのも一興。
ふり返れば由比ガ浜の眺望もまた絶景だった。

湘南の海とアジサイが眼前に広がる長谷寺。
「来てよかった!!」誰もが云う。






「紫陽花散策路」は、なんとも夢の世界!!
あたり一面、パステルカラーのアジサイで視界が一杯に・・・。




境内に入ったすぐの放生池に、鉢植えのアジサイ「サンルージュ」
ちょっと渋めの可憐なアジサイは拝観客に超人気。








「アジサイお品書き」

長谷寺はアジサイの「デパート」。
境内に咲いていたアジサイの数品種をアップしてみました。
私の乏しい花知識ですが、思いつくままにコメントも。


① かまくら  こちら長谷寺で命名された。しっとりとしたブルーが素敵です。
② 花手毬  「手毬り状」に花をつけるアジサイを「手毬咲き」と呼ぶそうです。
③ 城ヶ島  古種の一つ。原種は「城ヶ島の雨」の名称で親しまれた。
④ ファンタスティック  まさに「ファンスタティック」です!!
⑤ メランコリー  可愛らしいネーミングです。
⑥ 夏祭り  なぜ「夏祭り」なの?コメントのしようがない品種。
⑦ 小町  JR鎌倉駅東口に「小町通リ」がある。鎌倉一の買い物&グルメストリート。
⑧ 清澄沢  古種のグランプリ的存在。縁取りの紅色がなんとも絶妙。
⑨ 宵の星  言いえて妙なネーミング。






アジサイの開花期にかぎり、時間帯によって入場制限。
8時の開門前に来たのですが、すでに100人ほどの列。
たまげましたね。

アジサイ、アジサイまたアジサイ・・・
ぼちぼちアジサイに酔われたのではないでしょうか?
この辺で、お茶にしましょうか

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【鎌倉あじさい紀行】 ②  明月院

2010-06-25 | おでかけ


鎌倉石の参道

北鎌倉にある明月院は、アジサイ寺と呼ばれるほどのアジサイの名所。
画像の鎌倉石の参道は、いわばこの寺のハイライト。

アジサイの時期は開門8時。
1時間前から拝観待ちの人が門前に並ぶのは珍しくない。




境内に約2500株のアジサイが植えられています。
8割から9割が日本古来からの品種『姫アジサイ』
明月院では意図的に青色を中心にしているようです。

雨の日は特に涼しげな佇まいに・・・
アジサイは七変化するという。
淡い青から深い青に日ごとに濃くなっていきます。





花想い地蔵

画像/左は溢れるほどアジサイを抱えたいくつしみ深き「花地蔵」


表札には・・・・


人は誰れしも
はかない花の想い出の中に
生きています。

大切な人との別れ、
いとおしい物との別れ 
そんな時 
ふと目に止まった花が 
どんなにか
心を慰めてくれたことでしょうか





アジサイロード

どこまでも続く「アジサイロード」
そのほとんどが「姫アジサイ」

アジサイロードとは誰が云ったかしらないが、迷路のような小路。
いちど迷ったら出口がわかんなくなっちゃうよゥ!!








アジサイ ミニ図鑑

JR北鎌倉駅から明月院までの道で出会ったアジサイです。

興味のある方はごゆっくりご覧ください。
興味のない方はご遠慮なくパスしてください。




およそ鎌倉のアジサイの見どころは?
明月院を中心とした北鎌倉エリア
長谷寺や成就院のある長谷エリア

明日は長谷寺へ。

梅雨時とあって、鎌倉の明日の天気予報のどんより模様。
アジサイは雨に咲く花というけれど、やはりあれば最高だよね。

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【鎌倉あじさい紀行】 ①  円覚寺

2010-06-23 | おでかけ


山門

いざ、鎌倉。
でも、生憎の
まずはとにかく北鎌倉の文豪ゆかりの円覚寺へ。
【鎌倉あじさい紀行】の開幕です!!

厳粛な禅の場としての雰囲気をもつ円覚寺
夏目漱石が参禅したことでも知られています。
楼上には観音像や十六羅漢像などが安置されているとか。
漱石が小説『門』で描写していますよね。




広大な敷地。凛とした空気。
東京ドームの4倍はあろうか・・。

かつて42の塔頭がある巨大寺院。
だが火災と戦で失ったそうです。
現在ある建物のほとんどは、元禄時代に再建されたもの。





境内の黄梅院で出会った「セイヨウアジサイ」



淡い色の「ウズアジサイ」。






松嶺院(しょうれいいん)

第百五十世叔悦禅懌(しゅくえつぜんえき)の塔所。
寺地には第四十世大拙祖能の塔所「青松庵」があったと伝えられている。
木造大拙祖能坐像、木造叔悦禅懌坐像が安置されています。
作家有島武郎が『或る女』をここで書いた。
俳優佐田啓二、女優田中絹代、オウム真理教の被害者坂本弁護士の墓があります。








松嶺院の回廊に咲いている「山アジサイ」

ここは比較的よく空いていて珍しいアジサイが堪能できた。




画像/左は「カシワアジサイ」
画像/右は「墨田の花火」




坂本弁護士ご一家の墓

松嶺院に坂本弁護士のお墓がある。
ひっそりしていた。
思わず手を合わせた。

坂本さん辛かったやろな。
ほんとに辛かったと思うよ。
何でこんな目にあったんだろね。
悲しいことだね。

わたしは、名刺受けに名刺を入れて、
しばし、お墓をみつめていた。



妙香池(みょうこういけ)

円覚寺庭園には名勝「妙香池」という心字池がある。
池は岩壁を掘り下げてつくられた。

画像の右上部は、波浪の侵食を凝らした虎頭岩が配されています。




カキツバタ

一日花なので翌日には萎む。

花を布にこすり付ける「書き付け」といわれる染色に使われたことから・・・。

一幅の風情もまた愉し・・・そこでパチリ


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