Dream Gate ( 中野 浚次のブログ )   

本日はようこそ開いてくださいました!お芝居のことグルメを語ります!


          

【2010夏 信州パステル紀行】  美ヶ原高原  -王ヶ頭ホテルー

2010-08-25 | おでかけ



牛伏山頂の美ケ原高原。標高2034メートル。

今宵の泊まりは、ここ「美ケ原・王ケ頭ホテル」







ここは、決して「襟裳岬」とか「恋人岬」のような類いではありません。

登山者が雷雨から身を護り、鐘を鳴らして近くの山小屋に助けを呼ぶための、謂わば避難所。







ここは天空に棲む牛たちの楽園。

厩舎などはなく、牛たちは自然のままに暮らしています。
雨が降れば熊笹の茂みに身を寄せ合っています。

かと言って、まったく放置されているという訳ではありません。
冬が近づくと、彼らはここから立ち去ります・・・・。







戯れている2頭の牛。

送迎バスの運転手さん(←観光ガイドも兼務)からの受け売りです。
モモコとハナコという名前の雌牛だそうです。






その翌日。

朝霧の中からモモコとハナコがやって来ました。






どこの世界にも縄張りがあるのでしょうか。
ここはお馬さんたちの楽園。

わたしに画才があれば、スケッチしてみたいベストショットなんですが。







高山植物が一斉に咲き乱れるのもこの夏の季節。

画像左がホタルブクロ
画像右がカンゾウ(山百合の一種)。






ホテルの南斜面にウメバチソウが咲いていました。






ノアザミにズームイン!!







傍らでハチが必至に蜜を求めて・・・。

ノアザミに豊富な蜜があるらしく、そこかしこでブンブンしてました。








クラシカルなリゾートホテルらしいラウンジ。

チェックインしてすぐに「笹茶」がふるまわれました。



                        

そして・・・夕方5時からは「シャンパンサービス」

アルコールの苦手なひとは山ぶどうジュース

「シャンパンください!!」

そしてまた・・・夜の9時から「お夜食サービス」
この日は「さつまいもの油揚げ」だったそうです。

                                 






山の上のホテルの夜は、下界より早く訪れます。

ラウンジでくつろぐのもよし、読書するのもよし、ギャラリーの「美ケ原の四季」の写真を鑑賞するのもよし。

「星空教室」の本日のイベントは天候不順のために中止!!
残念です







夜の楽しみはお食事。

地元、農家の野菜、摘んできた山草、美ケ原の自然水で育んだ自家鱒池の川魚。
信州牛のステーキ、女将の手作りの漬物など心のこもった夏の料理が供されました。


基本的に、わたしは画像に文字や数字を入れるのは好きではありません。
・・・・ので、画像をご自由にご覧になりましたら夕食メニューと照らし合わせてください。





食前酒: 山葡萄酒
前菜: 地野菜の生ハム巻き
山独活のきんぴら風
高原キャベツのゼリー寄せ
枝豆豆腐


吸い物: 舞茸・地鶏の吸い物
造り: 信州サーモンのSALAD風
焼物: 岩魚塩焼き
鍋物: 真鯛と夏野菜のオリーブ蒸し
枝豆のビシソワーズ



洋皿: 信州牛のステーキ(西京焼き風)
お食事: 新生姜の炊き込み御飯
季節の香物
デザート: 初夏のデザート
抹茶のアイス,フルーツのワインソース




                   こんな写真も撮りました







王ケ頭ホテルの朝食

和食と洋食のコラボ!!
ハイ。 どちらもいただきました。



ホテルは年中無休。

夏季には「朝露自然教室」、冬季には「雪上車クルージング」のイベントも。

客の大半がリピーターだという。
高原のリゾートには恰好のホテルだ!!
と云えば、言い過ぎだろうか・・・。



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【2010夏 信州パステル紀行】  木曾街道 奈良井宿

2010-08-25 | おでかけ



美ケ原高原から山を移して、2日目は旧街道の宿場町へ。
やってきたのは、江戸と京都を結ぶ「中仙道」は34番目の宿場町「奈良井宿」

木曽には十一の宿場があるという。
そのなかでも「奈良井宿」は最も標高が高い。

難所で知られる「鳥居峠」を目前に、旅人が足を休めたのが「奈良井宿」だそうです。







この日はあいにくの
宿場はひっそりとして、モノクロ色そのものでした。

宿場には、上町、中町、下町とあって、それぞれに水場があります。
観光に、お買い物に、喫茶に、そしてお食事。
なによりも落ち着いた宿場町にうっとりです。






奈良井宿には古くから漆器、曲げ物、漆櫛、竹細工などの工芸が盛んな町です。

その中の一軒、「藤屋」さんの店前でパチリ







ひるめしに訪れたのが、「徳利屋」さんです。

江戸時代には脇本陣をつとめ、旅籠として使われてきた古い建築です。

今は郷土館として賑わい、それと手打ちそば、喫茶もやっています。
「徳利屋」さんのイチオシは「五平餅定食」
観光客にも人気が高いそうです。








徳利屋さんならではの「三色五平餅」は、”山椒味噌””黒胡麻””胡桃”の盛り合わせ。
ほかに「くるみ餅」一皿を注文しました。

名物の「手打ちそば」だけでは足らないのか、それとも美味しかったのか。
わたしが食べようと思ったら”空皿”でした(笑)。







食事のあとはコーヒー。
サイフオンコーヒーでインドネシアの「トアルコ・トラジャ」を飲ませてくれるという「松屋茶房」さんは本日休業。

しかたなく向えの「こでまり」というサテンへ。
少女趣味のような店の名前が気に食わないが、とにかくひと心地つきたかった。






小じんまりとしたクラシカルな店内。
二階から街道を見わたせる俯瞰がとてもよろしい。
小津安二郎さんの映画の名作浮草をホウフツさせてくれました。
宮川一夫カメラマンなら、こうした俯瞰で撮るだろうなあ・・・と。

宮川一夫のキャメラはアングルがすばらしかった。
『羅生門』もそうだ。『瀬戸内少年野球団』もそうだ。
自然の気配に敏感な情感があった。






わたしのふてくされた表情を察したのか・・・
お店の女主人が「胡瓜の浅漬け」をサービスしてくれました。

とても美味しかった~






このたびの旅行の幹事をしてくれた君。
余 貴美子に似たひとがやってるお店『花筏」に行こうと誘われました(←「飲み屋」じゃあるまいし)。
そこは幹事さんの顔を立てシブシブそのお店へ。
藍染などを売っている小物屋さん。
真っ先に、この家のあるじを見ましたよ!!

「どこが余 貴美子やねん!!」

ごくフツウの田舎のおばさん。

でも店先の看板が気に入りました。

人と、花と、動物と、植物と、目に映るすべてとの出会い。



2010年の夏の旅は終わった。




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