先週の降雪から1週間、家周辺ではすっかり融けて消えた。
デルタ株が自己崩壊とやらで下火になってきたと思ってたら、また変異株が現れて、急速に感染拡大している。
なんというしぶとさ・・・
ちょっと、ウィルスの気持ちになって考えてみる。
俺たち”コロナ”はもともと、さる国の山奥にひっそりと獣たちに寄生共生していた。
ところが、なんでも食べる人間たちが、俺たちの棲む獣を街に連れて行った。
そこで、獣から吐き出された俺たちは人間に取り込まれてしまったのだ。
そこはパラダイスだった。増殖して子孫を残すのにたっぷりの栄養と細胞がふんだんにあったのだ。
俺たちにはそんな気はなかったが、人間の咳やくしゃみ、唾やうんちから人間の体外に排出されて、近くにいた人間に取り込まれちまった。
俺たちも生き物だ、増殖して子孫繁栄させにゃいかんが、その過程で寄生した人間を弱らせ、中には命を落とす人間もいた。
命を落とした人間とともに俺たちの仲間も死んでいった。
そういう連鎖が繰り返されて、人間たちも死んではかなわんと「ワクチン」なるものを作り出して俺たちの命を脅かし始めたのだ。
こりゃいかんと思っておったところに、仲間の中からニュータイプが現れて、”デルタ”と命名された。
こいつはスゴいやつだった。
人間への感染力、人間の体内での増殖力も向上して、子孫をどんどん増やしたが、宿主の命を縮める毒のパワーも強かった。
人間たちもニュータイプの封じ込めを強めてきたのと、あまりに強い生命力のせいか自己崩壊を起こすようになったしまった。
これでは、俺たちも死に絶えてしまう、なんとかせにゃいかんばいと思っておったら、またもやニュータイプが現れた。
俺たちってスゴいぞ。
そいつは”オミクロン”と名付けられた。
語尾に”C”を付けて「オミクロンC」とかだったら「元気ハツラツ~」ってなことには・・・ならんか。
こいつは、人間にすぐ感染して、発熱や咳症状をきたすが、人間を死なせるほどには強くないようだ。
人間の命を奪ったり重篤化させるよりも生きながらえさせたり、あまり弱らせずに、俺たちの子孫繁栄の道を選んだと言える。
俺たちって、ほんとすご~い。
遠い親戚筋に”インフルエンザ”というヤツが居る。
あいつらもこうして進化してきたんだろうか。
毎年、寒い時期になるとどこからともなく現れて、いつの間にか居なくなってしまうが、死に絶えてはいない。
俺たち”コロナ”も死に絶えるわけにはいかん。
人間の身体は実に住み心地がええし、子孫繁栄にはもってこいだ。だから、人間たちにも生きていてもらわにゃ困る。
これから先、俺たちがどんな進化をしていくんか分からん。また、山奥で獣に寄生してひっそり生きるんも悪くはない。
それがどういう形でやってくるかもわからんが、しばらくは人間の身体に取り込まれたまんま過ごすことになるんじゃろうのう。
な~んて、思っちゃおらんよね。
鳥取県はデルタ株含めて過去最高の感染者数を記録してしまった・・・気を付けなくては。
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