読売新聞の「人生相談」相談者はひとり暮らしの70代女性、
100歳を超えて施設に入所していたお母さんが亡くなった
ことで近くに住む50代の娘の態度が冷淡になった、相談者
は若い頃離婚、実家に戻り子育ては母任せで必要以外娘と話
さなく冷淡だったことを恨みに思い、当時自分が娘にしたこ
とと同様の対応をされ寂しいという相談内容である。
老いは心身の衰え、人間関係、経済力などさまざまなものを
日一日と喪失させていくもの、寂しいけれど、これが現実、
口調は穏やかに、そして「いさかいしつう和し、頼りにしな
がら自立する」関係をうまく持続させましょうという回答者
の内容だった。
娘さんは過去の親の厳しい言動を忘れてなかった、育てたの
は祖母で母ではないという思いが祖母の死によってよぎった
のかもしれない、親が齢をとると親子の力関係が逆転するも
の、回答者のいうように穏やかに接することを心がけること
が大切と自覚するのが賢明だと思う。