結婚して20年以上の夫婦の離婚を熟年離婚というが2014年
には3万6800件と25年前の7割増の離婚が成立してる、こ
の近年の日本での熟年離婚が急増したこともあり2008年の法
改正で離婚しても夫の年金を分割してもらえることになった。
要は離婚後の夫婦間の不公平さがないようにするためで離婚後の
生活において非常に重要になる、ただ国民年金の部分については
分割の対象にならない、あくまでも厚生年金の部分なので注意が
必要である、そして合意分割では1/2が分割割合の上限である。
例えば65歳の夫婦で持ち家あり、それぞれが国民年金が6万円、
夫の厚生年金は10万円、合計22万円で暮らしてるケースであ
るが、ごく普通の年金生活である、ところが熟年離婚することで
夫の厚生年金10万円を分割、それぞれ5万円になる、そうする
と夫11万円、妻11万円、持ち家があるもののどちらかが家を
出ることで家賃の負担という問題が出てくる。
預貯金や売却できる資産があればそれも分割して補填できるがそ
うでないと下流老人が二世帯になる可能性がある、別れることで
の解放感はあるものの生活を考えると厳しいというのが現実であ
る。