団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

苦痛のない人生こそが幸福

2024年01月16日 | 幸福

病気になれば誰でも苦痛を感じる、特に老年になるとその傾

向が増大する、若い頃感じなかった肉体の不調が老いととも

に常態化する、だから苦痛をできるだけ避けたい。

 

200年前の哲学者ショーペンハウアーは老年において大切

なのは快楽よりも苦痛を避けること、その意味で健康である

ことを重視している、さらにもうひとつの苦痛として貧困を

挙げている、ことさら裕福にある必要はないが貧困であるこ

とは問題だと言っている。

 

12年前75歳で亡くなった立川談志師匠は晩年咽頭がんで

闘病生活を送っていた、ある報道番組で「痛みさえなければ

齢をとることは苦ではない」と語っていたのを鮮明に覚えて

いる、そう考えると健康と金銭、これが老年期において大切、

逆にいうと貧困でなく健康であれば苦にならないともいえる、

れこそ苦痛のない人生こそが幸福なのかもしれない。

 


少しくらい不幸でいい!?

2024年01月10日 | 幸福

何をもって幸福とするか価値観は人それぞれである、ただ幸

と言うのは充実感で幸福度の持続時間の長さ、そういう意味で

は喜びや嬉しさは点、幸福は線というのは確かかもしれない。

 

しかし生まれてから死ぬまで幸福の連続ということはありえな

いことで浮かぶ日もあれば沈む日もあるのが普通だ、だから幸

福にあまりこだわるのも善し悪しのような気がする。

 

2年前に亡くなった作家の山本文緒さんの作品「自転しながら

公転する」のなかで主人公の女性が嫁ぐ娘に「別に幸福になろ

うとしなくてもいいのよ、幸福にならなきゃと思いつめるとち

ょっとの不幸が許せなくなる、少しくらい不幸でいいのよ、思

いどうりにならないものよ」というフレーズがあるが、まさに

その通りで人生なんて思いどうりにいかないもの、幸福感は人

それぞれの感じかたの問題、少しくらい不幸でいい、齢を重

るたびにそう思える。


76歳高田純次さんの幸せとは

2023年12月26日 | 幸福

人生全体で見たら針はちょこっと不幸せな方に揺れてるね、

それを何とか幸せな方に戻さないと思って生きてる、これ

はTVタレントの高田純次さん76歳が「幸せですか?それ

も不幸せですか?」というインタビューで幸せに言及し

た言葉である

 

さらに「他人を幸せにしたいけれどそうして自分が不幸に

ったらそれは困るね、知り合いに10万円貸したがお金

戻ってくるか心配、相手は喜んでいても、もし返ってこ

かったら自分にとって不幸な出来事かもしれない」

 

そして「自分の幸せと他人の幸せは違う、オセロみたいに

白黒はっきりしていればいいけど、わからないから、いつ

までも幸せという言葉を使うのかもしれない、漠然とした

大きな全体を見ないで部分部分を見て感じ取るといいんじ

ゃないかな」と「いい加減」「テキトー男」のキャラクタ

ーとはひと味違う真摯な同世代の高田純次さんを見ること

ができた。


日本人は現状不満派だろうか?

2023年08月15日 | 幸福

もう少し収入が多かったらよかったのに、もう少し頭がよかっ

たらよかったのに、そうしたら人生は違ってたかもしれない、

誰もが思うことかもしれない、しかし幸福度とはあまり関係な

いと「幸せのメカニズム」の著者真野隆司氏は著書の中で明言

している。

 

16歳以上の男女を対象に2012年に21カ国で行った調査

によると「もっと多くの財産があれば幸せなのに」と思う人は

日本人は60%で、ロシア、中国、に次いで第3位だった、い

わゆる日本人は国際的にみて「もう少し〇〇だったら幸せだろ

うに」と思いがちな国民という調査結果だった。

 

所得などの特定の保証を得ることが必ずしも幸福に直結しない

にもかかわらず、それらを過大評価してしまう傾向がある、だ

から日本人は現状不満派と言われるのかもしれないが本当に

うだろうか?


喜びや嬉しさは点、幸福は線

2023年01月23日 | 幸福

成功することと幸福は同じようで違う、成功は具体的な目標が

ある、受験に合格する、〇〇会社に就職する、サラリーマンで

あれば毎月の予算を達成する、結婚する等、人それぞれ違うも

のだが、目を達成したからといってそこで終わりではない、

達成感は一のものである。

 

幸福というのは充実感で、それが幸福度、その幸福度の持続時

の長さこそ幸福度でそれは老若男女、だれもが条件は同じよ

な気がする。

 

成功と幸福、どちらも手にしている人もいるだろし、どちらも

手が届かないでいる人もいるだろう、成功と幸福ということで

思い出すのは「喜びや嬉しさは点、幸福は線」という先人の

葉である、成功という喜びや嬉しさは一瞬だけど、幸福は線、

私にとってなぜか腑に落ちる言葉である。


美男美女は幸福だろうか?

2023年01月20日 | 幸福

現代社会において外見の魅力はとてつもなく大きな価値がある、

魅力的な外見だと幸福度も高くなるのだろうか?これは作家の

橘玲氏が「バカと無知・人間この不都合な生きもの」のなかで

美男美女について言及してる言葉である。

 

橘氏は美男美女だから幸福感やポジテイブな感情が高くなるわ

けではない、要は自分のことを魅力的だと思ってる男女こそ幸

福度が高いのだと明言している、ただ外見が魅力的だとさまざ

まな場面で得で羨望の的であることは確かである。

 

しかし外見は子供のころから、ほとんど変わらない、中には極

端に変わる人もいるが、そんなに変わらないものだ、美男美女

は自分の容姿に慣れてる、いわゆる褒められることにも慣れて

る、その証拠にTVでみるタレントや俳優、そしてアスリートの

中には「イケメンですね」「美人ですね」と言われて否定する

人はいない、だから本人たちはそれが日常だからいちいち自分

が幸福だと思わない、要は美男美女だから幸福だとは限らな

ということだ、外見が主観的な幸福度に影響しないというの

本当かもしれない。


私が感じる幸せな老後とは

2023年01月18日 | 幸福

人間は傲慢だから、なかなか細かいことで幸せを感じつづけ

とは難しい、しかし頻繁に起きる地震や水害、この日本列島

住んでいると平凡な一瞬、一瞬に幸せを感じることこそリア

なことだと私は思っている

 

他者との比較によって感じる幸せ、世間で幸せだとされている

ものを自分自身の幸せだと考え、それに合わせて希望を抱いて

いる人は少なくないし、それは若者も老人も変わらない気がす

る。

 

しかし人は生き方も価値観もそれぞれ違う、比較によって感じ

る幸せを求めても満足することなどできない、それよりも今の

自分ができる、何かを見つける事こそ大切な気がする、憂鬱と

うっすら幸せを小刻みにいったりきたりする私の現在の日常、

それも、この心穏やかな日々こそ幸せなんだなと謙虚な気持

ちで思える今日この頃である。


なんの変哲もない日々こそ

2022年12月21日 | 幸福

現役時代はのんびり暮らすことができるようになったら、どん

なにいいだろうと思っていた、退職して11年、当初は喪失感

はあったものの解放感のほうが強かった。

 

そして念願だった、のんびりした生活を手にいれたけど、そん

な生に慣れると格別楽しいということでもない、ただ何をし

てもい自由、何もしなくてもいい自由があった。

 

この11年間をふりかえると人間関係の煩わしさで悩むことが

なかったことが精神的に楽だった、もう幸せさがしなんかしな

くてもいい、このなんの変哲もない日々の暮らしこそ私にと

せなのかもしれない。

 

 


高齢者にとっての幸福度とは

2022年10月25日 | 幸福

雑誌プレジデントでの特集「団塊世代1000人ハッピー度調査」

1947年~1949年に生まれた世代、高度成長期にバリバリ

働いてきた団塊世代の老後であるが、この調査によると約3割が

現在も働いている、しかし働いても働かなくても幸福度は変わら

ないというものであった。

 

この調査結果に「定年後のリアル」の著者である勢古浩爾氏のコ

メントが本音で語られており共感できる、実際60歳で定年退職

して10年のサリーマン経験のある勢古氏、実感のある言葉であ

る。

 

「豊かな老後にとって大事なのは健康とお金だと思います、趣味

に関しては私は共有する人がいることより一人でどこまで深く楽

しめるかが大切です」

 

「また我々団塊世代が定年を迎えるとき、平均20年は生きるん

だから何かやらないと駄目になるぞと散々脅かされました、でも

何もしないうちに10年が経過した、それほど不満はなかったし、

あと10年もこの調子で何とかなっちゃうかなとおもうんです、

別不幸でない限り、大概の人は健康でご飯が食べて生きていけ

れば幸せなんですよね」

 


幸せな老後の人生とは?

2022年10月17日 | 幸福

何が幸福で何が不幸か、それを測るものさしというものが、あ

るのかどうか、あいまいで漠然としている、だから何を基準に

するかというと他人である、他人と比較して自分の幸、不幸を

決めやすいものだ。

 

本当は他人との比較ではなく幸せかどうかは、本人がそう思え

る気持ちの問題のような気がする、今をある程度、満足で幸せ

だと謙虚な気持ちで思える人はいくつになってもそう思えるは

ずである。

 

老後は特別でなく人生はつながっている、地味で単調で、なに

より忍耐が必要なのが人生の後半といわれる老後かもしれない、

それでも平凡な一瞬一瞬に幸せを感じることができれば恵まれ

た人生だと私は思っている。