団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

貧富の差は拡大している

2025年01月28日 | 老後のお金

最近大手の銀行で金融資産数十億円規模の超富裕層の顧客を対象

としてサービスを強化するという記事が新聞に掲載された、超富

裕層というのは金融資産(預貯金、株式、債券、投資信託、一時

払い生命保険・年金保険等)が5億円以上ある層のことだと言わ

れてる。

 

 

一体これだけの大金持ちがこの日本にどれだけいるのだろうか?

調べてみると国内で9万世帯もあり7兆5千億円の金融資産を保

有している、全体で5千4百万世帯もあるから、ほんの一握りの

超富裕層かもしれないが驚きの数字である。

 

 

一方で日本の相対貧困率(税金や社会保険料などを除いた可処分

所得が年間122万円に満たない世帯の割合)が16%、854

万世帯もいる現実、月10万円で暮らす人が国内で2千万人およ

そ6人に1人もいると言われてる。さらに生活保護受給者が16

2万世帯、そのうち半数が高齢世帯である。今のままだと金持ち

はますます金持ち、貧乏な人はますます貧乏と貧富の差が拡大し

ていく世の中であることは間違いない。


老後の生活費について思うこと

2024年12月29日 | 老後のお金

1万人のビジネスパーソンを対象に行ったある雑誌のアンケート

調査によると定年後の不安として最も多くの人が挙げたのが「生

活費の不足」だった、実際60才で定年を迎えると収入は激減す

る、再雇用では年収のほぼ半減、さらに統計によれば70代前半

の月間消費支出は30代後半の額とほぼ同じだという。

 

しかし私の経験ではどう見ても30代後半のほうが現在より出費

は多かった、また70代になると医療費は3割から2割負担にな

るし、実際定年後は生活レベルをダウンサイズするのが一般的な

はずである。

 

もう一点、定年後までに必要な金融資産は退職金を含めて3500

万円では夫が77歳、妻が75歳時点で資金は枯渇するという記事

に疑問を持った、これではほとんどの定年退職者が該当して露頭に

迷うのでは?実際この記事では年金収入がカウントされていない、

不安を煽るだけの内容に惑わされてはいけないと痛感した方も多い

のではというのが偽らざる感想である。

 


73歳ひとり暮らし女性・預金0円でも幸せ!?

2024年12月08日 | 老後のお金

婦人公論の特集「達人たちに学ぶ ひとり暮らしの楽しみ」の

なかで73歳ひとり暮らし女性の1ヵ月の家計簿に注目した、

読者10人のが掲載されてたが、この女性に注目したのは貯蓄

が0円だったからだ。

 

持ち家は一軒家で収入は月10万円(自営業収入5万円、娘

からの仕送り5万円)と年金収入はなし、支出は9.5万円、

食費が6万円、光熱費2万円、交通通信費1万円、医療費5

千円、節約術としてはお金はあるだけ使ってしまうので持た

ない、生きがいは居酒屋の仕事で客と話すのが癒しになって

るという。

 

ギリギリの生活で貯金はなし、不安になるのが普通だがお金

よりも人とのふれあいに幸福感を見出してる女性、幸福とい

うのは小さなものを見つけて拾い上げることかもしれない、

そして娘さんの経済的援助が心強い。

 


老後は必要なお金も変化する

2024年11月07日 | 老後のお金

老後について自信を持って準備は万全といえる人は、ごく少数

の人ではないかと思う、高齢者が抱える不安のなかで健康、そ

してお金と答える人が圧倒的に多い、私自身もそう思う。

 

老後にかかるお金はいくらか?夫が65歳以上、妻60歳以上

の夫婦無職世帯では毎月の支出が平均27万円、一方公的年金

収入が平均で月約22万円、月5万円の赤字といわれてる、赤

字が月5万円でも貯金で賄えるならそれでOKだが駄目なら生活

のレベルを見直すしかない。

 

さらに老後は若い頃と違った出費も覚悟しなければならない、

予期せぬ病気で医療費の負担が増えたり、老親の介護の問題、

家のリフォームと老後に抱える不安の中でお金の問題は重要で

あることは間違いない。


高齢世帯の経済格差は広がっている

2024年09月11日 | 老後のお金

高齢世帯のの収入の約7割が年金収入である、そして平均総所得

は303万円、ただこの数字は2割の超富裕層の所得が押し上げ

てるだけで実態はもっと低いのが現状である、その証拠に年金収

入50万以下の生活苦の高齢者が全体の約2割もいる。

 

なぜこのように経済格差が起きたのだろうか?一番目に考えられ

るのは職業である、就いた職業によって財産や年金に表われる、

2番目は親からの財産、現在富裕層と呼ばれる人の中には少なか

らず親からの遺産で豊かになった人がいることは確かである、そ

して3番目は結婚、もし夫婦が働き続ければその差はどんどん開

いていく。

 

ただこの3つの要因は一般的なもので家族構成、そして家族の急

病、親の介護で離職、リストラなどで収入が激減、最悪の場合、

ゼロになってしまえば家計は破綻することだってある、そう考え

るとお金の心配もなく暮らせるのは2割の超富裕層だけで、それ

だけ高齢世帯の経済格差は広がってるのが現実である。

 


老後資金2000万円問題を振り返る

2024年09月03日 | 老後のお金

老後資金2000万円問題、高齢夫婦の場合、公的年金だけで

は毎月の赤字額が5万円、30年で約2000万円の金融資産

の取り崩しが必要となるという金融庁の報告内容だったが今そ

れを信用してる人はいないだろう。

 

老後の家計で大切なのは一軒家かマンションか、車を持ってる

か、駐車場の問題、そして持ち家であれば定年前に住宅ローン

を完済してるか、老後の医療費の負担、税、社会保険料の額、

交際費が変わらないか(友人、知人親戚、元職場関連)リフォ

ームや耐久消費財の購入予定(冷蔵庫、洗濯機、エアコン等)

そして貯蓄はどのぐらいあるか等総合的な判断が必要だし、そ

れぞれの家庭で違うことは確かである。

 

 

実際日本の年金制度は現役時代の収入を100%保証する制度で

はない、今の高齢者がなんとか生活できるのは、十分な年金収入

があるわけではなく老後資金を貯めてきたからだ、年金を受給で

きるのはありがたいけれど年金だけで暮らせない人が多いのが現

実である。

 

 


老後の生活費はどれくらいかかるだろうか?

2024年08月31日 | 老後のお金

老後の生活費はどれくらいかかるだろうか?リタイヤした人にと

っては重要な問題である、夫が65歳以上、妻60歳以上の夫婦

二人の無職世帯では毎月の支出が平均24万円、一方年金などの

収入から税、社会保険料を除いた可処分所得は平均で月約18万

円、月6万円の赤字、これが一般的な年金生活者の例だと言われ

てる。

 

この不足分は働いて補うか預金を取り崩すしかない、又支出に関

しては例えば自宅が一軒家の場合とマンションの場合で違ってく

る、マンションの場合は月々の管理費、修繕積立金、車があれば

駐車料金がかかる、また資産(預貯金、有価証券)状況もかなり

影響してくる。

 

高齢者の貯蓄調査では貯蓄2000万円以上が18%の反面、貯

蓄500万円以下が40%という結果が出ている、いわゆるシニ

ア間の格差が指摘されている、年金に関しては国民年金だけ受給

の人が30%もいる、そう考えると多くの高齢者にとって年金だ

けで生活するのは厳しいことは確かである。

 

 

 


年金生活70代夫婦を悩ます介護とお金の問題

2024年08月04日 | 老後のお金

雑誌プレジデントで特集「介護とお金の問題」で70代夫婦の

年金生活について掲載された、夫の年金25万円、妻の年金6

万円、合計31万円と年金生活者として最も恵まれた層といえ

る、定年退職後は悠々自適に暮らしていた。

 

しかし3年前にご主人が脳梗塞を患い、現在は要介護3に認定

されて在宅介護を受けている、持ち家のほか預金が2千万円あ

るが家計の支出は月33万円と2万円の赤字である、中味を見

ると公的介護の自己負担が2万7千円、通院時のタクシー代や

夜間のおむつの取り換え等ヘルパーを介護保険外で頼んでるた

め7万1千円と大きい、さらに食費が6万円と外食もあり多い。

 

こう見ると年金が十分、預金も2千万円と恵まれてるが脳梗塞

になり介護状態になったことで生活が一変、不足分は預金から

充当してるものの在宅介護ができなくなったら有料老人ホーム

の入居を考えないといけない、こう見ると絶対安泰ということ

はないのかもしれない。

 

 


年金生活者にとっては厳しい現実

2024年08月02日 | 老後のお金

75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の保険料の増額が決

定して1年半、24年度は年収211万円超、25年度は年収

153万円以上の人の保険料が増額となる、増額対象は全体の

4割、約870万人が対象となる、気になるのは今まで窓口負

担が1割の人が2割となった場合、保険料が増額のうえ窓口負

担が倍、今まで5千円の窓口負担だった人が1万円払うことに

なる、これは75歳以上の高齢者にとっては大きい。

 

実際75歳以上の6割の人は年収153万円以下ということで

あるから経済的には厳しい、だから70~74歳でも3割強の

人が働いてる、それも8割の人は非正規である、働きたいから

働くのではなく働かざるを得ないから働くのである、長生きす

るほど赤字額がかさみ経済的に苦しくなるという高齢者の声は

深刻である。

 

「脱・下流老人」の著者藤田孝典氏は年金受給額が将来的に目

減りし、さらに医療保険料や介護保険料、消費税も上がってい

く可能性があると明言してるだけに、昨今の物価高もふくめ年

金受給者にとっては厳しい現実といえる。

 

 


お金があれば幸福!?

2024年05月10日 | 老後のお金

ぜいたくが人間の幸福だと思っている人が今の世の中ではほとん

ど、だからお金さえあれば幸福、お金がなければ不幸という風潮

があることは確かである。

 

お金は必要なもの、お金があればもっと楽なのにという場面は結

構あるし、お金があれば人生の大体の問題は解決することは間違

いない、実際生活レベルをダウンサイズしても予期せぬ出費は必

ず出てくる、そんな時、もっとお金があったらと思うのは当然な

気がする。

 

ただお金があまりなくても気持ちに余裕があって自分のペースを

保って幸福だと思って生活してる人も現実にいる、だからお金を

たくさん持つのも豊かさのひとつであるが、自分のなかに色んな

ものの見方を見つけるのも豊かさのひとつだと思う。

 

そう考えるとお金以外のものに、例えば毎日の生活のなかの小さ

なことに幸福を感じる人間、ささやかであるが、そんな人生を私

は送りたいと思っている。