団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

ふしぎな言葉「私たち」

2024年01月06日 | 言葉

「同じ山めざしても、この同じレールの上をおなじだけ

でいても、それぞれの心は違い、いつまでも別々のまま、

格もかみわないまま」

 

これは詩人の竹原康彦氏58歳が「おじさん詩人が窓辺でつ

った作品集」のなかの一節である、人はそれぞれ違う、価

観も似てるようで同じではない、そしてそんな思いが次の

詩に込められている。

 

「自分ひとりとほかの人、みんなまとめて私たち、私はひと

だけなのに、みんなまとめて私たち、いいか悪いかわから

いけど便利でもあり不便でもあり、ふしぎな言葉私たち」


自殺をひきとめる名言はないかもしれないが

2023年12月28日 | 言葉

読売新聞朝刊の「人生案内」相談者は50代前半のパート女性

「なぜ自死はいけなのか」に注目した、女性が言うには自殺は

よいことか悪いことかと問われれば、もちろん悪いこと、ただ

自死を考える人はものすごく悩んで生きるのがしんどくなって

その道を選択してしまっているのではないでしょうか?なぜ自

死はいけないことなのか教えていただきたいです。

 

本人は自殺をしたいと考えてるわけでなく、もしも友人から自

殺を考えていると相談されたときに、どうしたら引き留めるこ

とができるのかその答えを知りたいというものだった、それに

ついて回答者は、死は理屈ではない、到底言葉では説明できな

い、自殺がいいか悪いか他人が判断することではない、自殺を

引き留める名言はなく言葉は無力です、それよりも黙って相手

に存分に語らせることが大切ではないかと助言している。

 

私が思うに自殺を考える人はほとんど人から見捨てられたと思

った時、もう誰からも気にかけてもらえなくなった時、生に絶

望すると言われてる、理屈で何をいっても通じないかもしれな

い、生きてればいいことあるさといったところで逆に悪くなっ

ていくかもしれない、それよりも回答者がいうように相手のい

うことを聞く、相手が気が済むまで、ひたすら聞く、正解はな

いかもしれないがそのことが大切な気がする。


言葉は人の心を動かす力がある

2023年08月10日 | 言葉

人間関係をつくるうえで言葉は大切である、言葉によって仲良

くなったり悪くなったり、ある人を嫌だと思うのも魅力的だと

思うのもその言葉を通じてである。

 

言葉によってずっと続くと思ってた友情が一瞬で壊れることも

ある、何でもない一言が相手に消さない傷を心に残してしまう

ことだってある、一度言ってしまった言葉は取り返しがつかな

いだけに言葉を発するまえに立ち止まる必要があるのかもしれ

ない。

 

信頼を得るのも言葉、信頼を失うのも言葉、そして言葉は人の

心を動かす力がある、そう考えると言葉というのは命を救う薬

にも命を奪う毒にもなるといえる。


ある人気女性ブロガーの言葉

2022年10月15日 | 言葉

社会派ブロガー「ちきりん」さん、今の子供たちに世の中の仕組

みを伝えたいという志を持ってるだけに文章が平易でわかりやす

く説得力がある。

 

関西出身で外資系会社を経て2011年文筆業に入り、ブログア

クセス月間200万を超える超人気ブロガー、彼女のブログの特

徴はデータを見たら「なぜ?」を考え数字の背景を探る、そして

自分で「考える」という行為をする、常に何を書くではなく何を

伝えるかに力点を置いたことがアクセス数が伸びた要因かと思わ

れる。

 

そんな彼女の著書「多眼思考」モノゴトの見方を変える300の

言葉の中で印象に残った言葉を集めてみた。

 

■どんなすごい人からアドバイスをもらっても、それで人生が変わ

ったりはしない、人生変えるのは誰かじゃなくて自分だってわかっ

てるし。

 

■成功した人が俺はこうやって成功したのだ!というのは大半が後

付けの理屈、同じように成功者を見る一般の人が、あの人は能力や

資産、コネなどがあったから成功したのだ、と思い込むのも大半が

後付け。

 

■ネットを見ていると匿名性が高い場所ほど妬みの感情があからさ

まに表されてる、つまり妬みとは実名では見せたくないという感情

ということなんだろう。

 

■自分が納得できる仕事をしている、ということの価値はすごく大

きいよね、人生なんてしょせん自己満足なんだから。

 


なんでもない一言が薬にも毒にもなる

2022年08月29日 | 言葉

言葉というのは強いツールであり、だからこそ慎重に取り扱う

必要がある、命を救う薬にも命を奪う毒にもなることがある、

「暮らしの手帳」の元編集長松浦弥太郎氏は当時著書で、言葉

の難しさについて次のようなエピソードを語っている。

 

知人がひどく落ち込んでたので事情を尋ねた、すると父親が癌

で危篤だという「もうだめなんです」とつぶやく彼をなんと

励ましたくて言った言葉が「親の死というのは誰もが通る道

ゃないか、だから頑張ってね」しかしこの誰もが通る道とい

言葉が彼の心を刺した、父の死をよくあることだとかたずけ

れたと感じて追い打ちをかけるように落ち込んでしまった。

 

後日再会したときに謝罪して思いやりのなさを悔やんだ、誤解

は解けたものの、なんでもない一言が、どうやっても消せない

傷を心に残してしまうことを痛感したという、実際親しけれ親

しいほど思い当たることがあるのではと思う、一度言ってしま

った言葉は取り返しがつかない、だから言葉を発する前に立ち

止まる必要があるのかもしれない。

 


ふたつよいことないものよ

2022年08月17日 | 言葉

「ふたつよいことないものよ」今は亡き臨床心理士の河合隼雄

の著書「心の処方箋」に書かれてる名言である、ひとつよい

ことがあると、とつ悪いことがある、自分にとって幸福が誰

かにとって不幸ということもある、いいことずくめの人生など

ないということである。

 

家庭や学校や職場で問題を抱えてるときにこと言葉に出会い支

えられた人は多い、例えば学校でいい成績をとった、会社で仕

を評価された、いいことなんだけど仲間から妬まれ人間関係

がぎくしゃくしたとか、ひとついいこと起きたのにひとつ悪い

が起きたとかよくある話である。

 

人間の一生は晴れもあり嵐もある、どんなに苦しい悲惨な状況

でも永久に続くことはない、逆に生れてから死ぬまで幸福の連

続ということもない、浮かぶ日もあるし沈む日もある、だから

悲観も楽観もしない、そういう姿勢でこの「ふたつよいことさ

てないものよ」とつぶやくと不思議と気持ちが楽になるような

気がする。


言葉のうらみは恐ろしい

2022年01月05日 | 言葉

人間関係というのは言葉を通しての関係であり人間関係をむすび

つけるための工夫である、反面言葉のうらみは恐ろしい、昔言わ

れた言葉に傷ついて、ずっと続くと思えた友情が一瞬でこわれる

こともある。

 

人間は自分の言ったことを覚えてないが、言われたことは覚えて

いるものだ、例えば私の妻が30年以上前に私の母に何気なく言

われたひと言を不快に思い、いまだに鮮明に覚えていること、そ

れだけ人の口から発せられた言葉は力があることは間違いないと

いうことである。

 

言葉のうらみは恐ろしい、逆に人を救う言葉だってある、だから

こそ自分が使う言葉の重みをいつも心の隅で自覚することこそ大

切なのかもしれない。

 


「若く見えますね」という褒め言葉

2021年07月28日 | 言葉

エッセイストの酒井順子氏が年齢のマナーのなかで年齢なんて関係

ないというフリをしつつも実は年齢にものすごくこだわっているの

が日本人であると語っている。

 

 

実際「いくつに見えます?」この台詞を言う人は大概、自分は実

年齢より若いと思っている、だから実年齢より若い数字を答えて

くれることを期待している、だから間違っても実年齢より上の年

齢を言おうものなら気まずい雰囲気になるのがわかるものである。

 

 

実際若ければ若いほどよいという風潮があることも確かである、

それが齢を重ねれば重ねるほど強くなるのが日本人なのかもしれ

ない、「若く見えますね」というフレーズが、何歳の人に対して

もこの上ない褒め言葉であることは間違いない。

 

 


守られない約束の言葉

2021年07月12日 | 言葉

断捨離の著書で有名な、やましたひでこさんが守られない約束と

して「いつかまた」「今度」「そのうち」を挙げている。

 

実際私たちの間にこうした約束を守らなくても構わないという暗

黙の了解があるような気がする、よく使う言葉である「いつかま

た」「今度」「そのうち」社交辞令のようなもので守るというこ

とを前提としていない気がする。

 

例えば誰かと食事するにしても心から望んでいれば、いつ実行す

るか約束するはずである、だから「いつかまた」「今度」「その

うち」が相手の口から出る、又自分の口から出た場合、いずれの

場合も実現できない約束と思ったほうがいい、特に「いつかまた」

という言葉ほど人生で残酷な言葉はないような気がする。

 


年齢なんて気にしないというけれど

2021年01月26日 | 言葉

韓国では初対面の人にはまず年齢を聞くのが普通だという、なぜ

かというと、年齢がわからないと敬語で話したほうがいいのかど

うかわからないから齢を聞くということらしい。

 

年齢なんて気にしないといいつつ年齢にこだわっているのが日本

人、若ければ若いほど良いと言う風潮があることは確かである、

NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」鶴瓶師匠がゲストとともに地方をま

わり家族との出会いに接する番組である、そのなかでよく出会っ

た人に年齢を聞くことがある、「若く見えますね、とても〇〇歳

にはみえません」そのときの本人の嬉しそうな表情、やはりこの

フレーズは最大の褒め言葉である。

 

ただいつまでも若々しいという方向ばかりに目をやっていたら

分の老いを認め受け入れることができないのではないかと思っ

りするけれど、年齢より若いといわれて不愉快な思いをする人

いないことも確かである。