団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

老年期はかけがえのない時間

2022年05月31日 | 老後の生き方

若い頃の時間はゆっくり流れる、しかし齢を重ねると、だん

だん速く流れる、だから老化とは実は時間の流れを速く感じ

るようになることだと齢を重ねるたびに思うようになった。

 

年をとって楽しく生きる一番の秘訣は自分の時間を持つこと、

自分とは何かを問う、かけがえのない時間が老年期、自分自

と向き合い、自分が何をしたくて何をしたくないかを見

めること、そのために必要なのがひとりで考えることのよ

な気がする。

 

人生は未知との出会いの積み重ね、そして人生という軌道を

歩いて行く、何とかここまで生きてきたし、これからも生

いくだろう、この先何があるかわからないけれど、かけが

えのない時間である今を楽しみ、あとは流れに身をまかせて

生きていきたい。

 

 

 


何歳であろうと悩んで迷ってあたり前

2022年05月30日 | 老後の生き方

毎日が楽しいとか、こんな幸せはないというふうに語る人は、

どちらかというと少数である、それではどこでこの差が生れ

るのかを考えてみると、それは運とか収入とかそういうもの

ではなく、その人の考え方だと思う。

 

生きてれば、いい日もあれば悪い日もあるのはあたり前、そ

でも毎日をいい日と考えることはできる、つまり毎日を否

定しない、病気のときは苦しみ、楽しいときは笑う、そのこ

とこそ大切な気がする。

 

ひとりひとり違う道を私たちは歩いている、老後はこうある

べきという意見にふりまわされることはない、実際老いを上

手に生きる方法などない、それでも人は悩みがあるから生き

ていけるものだ、何歳であろうと悩んで迷ってあたり前だと

私は思っている。


64歳男性リタイア後の新しい生き方

2022年05月29日 | 定年後の生活

「実は自分は会社で生きるのがつらかった、仕事が生きがいと

信じ込むことで感受性が摩滅させてしまった、会社では人の中

で気をつかっていた、今は平日の週3日、午前10時から午後

3時までスポーツジムで過ごす日々を続けてる、休憩を挟みな

がら黙々とこなす、誰とも口をきかないで済むことに深い安堵

感がある、自分にとってはこの時間がかけがえのないものだ」

 

これは10年前私が定年退職後にある雑誌に掲載された64歳

男性のリタイヤ後の日々を綴った一節である、当時の私と同じ

年でサラリーマンだったこともあり、喪失感と解放感、なぜか

共感できるものがあったことを記憶している。

 

日々の暮らしに大きな変化があるわけではない、それは現役時

代もリタイヤしてもあまり変わらないものだ、違いがあるとす

れば一日の流れに起伏があるかないかだ、仕事をしていればあ

る程度の刺激が人間関係も含めてあるがリタイヤするとゼロか

らのスタートである。

 

64歳男性にとって毎日が平凡であっても新しい生き方に挑戦

して、幸せを感じているなら、きっとそれが生きがいだと思う、

そして人間社会の濃やかな景色が見えるのがリタイヤ後の人生

であることは間違いない。


思い出は過去のものではない

2022年05月28日 | 生き方

人生の多くは過ぎてしまえばなんでもないようなことかもしれ

ない、それでも忘れられない、そしていつも記憶のどこかで色

褪せずに蘇ることがある、断片的であるが楽しかったこと、

しかったこと、悲しかったこと、過ぎ去ったことだけど時々思

い出すことで私の中で一緒に生きてるような気がする。

 

そう考えると思い出は決して過去のものではない、それはすで

に過ぎ去ったものではなく、むしろ過ぎ去らなかったもので、

自分の中に確かにとどまってる、まるで映画のワンシーンのよ

うに今まで生きてきた証となって生き続けてる。

 

過ぎ去った過去は現在の中にいる、だから思い出は過去のもの

ではない、思い出は今も生きていて私を深いところで支えて

と言っても過言ではない。


肉体も知力もおとろえても

2022年05月27日 | 老後の生き方

肉体はおとろえる、知力もおとろえる、しかしひょっとしたら

魂が最も活発に活動するのは高齢期かもしれない、それでも人

は老いるということを素直に認めたくないものだ、それは若さ

という経験を先に経ているからだろう。

 

老いるのも病気もいやだと不可能なことを望んだところで心に

ストレスを感じるだけ、そのストレスを脱出するには思いどう

りにすることなどできないと、ありのままの現実を受け入れる

ことかもしれない。

 

生きるということは齢をとること以外なにものでもない、肉体

はおとろえ、知力もおとろえても魂が活発に活動する今こそ前

向きに自分の物語を作っていきたいものだ。

 


父の延命治療から学んだこと

2022年05月26日 | 病気

多くの人が一生懸命に人事を尽くせば必ずよい結果が出るとい

う根拠のない幻想を抱いてるから延命治療に走るのかもしれな

い、実際家で看取ると決めていた家族でさえ容態が急変して患

者が苦しみ始めると慌てて救急車を呼ぶことが多いという現実。

 

1%でも命が助かる可能性があるなら相手が何歳であろうと最

後まで救命努力をするのが正しい、どんな命でも死より尊いと

医師は思っている、実際11年前に亡くなった父は86歳だっ

たが逡巡したすえ私と母は延命治療を選択した、一刻を争う中

正直医師の有無を言わせない説得にノーと言えなかった。

 

ただ命が助かるという言葉は元どうりになる、元気になると同

じ意味に家族は理解している、一命はとりとめたが植物状態に

なったという結果など想定していないものだ、父はそれから半

年間家族と一度も言葉を交わすことなく亡くなった、それから

9年後、母が大腸がんの末期のときは延命治療を選択しなかっ

た、結局何かをすることでマイナスになることもあるというこ

とだ、そのマイナスを生まないためにには何もしないのが一番

ということもあることを延命治療から学んだ。


わかってもらいたいという人間の弱さ

2022年05月25日 | 生き方

人間の弱さというのは誰かにわかってもらいたいという欲望が

あるものでこの気持ちは他者に向いたものである、自分の気持

ちをわかってもらいたい、自分のつらさをわかってもらいたい、

自分の努力や我慢、自分のやりたいことをわかってもらいたい。

 

私自身若い時はどんな人にも関心があったものだ、だから誰と

も親しくなろうとしたし、腹を割って話せる人間も多かったよ

うな気する、お互い悩みを語り合ったものだが、それは自分

をわかってもらいたいという気持ちが強かったのかもしれない。

 

しかし齢を重ねるにつれ、自分でさえわからない自分を他人が

わかるはずがない、他人に過度に期待するのはよそう、そう思

ってから人生が生きやすくなった、他人にわかってもらいたい

という弱さを抱えてるけれど自分をわかってくれるのは結局自

分自身だと思っている。


認知機能を維持するうえで大切なことは

2022年05月24日 | 認知症

認知症の早期発見の目安として挙げられてるものとしては、無

表情、無感動の傾向がある、ぼんやりしてる、反応が遅く動作

がもたもたしてる、同じことを話したり尋ねたりする、相手の

意見を聞かない等が挙げられてるが、認知症でなくても高齢に

なると起こりうることでもある。

 

私が一番感じたのは両親が認知症だったこともあり、前兆とし

てあったのは新聞を読まなくなったことである、そしてTVの

ラマを見なくなったこと、多分頭に入らなかったのではと思う、

それから進行すると古い記憶は鮮明に覚えてるが短期の記憶力

が衰えて尋ねても覚えてないことが多かった。

 

年をとって認知機能を維持するには、老いに対して悲観的にな

らないこと「もう年だから〇〇できない」「いい年なのに〇〇

するなんて」といった年齢を理由にした根拠のない思い込みや

見、さらに自分は認知症になるのでは?と老いに対して否

的な考えを持たないことが大切だという専門家の意見は的を射

ていると思うことがある


自分を楽しませることこそ人生の基本だ

2022年05月23日 | 生き方

今まで出来たことができなくなったり、体調が日替わりであち

こち悪くなったりすることが多くなったが、齢を重ねると仕方

ない事だと最近はそううようになった、よくいえば現状を

けいれる、落ち込んでもしょうがない。

 

今は亡き映画評論家の小森和子氏が言った言葉を思い出すこ

とがある「いかに自分で自分を楽しませるかが人生の基本だ」

自分で自分を楽しませる、老年期の人間にとって、これほど

豊かな自分へのご褒美はないかもしれない。

 

人はいつか去っていく、どんなに心残りでも、誰でもその時

がやってくる、だから人の目に映る自分など気にしないで、

とにかく自分を楽しませる、このことこそ人生の基本である

ことは間違いない。


60代シニア夫婦のメリハリ年金生活

2022年05月22日 | 年金生活

先日シニア雑誌で画家の69歳の夫と木彫りの作者67歳妻の

二人暮らしの年金生活の記事が掲載されてた、収入は年金収入

が夫婦合わせて13万5千円、支出は税・社会保険料抜きで8

ヵ月の平均が15万円であった。

 

今回の月15万円の支出の事例をよく見ると支出のなかで社会

保険料(市県民税、固定資産税、国保、介護保険料)が欠落し

ているが純生活費のなかで食費が4万円、光熱費が1万円、

居費が2万円、自動車は所有してない、贅沢感はないが、老後

二人の生活を楽しんでるように見える。

 

そしてこのご夫婦の素敵なところはお二人とも健康で仲がいい、

絵とクラフトの二人三脚で作品を作り上げて、身近な自然を楽

しみ豊かな気持ちを心掛けて暮らしてる、まさにメリハリ年金

生活といえるかもしれない。