「電車にのったとき、まわりの乗客をごく自然に見渡すように
なった、そしてここにいるこの人たち、みんなにそれぞれの深
い人生があるのだと考える、そうだ僕らは、ある意味では孤独
であるけれど、ある意味では孤独ではないのだ」
これは作家村上春樹氏の「雑文集」のなかの一節である。
私自身今では人と会うことが非日常、ひとりでいることが日常
のライフスタイルなので、このコロナ禍の状況でも大きな変化
を感じることはない、それでも雑踏のなかでひとりでいると、
ある意味孤独、ある意味孤独ではないという心境になることは
確かである。
今は社会と関わりがあるからといって孤独がなくなるわけでは
ない、孤独と上手につきあうためには社会活動も大切だが、そ
れよりひとりの時間を充実させたいと私は思っている。