団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

去年今年貫く棒の如きもの

2021年12月31日 | 生き方

去年今年貫く棒の如きもの

 

これは明治大正昭和の3代にわたる俳人、作家の高浜虚子の俳句

である、去年今年(こぞことし)とは大晦日の夜を境に去年と今

年が入れ替わっていくことを表すと言われてる。

 

この句の解釈は時の流れに区切りを付けて人は生きている、しか

し時というものは過去現在未来を通して貫く一本の棒のように連

続してるものだ、だから新年になるとすべてが変わり好転すると

いうわけではない、人生はそんなに甘くないよと言ってる感じが

する。

 

誰もが悩みを抱えているが人それぞれ違う、難病を抱え苦しんで

る人、コロナ禍で事業の先行きに不安を抱えてる人、人間関係の

悩みを抱えてる人、親の介護で日々つらい思いをしてる人、人生

は甘くないかもしれない、それでも未来はわからない、時の流れ

を大切に明日に希望を持って歩きたいものだ。

 


年の瀬に思うこと

2021年12月30日 | 生き方

早いもので来年になると74歳、それでも人生についていまだ

にわからないことがある、かといってわかってしまったら生き

る意味もなくなるのではないかと思っている。

 

悔いなく生きただろうか、やるべきことはやっただろうか、人

役にたっただろうか、自分の生きる意味は?年の瀬になると

いつも問いかけてみる。

 

浮かぶ日もあれば沈む日もある、幾つになっても悩んで迷って

あたりまえ、老いて上手に生きる方法などない、それでも一日

にひとつでも愉快なことがあればそれでよしと思う、なければ

次に日に期待しよう、そんな思いで生きていきたい。


家事をやらない夫に不満の妻

2021年12月29日 | 夫婦

読売新聞の「夫婦って…」のなかで家事をやらない夫に不満とい

う記事に注目した、40歳パート従業員の女性がコロナ禍をきっ

かけに夫に嫌悪感を抱くようになった、以前は帰宅が遅く週末し

か顔をあわせることがなかったがコロナ禍で夫が在宅勤務になっ

たことで夫の気遣いのなさが目につくようになったという。

 

夫が仕事をしてるかと思うとゲームをしたり、寝てたり、妻が体

調を崩しても気遣いをみせない、老後を一緒に過ごすなんて無理

という内容だった、もし私が現役時代今のコロナ禍のような状況

で在宅勤務だったらきっと妻はこの女性のように思ったのかもし

れない、なにしろ現役時代私は家事は全くしなかったから。

 

家事や育児に積極的な男性が増える一方、いまだに家のことは妻

任せという夫もいる、だから家事をやらない夫に不満を抱く妻の

声が多い、「男は仕事、女は家庭」という環境で育つとそれが当

たり前と思うかもしれない、私自身そうだったし今の高齢者にそ

の傾向があるような気がする、どうすれば夫は家事をやるのだろ

うか?

 

私の場合定年退職がきっかけだった、それは定年前の妻との約束

だった、それから10年、時間はかかったけれど1週の交替制で

夕飯をつくるようになった、そして掃除全般(部屋、風呂、トイ

レ)は毎日と、そのことによって夫婦の風とうしがよくなること

は確かである。


許しがたい身勝手な放火殺人事件

2021年12月28日 | 生き方

フランスの作家で哲学者でもあったカミュは正気を失いかけた

ときの心理をこのように表現している「人間の最も自然な性向

は、自分を破壊し、自分と一緒にみんなも道連れにしようとす

ることだ」

 

大阪市で起きた放火殺人事件でクリニックに火を放って特定さ

た谷本盛男容疑者61歳、離婚してから生活が荒れて長男を

物で襲って大けがを負わせ懲役4年の実刑判決を受けた危険

物だった、ガソリンを購入、クリニックに非常階段の扉を粘

テープでふさぎ、全員巻き添えにしようとした執着心と心の

闇、正気の沙汰ではない、すでに25人が亡くなってる。

 

人間というのは思いつめてかっとなると何をするかわからない

動物で法律で禁じられていても何の抑制にもならない、自分が

死んでもいいから無抵抗の人間を逃がさない、身勝手な破壊に

憤りが収まらない、老人になると経験豊かでそれが財産だとい

われるがこの男にはあてはまらない。

 

一瞬で命を絶たれた院長やスタッフそして患者の無念な気持ち、

そして犠牲者の家族や親族、同僚、友人、そしてクリニックに

通院してた患者、心のよりどころを失った喪失感は計り知れな

い、動機はなんであれ、この凄惨な事件を許すことは決してで

きない。

 

 


頑張ってもうまくいかないとき

2021年12月27日 | 生き方

頑張ってもどうしようもないことが人生には多い、もが予

想してない事故や災害や病気などに襲われて人生が辛い状況

になる可能性がある。

 

うまくいかない時は頑張るしかない、頑張るしかないんだけ

ど、こんなに頑張ってるのに報われないのはなぜ?と思うこ

とが人生の色んな局面でよくあることだ、でも頑張ることと

報われることは別問題かもしれない、努力すれば夢がかなう、

努力は裏切らないというけどそうたやすいことではないこと

は齢を重ねるとわかってくるものだ。

 

うまくいかない時は人生こんなもんさという開き直りも必要

かもしれない、苦しい、つらい状況もそのうち風向きが変わ

って少しは楽になるはずだという希望を抱きながら生きるこ

とも大切な気がする。


認知症だった両親の思いは

2021年12月26日 | 

私の亡き両親は二人とも認知症だった、父は85歳のとき、母

は94歳ときだった、二人とも認知症のなかの「レビー小体型

認知症」で幻視といって、知らない人が部屋にいる、遠くにい

るはずの子供が帰ってきたと訴えたりする症状と妄想の症状、

誰かにお金を盗られた、家族が偽物、配偶者に恋人ができた等、

確かに二人とも共通した症状がでてたが、まさか両親とも同じ

症状の認知症になるとは思わなかった。

 

正直変わり果てた親の姿に子供としてショックだし動揺したこ

とは確かである、それでも振り返ってみて両親の気持ちを考え

ると複雑な思いだった、父が亡くなったあとに見つけたメモ用

紙にこんなことが書いてあった「何でこんな認知症なんかにな

ったんだろう、苦しい、つらい」

 

明日がどうなるかわからない苦しみ、老いて弱くなっていく情

けない自分と人生の荒波を乗り越えてきた誇り高い自分、そん

な揺れ動く思いのなかで必死に闘っていた両親のことを思い浮

かべると、時々胸が締めつけられる思いになることがある。

 

 

 


きょうだいともめないために

2021年12月25日 | きょうだい

昔どんなに仲がよかったきょうだいでも違う人生を歩むうちに物

の見方や考え方も違ってくる、実際一緒に暮らしているときは、

あまり意識しないけど離れているときょうだいでも何もしらなか

ったことに気づくことがあるものだ。

 

きょうだいでも離れていると疎遠になる、それでも親の老いとと

もに介護や相続といった問題が生じてくる、さらに収入や金銭感

覚の差などお金がややこしくして人生後半に待ち受けるきょうだ

いへの宿題のような気がする。

 

かつては同じ家族であったきょうだいも今はそれぞれ別の家族が

いる、人生を共にする運命共同体はきょうだいではなく配偶者や

子供である、寂しいけれどそれが現実かもしれない、だからこそ

間が許す限りコミュニケーションを取るべきだと思っている。

 


他人の目を気にしない他人と比べない

2021年12月24日 | 生き方

現代人が最も取りつかれているのが他人の目といわれてる、これ

は言葉どうり他人が実際に見てるわけでなく自分がどう見られて

いるかを気にしすぎているだけである。

 

だから何かの点で人より劣って自分は駄目だと感じたときは人と

比較するのはやめたほうがいい、要は自分に自信がもてないから

悩むわけだけど実際その基準なんてどこにもない。

 

そもそも自分だけに都合の良い人生なんてあるはずがない、そう

考えると他人と比べるのをやめると少しは人生は楽になるような

気がするものだ、だから他人の目は気にしない、そして他人と比

ない、落ち込んだとき私はそうして生きて来たしこれからも変

らないと思っている。


「10年後の約束」への思い

2021年12月23日 | 音楽

1967年~1970年はフォークソングブームだった、当時

生だった私はフォークソング愛好会に所属、キングストント

リオやピーターポール&マリーなどのアメリカンフォークのコ

ピーをするバンドを組んで練習そして活動してた、大して上達

はしなかったけれど、この自由なサークルが好きで同じ趣

持つ人との交流は楽しいものだった。

 

当時4人で組んでたバンドを解散したあとは自分で詞を書き曲

つけ、オリジナル曲が20曲ぐらいになったとき、スタジオ

で先輩や後輩に協力してもらい録音してもらった曲が7曲、タ

イトルが「10年後の約束・LP×1/2」2日がかりでギター、

バンジョー、ベース、フラットマンドリンなどの楽器とコーラ

スでの収録、その後オープンデッキに録音したものをカセット

テープに転送、タイトル、歌詞カードは印刷業者に依頼して親

しい人たちに配って感想を聞いたものだった。

 

 

先日本棚を整理してたら、タイトル歌詞カードを見つけ当時を思

い出した、ちなみにタイトルのLP×1/2はLPレコードだと14曲

だがその半分だから1/2、10年後の約束は10年経っても詞を

書いたり曲を作ったりしていたいという気持ちをこめてつけたも

のだった、しかしその後1曲も作ることなくというより作れなく

なってもうすぐ74歳、それでもいまだに音楽が好きな気持ちは

50年以上たっても変わらない。


65歳男性の後悔「殺されたようなもんや」

2021年12月22日 | 老後の生き方

コロナ禍のなかマスクの未着用を注意したことで暴行を受け下

半身不随の後遺症を負った65歳男性、取材に応じた記事に注

目し、車椅子生活となり「殺されたようなもんや」と当時の

恐怖をふりかえり「迷惑をかける人を許せなかった、今は注意

しなければよかったと思う」と語っている。

 

事件は1年半前、緊急事態宣言が出た直後神戸市のコインパー

キングでマスクをつけてない25歳の男性に「マスクせえ

や」と注意したことに「おっさんにいわれたくない」と言い返

し肩をつかまれもみ合いになり首をしめられ地面に執拗に打ち

つけられ重症を負った、救急搬送され手術を受け脊髄損傷で

半身不随となった。

 

車椅子での生活を余儀なくされ手の指が自由に動かず,脚も時々

痙攣して痛みに襲われ日々ヘルパーの介護を受けてる、感染拡大

を止めたいという正義感で今までもマスク未使用の人を見かける

と注意してきたが今回は相手が悪かった「注意の仕方がきつか

たかもしれない」と後悔してる男性、定年退職して老後の生活

楽しんでたのに突然の悲劇が襲った、ネットに同情の声が少な

のは面識のない人間に注意するときの尊大な態度と言葉遣い?

それにしても本人はよかれと思ってとった行動が「マスクせえや

の一言で暗転、あまりにも代償は大きかった、コロナさえなけ

れば、そんな思いを抱かせるやりきれない事件である。