私は犬を飼っていないけど犬の話を聞いたり犬に関する本を読ん
だりすることが好きだ、犬の命は短い、たった15年、そんな犬
の生き方になぜか興味がある。
犬は人間が寂しい時、無類の友になってくれるという、例えば仕
事で疲れて帰ってきて車庫に車を入れたと同時に、玄関で迎えて
くれる、家族は誰一人出てこないのに愛犬は毎日出迎えてくれる、
だから愛犬が亡くなったときの喪失感は計り知れないものだった
という。
また作家の遠藤周作氏はエッセイのなかで犬は主人が病気の時な
んとかか治療しようとしてくれるもので、こちらの鼻をしきりに
舐めてくれるという、それは鼻が濡れてないと病気だからという
犬ならではの治療方法らしい。
犬は言葉を話さない、話さないのに常に何かを伝えようとしてい
る、こちらは言葉により確認し、少しずつ接近し、硬い友情を築
く事が可能になる、だから人間に愛されるのかもしれない。