団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

2024年・去年今年貫き棒の如きもの

2024年12月31日 | 老後の生き方

     去年今年貫き棒の如きもの

 

これは明治大正昭和の3代にわたる俳人、作家の高浜虚子の俳句

である、去年今年(こぞことし)とは大晦日の夜を境に去年と今

年が入れ替わっていくことを表すと言われてる。

 

この句の解釈は時の流れに区切りを付けて人は生きている、しか

し時というものは過去現在未来を通して貫く一本の棒のように連

続してるものだ、だから新年になるとすべてが変わり好転すると

いうわけではない、人生はそんなに甘くないよと言ってる感じが

する。

 

誰もが悩みを抱えているが人それぞれ違う、難病を抱え苦しんで

る人、事業の先行きに不安を抱えてる人、人間関係の悩みを抱え

てる人、親の介護で日々つらい思いをしてる人、人生は甘くない

かもしれない、それでも未来はわからない、時の流れを大切に明

日に希望を持って歩きたいものだ。

 

 


2024年・年の瀬に思うこと

2024年12月30日 | 老後の生き方

早いもので来年になると77歳の喜寿、それでも人生について

いまだにわからないことがある、かといってわかってしまった

ら生きる意味もなくなるのではないかと思っている。

 

悔いなく生きただろうか、やるべきことはやっただろうか、人

の役にたっただろうか、自分の生きる意味は?年の瀬になると

いつも問いかけてみる。

 

浮かぶ日もあれば沈む日もある、幾つになっても悩んで迷って

あたりまえ、老いて上手に生きる方法などない、それでも一日

にひとつでも愉快なことがあればそれでよしと思う、なければ

次に日に期待しよう、そんな思いで生きていきたい。


老後の生活費について思うこと

2024年12月29日 | 老後のお金

1万人のビジネスパーソンを対象に行ったある雑誌のアンケート

調査によると定年後の不安として最も多くの人が挙げたのが「生

活費の不足」だった、実際60才で定年を迎えると収入は激減す

る、再雇用では年収のほぼ半減、さらに統計によれば70代前半

の月間消費支出は30代後半の額とほぼ同じだという。

 

しかし私の経験ではどう見ても30代後半のほうが現在より出費

は多かった、また70代になると医療費は3割から2割負担にな

るし、実際定年後は生活レベルをダウンサイズするのが一般的な

はずである。

 

もう一点、定年後までに必要な金融資産は退職金を含めて3500

万円では夫が77歳、妻が75歳時点で資金は枯渇するという記事

に疑問を持った、これではほとんどの定年退職者が該当して露頭に

迷うのでは?実際この記事では年金収入がカウントされていない、

不安を煽るだけの内容に惑わされてはいけないと痛感した方も多い

のではというのが偽らざる感想である。

 


年金生活75歳男性の不安と覚悟

2024年12月28日 | 年金生活

75才男性、年金は夫婦で月6万円、いわゆる低年金、おまけに

借家住まいで家賃は月6.5万円、当然働かないと生活できない、

68才から警備員として働いてる、日給9000円で月額約18

万円の収入、夫婦二人とはいえ決して贅沢などできない生活であ

る(老後レス社会からの事例)

 

現在75才以上の高齢者が受給してる年金は100万円未満が多

いのが現実、現役時代サラリーマンであれば厚生年金に加入して

るので比較的受給額が多い、しかし自営業者の場合、国民年金の

みのケースが多いので、どうしても低年金になりがちである。

 

「働く場所があるというのは高齢者にとって救いです、80才ま

で働けると思うと安心感があるんです」この男性の言葉である、

70才以上の就労の受け皿となっている警備業は貴重である、た

だ80才まで働くのにあと5年、持病を抱えてるので不安はある、

それでも世の中の役に立ってるという気持ちがこの男性の生きる

原動力になってるのかもしれない。

 

 


いくつになっても人間関係は難しい

2024年12月27日 | 人間関係

言葉というのは人間同士がむすびつくための素晴らしい工夫だと

言われている、しかし言葉は本当に人間の中にある本音をそのま

ま表現してるかというとそうとは限らない。

 

家庭環境で作られた自我、学校で得た知識、友人や読書などで形

成された価値観、そして本能的なものが、自分を作ってるわけだ

が、そういう意味では本音とは本来の自分である。

 

しかし時には人間関係において見え透いたお世辞を言ったり、仕

事のうえで思ったことをいえなく心にもないことを言ったりする

ことがある、これがもう一人の自分である。

 

内心思ってることを正直にいえない、あるいは言わない、もしく

は全く心にもないことを言ったりすることは楽しいことではない、

しかし人間はこのような心の働きがあるからこそ、どうにか人間

関係を維持できてるともいえる、それだけ人間関係はいくつにな

っても難しいものである。


70代女性の悩み「文句の多い夫を病身で世話する私」

2024年12月26日 | 老後の生き方

70代女性の人生相談「文句の多い夫を病身で世話する私」要

介護4の夫と二人暮らし、夫は衣服の脱ぎ着は一人ではできな

い、入浴は週5日のデイサービス、投稿者は1年半前に乳がん

の手術をうけ膝も痛い、それでも毎晩夫の下の世話、朝4時半

に起床、病院の送迎、熟睡できるのは夫が月に5日行くショー

トステイの時だけという過酷な日々である。

 

さらに夫は介護付き有料老人ホームに入所したものの1ヵ月で

退所、夫婦で入所できる施設をさがせという我儘、年金生活で

は無理というと怒る、正直今のままでは介護に自信がないとい

う相談内容だった。

 

70代同士の老老介護は長期戦、一人では無理、周囲の支援が

必要、二人の娘さんが近くにいるなら協力してもらってはとい

う回答だった、一般的に帰宅願望が強いのは男性の方だといわ

れてる、しかし一人で介護は共倒れになる、やはり息抜きする

ためにもご主人とのバトルを覚悟で施設入居に踏み切るのが一

番と思える。


高齢者は75歳からという提言に思うこと

2024年12月25日 | 老後の生き方

先進諸国では65歳以上を高齢者としてきた経緯がある高齢者

の定義、日本老年学会と日本老年医学会が高齢者の定義を65

歳から75歳に引き上げるよう提言した。

 

確かに平均寿命が伸び、1956年の日本人の平均寿命は男性

63歳、女性67歳と現在より20歳近く若い、実際65歳に

なっても高齢者という自覚がなく、まだまだ若いと思ってる人

もいることも確かである。

 

「パートの仕事、趣味のカルチャースクールに通い、孫の面倒

を見て、友人とランチ、65歳で高齢者なんて思わない」とい

う意見の高齢女性がいる一方で病気と闘い、介護状態になって

いる人もいて健康面の違いも高齢になるほど個人差は大きい。

 

また若者と同じように精力的に外で働きたい人もいれば引退し

てのんびり過ごしたい人などさまざまだ、それを一つにまとめ

75歳に延ばすことに違和感を覚える。

 

 現在高齢者で働いてる人たちはこの意見に賛成だろう、実際こ

の提言をした有識者と言われる人たちも高齢者であるが働いて

る人たちである、そういう人たちがこの問題を論議すれば、お

のずと65歳では若いとなるのかもしれない。しかしそんな年

齢を重視し高齢者とくくることに、あまり意味がないような気

がしてならない。

 

 

 


夫婦の絆を感じさせる一枚のはがき

2024年12月24日 | 老後の生き方

日本郵便のはがきの名文コンクールで入賞した71歳の男性が

神様に宛てたはがき、奥様との闘病生活の日々が目に浮かび奥

様の無念さ、御主人の悲しみが癒えない気持ち、そして今なお

奥様に対する熱い想いが伝わってくる素晴らしい内容に心を打

たれた、その一枚のはがきを紹介します。

 

七年前の今日、三年間の苦しい闘病生活を終え、妻が旅立った、

段落して妻のベッドを片付けていると、「もし生まれ変わっ

たら、また結婚してくれますか」と記されたメモを見つけた。

 

力のない震えた字が愛おしかった「もちろん」と生きている妻

に応えたかった。伝えたい言葉がたくさんあったのに、見せた

い絵も、聴かせたいジャズも、行きたい街も、神様お願いです、

「僕の方こそお願いします」と必ず妻に伝えてください。


老後の居場所は人それぞれ

2024年12月23日 | 老後の生き方

過ごす時間の多い場所といえば、子供時代は家庭、学校、就職

すると職場、結婚すると職場と家庭が中心になる、定年退職後

は仕事を失くした喪失感に加えて地域や家庭での居場所づくり

という課題に向き合うことになる。

 

ただ本当の居場所は過ごす時間の多い場所ではなく自分にとっ

て居心地がよく、寂しくない場所であると思う、その居場所は

人それぞれ違うし時間の経過によって変わることもある。

 

友人との飲み会、夫婦の会話、孫とのふれあい、庭の手入れ、

ゴルフをしているとき、犬の散歩、旅行をしているとき、音楽

を聴いたり本を読んだりしているとき、パソコンの前にいると

き、挙げればいくらでもある。

 

ただ自分の居場所は人の真似をするものでもないし見栄を張る

ものでもない、得てして他人と比較して自分の場所を見失うこ

とがある、そうならないためにも自分の気持ちに正直に生きる

ことこそ大切な気がする。


70歳シニア女性の年金生活

2024年12月22日 | シニア女性の悩み

70歳のAさん、夫の死後、遺族厚生年金と国民年金月額9万円

を受給している、ただそれだけでは生活できないのでスーパーの

パートで週3回現在も働いている。

 

働いているのは決して社会参加とか生きがいとかそういう理由で

はない、生活するためには働かざるを得ないからだ、貯蓄もほと

んどないし頼れる親族もいない。

 

仕事があるから何とか生活できる、身体が丈夫なのが取り得だけ

ど働けなくなったらどうしようという不安は常にあるという、た

だ9万円の年金ではどうしようもない、とにかく働けるうちは働

こう、働けなくなったら、その時に考えようというAさん、この

ように低年金で不安な老後を過ごしている一人暮らしの高齢女性

が多い世の中であることは確かである。