社会と関わりがあるからと言って孤独がなくなるわけではない、
定年退職した人間にとって孤独とうまくつきあうためには社会
的な活動よりも、むしろ一人の時間を充実させることのほうが
大切な気がする。
定年退職すると今までの人間関係は途絶えるもの、気の合う
友人はひとりでもいれば十分、それは孤独で寂しい人生だよと
いう声があるかもしれないが自分の孤独が満ち足りて少しも不
足を感じてなければ、ある意味素敵な生き方といえる。
本当の不幸とは孤独でなく何かに執着し依存すること、人でも
お金でも執着するかぎりそれに振り回される、それより執着を
手放して孤独のなかで自分ひとりで楽しめるものを探せばいい、
孤独とうまくつきあうには孤独をいかに楽しいものにできるか
である、そのことがその人の人生を決めるし、人生を動かすの
は自分の心であることを信じるべきではないかと思う。