取材に応じる原田義昭前環境相=19日、国会内(奥原慎平撮影)
原田義昭前環境相は19日、産経新聞の取材に応じ、東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水浄化後の処理水は「(海洋に)放出して希釈する他に選択肢はない」と退任直前に述べたことについて「国益のために発言した。撤回するわけにいかない」と明言した。
原田氏の発言に対しては全国漁業協同組合連合会(全漁連)が撤回を要求し、後任の小泉進次郎環境相は福島県の漁業関係者に陳謝した。原田氏は一連の経緯を踏まえ「寄り添うのは当たり前で寄り添うだけでは救えない」と真意を説明する一方、小泉氏に対しては「重い役割を担わせてしまった」と気遣った。
また、日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)が環境被害が生じないという国の確認を条件に、大阪湾での海洋放出に応じる考えを示したことに対しては「非常にありがたい」と謝意を示した。
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小泉進次郎氏が福島県の漁業関係者らに直接謝罪したのが12日でした。
あれから1週間以上経ちますが、小泉氏の処理水について具体的な発言はありません。
原田前環境相が処理水の処分方法についての発言は突然でした。
もしかしたら地元の人達には具体的な説明も何度かしているかもわかりません。
でも一般国民には理解が深まっていないと思います。
とは言え、地元の漁業者にとっては驚きもあったと思います。
それに対しての小泉氏の謝罪は間違いではなかったと思いますがその後の対応はどうでしょう。
謝罪だけでは、原田前大臣の発言が間違いだったと受け止められます。
謝罪の次の発言が極めて重要です。
にもかかわらず、その後小泉氏は具体的な説明をしていません。
所管外とは言え、小泉氏は環境大臣そして原子力防災担当大臣です。
寧ろ率先して発言してもいい立場です。
まずは具体的な数値を示し、他国の原発はどうしているのかを説明すべきです。
地元の人達の不安を取り除き、その為には科学的根拠を示し、
私たち国民にも納得させてほしいです。
安全だと言われても、疑う人もいるでしょう。
そう、風評被害で売れる魚介類も売れなくなります。
更には海外にも東北の魚介類は危険だ、日本の魚介類は危険だとなります。
既に、韓国が国際社会に嘘情報を垂れ流しています。
風評被害をなくすためにも具体的な数値と海外ではどうしているかを説明すべきです。
所管外だと言うなら、担当省庁に働きかけ早急に説明してもらいたいです。
このまま、謝罪だけで終わっては小泉氏の大臣としての資質に疑問符が付きます。
ただの「言うだけ番長」では、未来の総理は無理でしょう。