岡庭容疑者は16歳だった11年、14歳と8歳の少女を刃物で切りつけたとして、殺人未遂容疑で逮捕され、その後起訴された。

 さいたま地裁での裁判員裁判では「今のままでは、また(同様の事件を)やっちゃうと思う」などと話す一方で、こうした状態を「変えたい」とも述べ、専門家の指導を受けることを希望した。地裁は「医療少年院での治療を施すことが再犯防止に有効だ」として家裁移送を決定。さいたま家裁は13年、18歳だった岡庭容疑者を医療少年院に送致する決定をした。

 決定要旨によると、家裁は「治療教育的働きかけには相当の長期間を要する」と判断。5年間程度の処遇を勧告した上で、「23歳でなお精神に著しい問題がある場合、26歳を超えない期間で医療少年院への収容を継続することが検討されるべきだ」とした。

 今回の事件当時、岡庭容疑者は24歳。捜査関係者によると、茨城県警が過去に同種の事件に関与した人物を調べるなかで浮上した。

 茨城県警から連絡を受けた埼玉県警が調べたところ、岡庭容疑者がインターネットで刃物を購入していたことなどが判明。埼玉県警は昨年11月、殺人予備容疑で岡庭容疑者宅を家宅捜索した。

 捜査関係者によると、自宅にあった刃物はサバイバルナイフをはじめ20本近く。硫黄やアルコール類など消防法上の危険物も複数あり、フラスコなどの実験器具も押収された。埼玉県警は硫黄約44キロを自宅に貯蔵したとして、岡庭容疑者を三郷市火災予防条例違反容疑で逮捕。さいたま地検は12月に消防法違反罪で起訴した。

2年前の一家殺傷事件。

不可解な事件でした。

怨恨か強盗か。。。

結局はそれらの可能性は否定され迷宮入りかと思われていました。

 

それが昨日の突然の逮捕です。

大量の硫黄所持。

そして10年前の事件。

容疑者が16歳の時の殺人未遂事件のその後の対応が正しかったかどうか気になります。

「人を殺したかった。」

「また同様の事件を起こしてしまうと思う。」

ある意味、自分の異常さを自覚していたと思いますし、

家裁も医療少年院収容と適切な判断をしています。

ところが医療少年院での治療が適切だったのかです。

 

記事からは何歳の時に出所したか不明ですが、出所の判断はどうだったのでしょう。

容疑者へのカウンセリングや社会への順応の為の訓練等は正しかったのか。

専門的なことは分かりませんが、知恵が働く者は上手く医師や担当者を騙して

収容期間を短縮したという事はないのか、等々考えてしまいます。

 

2人の命が奪われ、子供たちが両親を一度に亡くし心身ともに打撃を受けた事件です。

少年法や医療少年院での処遇について関係者は検証し、

同様の事件が起こらないようにしてもらいたいです。

 

ところでこの事件で神戸で起こった神戸連続児童殺傷事件 - Wikipediaを思い出します。

容疑者は事件8年後の2005年に出所していますが、その後どこで何をしているのでしょう。

再犯もなく、どこかで静かに暮らしているとしたら更生プログラムは成功したと言えます。

では今回の事件の岡庭容疑者に対する治療や更生はどうだったか、

関わった担当者はぜひ検証をしてもらいたいです。