TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

その名はMISSY

2002-12-13 10:53:00 | インポート
TABIと森へ散歩に行ったら、見たことのある犬が。

ダッ!とTABIは一目散にその犬に向かって尻尾をふりふり駆けて行く。
あれ?よく見たら、ほんの2週間ほど前に保護したおばあちゃん犬じゃないか?!

彼女も私を覚えていて、ニコニコして走ってくる。
SPCAで飼い主はお小言をもらったらしく、真新しい犬タグと市のドッグライセンスが
首輪についている。タグを見たら、名前はMISSY。
せっかく家に戻ったのに、また家出しちゃったのか?

しょうがないので、一緒に散歩してうちに連れて帰る。
夫が帰宅してからタグについていた飼い主の電話番号にかけた。
そして、夫がMISSYを飼い主のもとへ連れて行った。

飼い主によると、前回は大工さんが来て工事している間に、開いてたドアから出て
行ってしまったのだとか。今回は、ケーブル会社が工事に来てドアを開けたらやはり
出て行って姿を消したそうだ。SPCAでは、釈放料に$110も払ったんだそうだ。
それと犬タグとライセンス料。

帰り際、「お礼に」といって冷凍した大きなムースのステーキ肉の塊をくれた。
旦那さんがきっとハンティングでとってきたんだろう。
おとなしくおりこうさんしていたTABIに、ご褒美だ。


ついにBuckley'sまで…

2002-12-13 10:36:58 | インポート
セキが止まらなくて困る。

小児喘息をやったもんで、いつも風邪ひくと最後はセキとゼイゼイ音が残る。
もう発作は起こさないが、喘息やった子はみんな気管支が拡張しちゃってるから
しかたない。ウィルスも、宿主の弱いところをよく知ってやがる、チックショ?

「もうこうなったら観念してBuckley'sだな」と、夫。
Buckley'sは、カナダ人なら誰でも知っているセキ止めシロップ。
シロップと聞いて甘いのを想像したら大間違いで、鼻がひんまがるほど臭くて、
舌がしびれるほど苦い。いろんな生薬が入った、100年近い伝統のある薬だ。
苦いけど、効くらしい。龍角散みたいなもんだな。

夫が薬局で買ってきてくれた。
ビンに鼻をつけて「ゲッ、これ飲むのかヨ?」と夫。彼も飲んだことないらしい。
私は鼻が完全につまっているので、ニオイをかいでもアンモニアのツンとする刺激
しか感じない。サジで一杯飲んでみたが(これがオトナの適量)、やはり熱で舌や
喉が腫れているので味が全くわからない。ミントの爽快感だけ感じた。
「うわ、飲んじゃったよ!」と、夫。毒でも飲んだように言うなよ!

2時間おきに飲むのだそうだ。効いてくれよ。


怒涛の鼻風邪

2002-12-09 05:10:14 | インポート
2年ぶりに、フルコースで風邪をひいてしまった。

私が「フルコースの風邪」と呼んでいるのは、「急な発熱(それも高熱)・鼻水・
喉の痛み・セキ・悪寒・頭痛・関節などの痛み」等、風邪の症状プラス全身症状を
みる強力なウィルス性のビョーキのこと。こういうのは、日本ではインフルエンザ
と呼んでいるのが普通だと思う。しかし、NBC(核、生物及び化学兵器)講座に出た
夫によると「そんなもんはインフルエンザじゃねーよ」

生物兵器の専門家の定義では、インフルエンザとは「潜伏期間24?48時間、
急な高熱・下痢などの全身症状が出て罹患者を完全にノックアウトしてしまう。
が、48時間後には症状の回復をみる」という、ハリケーンのようなビョーキだそう。
「お前は意識もはっきりしてるし、死にそうにないからな。ただの風邪だな」

まーね、意識が朦朧とするようなビョーキには、どっちにしろかかりたくないね。
今回はとにかく鼻水から始った。花粉症にはかかったことないが、似たようなかんじで
こわれた蛇口のようにズルズル。TABIの散歩に出る時、トイレのペーパーを一巻き
ジャケットに入れて行き、鼻かみながら森を散歩。雪が降ってるのに犬連れて散歩
してる犬バカは私くらいで、誰とも会わなかったのは幸いだが、2時間後に帰宅する
ころにはペーパーは芯だけ。

その後は節々が痛い、熱…とかのおきまりコース。でも、「風邪くらいで騒ぐな」
という鬼軍曹のおかげ(笑)で、寝こめずフツーの日常生活を余儀なくされ(涙)
やっと怒涛の風邪が抜けてきた。

あーつらかった。でもこれで体の抵抗力がまた強くなって、あと2、3年はひどい
風邪を引かずにすむだろう。


犬とさすらう女

2002-12-06 04:35:30 | インポート
犬友達が、年末に引っ越していくことになった。

彼女は40台半ばの一人暮しで、気さくでおもしろい人。TABIと散歩に行く森に面した
借家に住んでいて、よく一緒に散歩に出かけたものだ。犬同士もとても仲良しだ。
しかし、大家がもともと犬嫌いで、なにかと文句が絶えず、引越しを決意したという。

新しいアパートメント探しは、すごく難航したそうだ。
ペットOKというアパートがなかなかないのに加え、どんな犬かと聞かれて
「ジャーマン・シェパードです」と答えると、即電話を切られてしまうのだそうだ。
シェパードは、この市では「最も攻撃的で危険な犬種」リストのナンバーワンに輝く。
噛む、破壊行動をする、吠える…などの問題行動が多いと認識されている。
どこの大家も、シェパード飼いの店子は敬遠する。

独身女性であることから、セキュリティの意味も含めてシェパードを飼ったのに、
それが災いしてなかなか賃貸することができない。皮肉だ。
「ちょっと大きめのヨーキーです、って答えたらだめなの?」と言うと、ウソが
バレたらもっと困ることになるんだそうだ。

でも、半年探したかいがあり、やっと犬好きな大家が見つかったとのこと。
せっかく犬ともども仲良くなったのに、もう一緒に森を歩くことができないのは淋しい。
でも、きっといつかどこかの公園でまた逢えるよね。


家なき子

2002-12-02 15:21:45 | インポート
Chaptersでカナダの犬雑誌を読んでいたら、読者からの投稿にこんなのが。

ある若い夫婦に赤ん坊が生まれることになり、飼っていたジャーマン・シェパードが
邪魔になったのでブリーダーに返すことにした。ところが、このブリーダーはすでに
犬の繁殖を止めており、引き取ることができないと言ったそうだ。
投稿者は、このような無責任なブリーダーはもともとブリーディング・ビジネスに
手を染めるべきでないし、CKCも目を光らせるべきだ、と怒っている。

まーね、これはどっちもどっちだろうよ。

子供が生まれるから、と言って犬を手放すこの夫婦は人でなしだ。
こいつらにとって、犬は子供ができるまでのオモチャだったのか。
ま、おそらく子供は言い訳だろう。躾をロクにしないためワガママでどーしよーもない
犬に育ってしまい、どうにかしなくちゃ、と思ってたところに妊娠したので、これ幸い
とばかりにブリーダーに返品しに行ったに違いない。
こんな鬼畜を親に生まれてくる子供は、ロクな人間に育たないぞ。

ブリーダーも問題だ。
こんな連中に子犬を売るなんて、スクリーニングの大失敗だ。相手かまわず犬を売る
金儲け主義と言われても言い返せまい。また、どんなに注意してもこういう事態は
起こるけれども、それなら犬をちゃんと引き取るべきだ。ビジネスを止めた止めない
にかかわらず、一度でも繁殖をした者は生まれた子犬の将来に全責任がある。
経済的にどうしても面倒が見られない状況ならば、せめて里親を探す努力をするべきだ。

どっちにしろ、一番かわいそうなのは「家なき子」になっちゃった犬だよね。