TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

JACKを訪ねて

2001-05-31 13:37:00 | インポート
「JACKの近所まで行ってみよう」
というTABIパパの提案で、TABIのお散歩がてら森から逆にJACKが来た道を
たどって歩いてみることに。

意外と距離があり、しかも交通の激しい通りをいくつも通る。
あの子は、発情期のメスのにおいにひかれて脱走し、森まではるばる来て
しまったらしい。JACKのように脱走して、放浪中に車にひかれて死ぬ未去勢
のオス犬は多い。

JACKの家は、タウンハウス(長屋式に一軒一軒が壁一つでつながっている
集合住宅)が立ち並ぶ一角にある。だがどこがJACKの家かは、わからない。
散歩を装って、さりげなく探してみる。JACKはいない。

あまり裕福でない層が住む住宅街だ。JACKが1歳を過ぎて去勢されていないの
も、経済的な理由なのだろう。ここには、自由に走りまわれる広さの庭もない。

だが、道路にビニール・プールを置いて裸で水浴びする子供たちは、楽しそう
で屈託がない。よそ者の私たちにいいお天気ね、と声をかけるおばちゃんたち
は、高価な服を身に着けていないが気さくで朗らかだ。
JACKのママも、きっとそんなおばちゃんなのだろう。JACKは、幸せな子だ。
それが証拠に、あの子はあんなに素直で人なつこかったじゃないか。

JACK、元気でね。もう脱走しちゃだめだよ。
そう心でつぶやいて、その住宅街をあとにした。


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さよならJACK

2001-05-31 13:02:20 | インポート
午前中にJACKを獣医のところに連れていく。

コンピュータに狂犬病予防済みタグの番号を打ち込んでもらったら、すぐに
飼い主がわかった。我が家から自転車で10分くらいの距離のところに住んで
いる家族だった。
受付の女性が電話したところ、飼い主は夕べは心配で眠れなかったとか。
私が昨日タグについていた電話番号にかけても通じなかったのは、飼い主が
最近電話番号を変えたからだそうだ。
なにはともあれ、見つかって良かった。

「あとで飼い主さんがお礼をしたいかもしれないから、連絡先を残していって
ください」と受付の女性に言われたが、それはお互いさまなので、と遠慮する。

JACKはおうちに帰って幸せだけど、TABIはちょっぴり寂しいみたい。
JACKが夕べ寝た犬布団に横になって「はあ?」とため息。
私もちょっとさみしい。もし飼い主が見つからなかったら、
うちで引き取ろうかとまで話してたのに。

ほんのひとときだったが、多頭飼いの貴重な経験だった。


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JACK THE DOG

2001-05-31 12:50:55 | インポート
今日は思いがけないお客さんが我が家にお泊り。

夕方いつもの森にお散歩に行ったら、犬が一頭飛び出てきた。
とても人懐こく、TABIとかけっこをして仲良く遊び、ず?っとうちまでついて
きた。首輪もタグもついてるので飼い主が心配してるだろうと、タグに彫って
ある電話番号にかけてみたところ、番号は使われてないとのこと。

だが狂犬病予防済みタグを見たところ、うちと同じ獣医さん。
明日病院に連れていって聞けば、飼い主がわかるかもしれない。

JACKと名を呼ぶとちゃんと来るし、お座りや待てもできるし、とてもおとなし
くてお利口な犬だ。そのへんのものを齧ったりいじくったりもしない。
TABIと仲良くご飯を食べ、コンピュータに向かう私の足元で、二頭が一緒に
丸くなって寝ている姿は、とてもかわいい。

ただ、去勢してないらしく、スキあらばTABIにのしかかろうとする。
相手がメスでもオスでもこの際かまわない、ってかんじ。さすがのTABIも
「いいかげんにしろよお」ってな風に、ちょっとうなってみせる。
でもJACKはめげない(笑)

夜の散歩は、二頭一緒にはとても連れてけないので、JACK、TABIの順に
かわりばんこに行く。

TABIパパが今日は遅いため、突然のお客の事情を書いたメモをドアに貼って
先にやすむ。TABIはクレート、JACKは犬布団をクレートの横に置いて寝かせる。

夜中3時過ぎ、TABIパパ帰宅。
JACKは、見知らぬ男が入ってきたものだから警戒して吠える、吠える。
おまけにオシッコをもらしてしまった。すぐにTABIをクレートから出す。
パパの顔をペロペロするTABIを見て、JACKはようやく落ちついてパパのそばに
近寄る。それからは安心して、布団に戻ってすやすや。


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Muriel

2001-05-31 12:18:48 | インポート
森へのお散歩の途中、Murielと彼女の犬、SHADOWにバッタリ。

Murielとは、犬友達を通じて知り合った。
彼女は私の母くらいの年代らしく、私と同年代の息子が結婚してよその町に
住んでいる。彼女の夫は半年前に突然心臓発作で亡くなり、今は犬一頭と
猫一匹でひっそり暮らしている。

物静かで教養のある英語を話すMuriel。SHADOWは、TABIと同じラブ/ボーダー
のミックスだが、メスのせいか小柄。でもお転婆でTABIのいい遊び相手だ。
「夫が亡くなった時、この子がどんなになぐさめになったことか」と、Muriel。

TABIが喉がかわいて、水溜りの水をなめているのを見て、「うちにいらっしゃい、
きれいなお水があるから。すぐそこなのよ」と言ってくれた。
バックヤードのパティオで、犬たちは水を飲んで一休み。私たちはガーデン
チェアに腰掛けて、これから植える花のことなど、とりとめなく話す。
彼女も一人になってしまって、淋しいようだ。

今度は私がクッキーでも焼いて、お茶の時間に訪れてみよう。


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お母さん、日本は遠いのよ

2001-05-31 11:56:40 | インポート
夜中の12時過ぎに、電話のベルが鳴る。

東京の母からだ。時差があることは彼女も承知しているから、
こんな時間の電話は緊急の用に違いない。

「日本に帰ってきて」
と、開口一番。父に何か?!と、眠気が一気にふっとぶ。

誰も死んじゃあいないらしい。が、実家でかなり面倒なゴタゴタが
起きていることがわかる。
といっても生死にかかわる問題ではないし、私が今すぐ飛行機に飛び乗って
帰ったとしても、どうにもならない。とりあえず関係各方面に連絡をとり、
私側でできる限りの対処をすることを母に約束して、一旦電話を切った。

こんなとき、地球の裏側に嫁に来たことをちょっぴり後悔する。
困ったときに娘にそばにいて欲しい母の気持ちは、よくわかる。
でも、日本は遠い。「どこでもドア」で一ッ飛び、というわけには
いかないのだ。

明日は早朝から出かけなければいけないのに、今夜は日本への電話連絡で
寝られない。ああ…


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