TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

年越しの装い

2010-12-28 15:00:58 | インポート
クリスマスが終わると、正月への支度。

よそのうちは年を越してもクリスマス飾りのままだが、私はクリスチャンじゃ
ないしサッサと正月準備を始める。日本人の私にとって、異国にあっても
お正月のほうが余程大事なのである。

今年は、いつも行くアジア系の食品店で、なんと鏡餅を発見!
プラスチックの鏡餅の中に真空パックの丸餅がつめてあり、三方、末広、水引、
敷き紙、奉書、しでやプラの橙までついてくる。いたれりつくせりとは
このことである。海外に嫁に来てからというもの、鏡餅を飾るなど夢と
思ってきたが、便利な世の中になったものだ。そこで早速購入、今日は
綺麗にお掃除をした居間の飾り棚に鏡餅を飾る。

さて、今日はバスルーム・デザイナーのSusanがうちに来てくれた。
うちのマスター・バスはジェットバスなど贅沢な装備がついてるくせに、
シャワースタンドがおそろしく狭い。そして、シンクがシングル。
アメリカ生活でHis/Herのダブルシンクに慣れた私達には、ちょっとつらい。
そこで、シャワースタンドとタオルクローゼットをとっぱらい、壁を広げて
大きなシャワースタンドを入れ、シンクはダブルのバニティを入れることに
したのだ。しかし、かなり大掛かりな工事になるので、やはりプロに頼む
ことに。

大工さんと違ってデザイナーの彼女は、非常に細かく計測して色やテーマなど
デザインについても私達の好みをよく聞いてくれた。「こうしたらどうかしら?」
といろんなアイデアも出してくれ、私達夫婦もかなり勉強になった。

彼女はラブを飼っているから、TABIはひとなつっこくつきまとっていたが
嫌な顔をせずに仕事はちゃんとこなしている。さすがプロである。
もともとはキッチンのデザイナーだったそうで、うちのキッチンも見ていって
くれた。年明けに、練りに練ったデザインと見積もりができあがってくる。
楽しみである。


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木々をわたる風

2010-12-28 14:29:33 | インポート
森散歩は、ずっと続いている。

始めた当初は太ももが痛くなったりしたが、カチカチの氷の上でも滑らない
スパイクをブーツにつけて歩くようにしてから良くなった。雪の森の中を
一時間ほど歩くといい運動で、外気温は零下なのに汗ばんでくる。
TABIにとってもいい運動になるようで、いつもよりずっと食欲が旺盛で何も
残さずご飯をたいらげてくれる。森の中を自由に走ることは、しなやかな
筋肉を維持することに役立つ。

きれいな空気の中では感覚がより研ぎ澄まされるのか、時々TABIは突然立ち
止まり、一方方向をしっかと見つめて動かないことがある。しばらく待つと、
散歩中の人や犬が遠くから見えてくる。野生とは、たいしたものだと思う。

今日も、誰か来るのかなと思ったら老紳士と老いたチョコラブ、若い黒ラブ。
黒は、始めは警戒して尻尾を水平にぶんぶん振って威嚇していたが、TABIが
全速力で追いかけ出したら「ひえ?」というかんじで尻尾を足の間に巻き込んで
回れ右、スタコラ逃げ出した。その様子に、私達夫婦もラブの飼い主も爆笑。
「おとうちゃん、助けて」ってかんじで老紳士の後ろにかくれた黒だが、
TABIと老紳士が仲良くしてると気になっておずおずと周りを歩き回る。

TABIが「遊ぼう」と誘うと、目を輝かして二頭でかけっこを始めた。
二頭とも全速力で木々の間をブンブン走り回る。それはいいが、すぐ下は凍結
した川である。「落ちないでよ?」と声をかける私。しかし、犬というのは
たいしたもので、体を斜めにしながら雪の斜面を走りつつも決して足を踏み
はずすということがない。私達は、この俊足の美しい動物達を飽きずに眺め
る。

クリスマスの朝、みんな酔いつぶれて犬の散歩なんかしてないだろうと思い
きや、結構この森にも来ている。犬飼いというものは、自然とアウトドアに
なるものらしい。体があたたまったところで、木々をわたる風が頬にあたる
のが、とても心地良い。

犬を飼って良かった、と思う瞬間である。


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信用失墜

2010-12-24 16:27:33 | インポート
こんなに嫌な思いはもう二度としたくない。

前回のアメリカ旅行の途中で車が故障したのに続き、先月の追突事故と重なった
ので、車の全点検をしてもらった。あらかじめ日本車が得意なお店を地元の
日本人の方から教えていただいた。日本人移民が経営するお店だった。

カナダ人の夫は、過去の経験から海外でビジネスを経営する日本人を嫌って
おり、信用しない。なので私が薦めるとかなり渋っていたが、大事な車のこと
だから、と私が押し切ってしまった。

点検が終わったとの連絡で車を取りにゆく。
いろいろ細かくみていただいた様子だが、私には車のメカニックは全くわから
ない。夫はざっと目を通し、「余計なことまでしやがって、何様のつもり
なんだ、こいつら!」となにやら腹を立てている。しかし、料金やサービス
など他と比べてそんなに悪い印象は私にはなかった。

店を出て高速に乗る手前で、急に「エンジンをチェック」が点灯、そして
ガタガタと変な音がし始めた。急いで近くの駐車スペースに車を停め、夫は
エンジンを点検。「出てきてこれを見ろ!」と夫が叫ぶので、私は車を降りる。
夫が指指したところを見たが、私には何のことやら。「スパークプラグが
はずれてるんだよ!」

烈火のごとく怒りまくった夫は、私の差し出す携帯と店のレシートをひっつかみ、
担当メカニックを電話口に呼び出して叱りつけている。プラグを締めなおし
運転席に戻ると、「あの大馬鹿野郎、『新車じゃないんだし』なんて言い
やがった!謝りもしない。とんでもないサービスだ!」と息巻いている。

メカに弱い私とて、スパークプラグがはずれたら車が走らないことはわかる。
なんでそんな初歩的なミスが?そこが、さっぱりわからない。私は日本人と
して、日本人の勤勉性や正直な性格を誇りに思うし、だからできれば日本の
お店を、とわざわざ遠くまで(家から一時間半もかかる)出かけたし、渋る
夫も説得した。それなのにこの結果。夫は「だからお前ら日本人なんか信用
できないんだ!こんなの、そこらのカナダ人の店と同じレベルだ!」と怒り
は止まらない。

その店は私と夫の信用を永久に失ったし、私は夫の信用を失ってしまった。
私も今後は、海外の日本人ビジネスは信用するまい。


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冬のお楽しみ

2010-12-24 15:59:22 | インポート
IN AN OLD CITY BAR
THAT IS NEVER TOO FAR
FROM THE PLACES THAT GATHER
THE DREAMS THAT HAVE BEEN

また行って来ました、この時期恒例のTSOコンサート!
前回はアメリカに住んでいた時。彼らはいまやウェストとイーストの二つの
グループに分かれて公演しているそうなので、今回のは違う演奏者だった。
出だしのストーリーは同じなんだけど、アレンジがガラッと新しくなって
お得意のパイロに加え、レーザーもなかなか良かった。今日はちゃんと耳栓
持参で行ったので、あとで難聴障害に苦しむこともあるまい。

だけど思ったのは、やっぱカナダ人っておとなしい。
アメリカでは観客がもうすごいノリノリで、演奏者も嬉しかったのかすごく
サービスしてたと思う。カナダに来たから気を使ってカナダ国旗をバックに
使ったり国歌をアレンジしたり、カナダのホッケーチームを話題にしたりして
くれたのに、観客はおとなしくて「ふ?ん」ってかんじで聞いてるだけ。
チームリーダーは「みんな、疲れてるのかなあ?」なんて舞台から声をかけ
てみたりして、気の毒になっちゃったよ。

それと今回苦しかったのは、会場がすんごく寒くてトイレの我慢が限界だった
こと!普段はどこに行っても演奏の途中で席を立つことなんかないのに(長い
オペラだって大丈夫)、それにコーヒーとか飲まないでいたのに、とうとう
我慢できず席を立つことに。

でも立とうと思ったらハシゴが降りてきてバイオリンの兄ちゃんがモーツアルト
のシンフォニー始めるじゃないの!モー・ファンの私が無視するわけにいかない。
それが終わってさて、と思ったら今度はまたモーツアルト&ベートーベン!
その後やっとのことでトイレに走る、走る。

パイロのため会場の温度を低くしてるのかもしれないけど、トイレにかけこむ
観客は私だけじゃなかった。次回は耳栓に加え、ホカロンも持ってかないと。


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雪の森林公園

2010-12-21 14:10:37 | インポート
夫が休暇中にやろうと決めていたこと。

それは、朝早めに起きて簡単にブランチの下ごしらえをした後、車で十分ほど
の森林へ犬連れハイキングに行くことだ。山あり谷ありのこの森林公園は、
住宅街の中にあるもののかなりの広さ。レンジャーによって整備されている
が、ほとんど人工物がなくいまだにムースやキツネ、様々な野鳥が住む
ワイルドな空間である。この夏から週末にはここへハイキングに来ているが、
いまだに全ルートを歩いたことがない。それくらい、広いのだ。

夏もいい運動になるが、冬は雪で覆われるのでもっとすごいエアロビクス。
十分も歩くと体がポカポカになり、手袋がいらないくらい。犬はもちろん、
大喜びで山を走り、川を飛び越え(文字通り。やっぱアジリティ犬はこういう
時に違うね)自然児そのまま。夫婦と犬とで、休暇中できれば毎日訪れたい。

冬のこの時期は人もいないかと思ったが、黄ラブを連れた老紳士に会う。
去勢してないオスで、TABIとは全く気が合わず喧嘩別れに終わったが、人には
フレンドリー。「こいつはこんなに大きくなるはずじゃなかったんだ。今より
25ポンドは小さいと思ってたんだけどねえ」と、紳士。確かに、デカイ。
アメリカとカナダのラブはどんどんデカくなる傾向にあるが、イギリスから
輸入したラブと比べたら全く違う犬種のように見える。

「この子は、スコッティが入っているかな?」と紳士。う?ん、そう言われた
のは初めて。「子供のころに一緒に育った犬は、ちょうどこの子みたいだった。
スコッティとケアンと何かのミックスでね。健康で頭が良く、いい犬だった」
と、なつかしそうな目でTABIをなでる。「十八歳まで元気で生きたよ。本当に
いい犬だった」

うちの子は十一歳になったばかりだ、と言うと驚き、「ミックスは長生きするよ。
この子もきっと十八歳まで生きるよ」

そうだね。長生きして欲しいな。


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