TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Elitism

2009-04-28 15:41:07 | インポート
AKCがついに雑種犬の競技会出場を認めたことで、波紋を呼んでいる。

アジリティ、服従、ラリーなどに、来年から雑種犬も参加できるという。
私の所属するクラブや犬リストでは、賛否両論ごうごうたる意見交換が続いて
メールボックスが一杯である。好意的に受け止める人は、少ない。

まず純血犬の飼い主で長年AKC競技に携わっている人々は、「伝統ある
ケネルクラブの競技に、雑種を出すようになるなんて嘆かわしい」
「雑種と一緒にうちの血統書犬が並ぶなんて、汚らわしい」「雑種などに
タイトルを与えるなんて、もってのほか」という、まあ予想したとおりの
貴重なご意見(笑)

雑種犬の飼い主たちは、AKCが門戸を開いた点については評価するものの、
雑種犬の取り扱いに不満のようだ。まず、雑種は純血犬とは全く別のクラス
で競技し、タイトルも別、ランク付けも別、全て別扱い。そして、全国大会
の出場権はない。昔アメリカで人種差別がもっとひどかったころ、白人の子が
乗るスクールバスに黒人の子は乗れなかった。学校のトイレも別だった。
それでも、黒人の子が学校へ通えるようになったこと自体が画期的だった。
AKCの今回の処置はそれと同じで、平等の名のもとの不平等だというのが、
雑種犬の飼い主たちの意見である。

ま、AKCとしては平等云々よりお金が欲しいだけなわけで。
雑種に門戸を開けば、登録料や競技会の参加料だけでも大変な収入になる。
これまでだって、雑種犬を純血と偽ってILPをとり、AKCの競技会に
出てきた人々がたくさんいるのだから、これから正式に雑種が参加できると
なれば喜んで財布を開く飼い主はたくさん出てくるだろう。

AKC競技は興味ないので、私にとってはどうでもいい問題であるが。
しかしカチンと来るのが、純血犬の飼い主のコメントである。「良かった
じゃない、雑種は別クラスだからボーダーコリーを相手に競わなくても
トップに入賞できるし」だって。ふざけんじゃねえ!全犬種競技団体の
競技会では、雑種犬がBCやシェルティ、コーギーなんかを抜いて優勝する
のも珍しくない。これだからヤなんだよ、鼻持ちならないElitist Bigotsめ。


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こよなく晴れた青空を

2009-04-25 05:39:11 | インポート
悲しと思うせつなさよ

ワイオミングは底抜けに青い空、白い雲が広がり、開拓時代から変らない
いかにもアメリカらしい土地。待ちに待ったカウチのクッション類が完成し、
これで応接セットが揃った。オンタリオ時代から数えて十数年の月日を要したわけだ。

さて、元タレントの清水由貴子さんが自殺したというニュースをネットで。
母親の介護疲れなどが動機と言われる。私たちの年代にとっては他人事では
ない。東京の友人の多くが、老親介護に明け暮れている昨今である。
自分たちも年齢的に体調不安を抱えながら、日に日にアナーキーとなっていく
親と向き合う終わりのない闇。親は、三十年後の自分の姿である。拷問などと
いう言葉では言い尽くせない苦痛だ。

周囲の態度がまた苦痛を増幅する。「親孝行だね」「親御さんは幸福」「あとで
後悔のないように、できるだけのことはしなくちゃね」といった、他人から
見ると励ましているつもりの言葉が、実はとんでもないプレッシャーとなる。
このように言われてしまったら、責任感の強いマジメな人は、いかに現状が
いっぱいいっぱいであろうと「自分がやらなくちゃ」と思いつめてしまう。

悲劇が起こったあとで、周囲は「そんなに悩んでいるようには見えなかった」
などとシラっとして言う。他人や親戚など、そんなものである。

そして、「福祉システムがうまく稼動していない」と責任を外部に転化する。
確かに介護のシステムは、ちゃんと機能してるとは言えないし利用する側から
見ると「誰のためのシステムなのか」と疑問に思う。しかし介護保険など
なかった大昔から、老親介護そのものはあったではないか。
当時は周囲の助けがあったから、なんとかやっていけたのだ。本当に必要
なのは、システムでも意味のない周囲の励ましの言葉でもなく、実際に
手を貸してくれる人の情けなのだ。自分の体験から言って、ごちゃごちゃ
綺麗事を口にする前に実際に時間とエネルギーを提供してくれる情けのある
人というのは、周囲にほんの少ししかいない。

老親介護を原因とする自殺や殺人等の問題は、日本に限らずアメリカや
カナダでもごく頻繁に起きている。カナダでは、私も実際に「姥捨て事件」
をリアルタイムで目撃した。アメリカでは、介護施設や在宅介護を利用できる
裕福層はともかく、医療保険さえ払えない層では老親介護は大変な負担であり、
深刻な問題だ。うちの近所の裕福な共和党白人どもにとっては、全く関係の
ない世界であるが。


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考える犬

2009-04-25 04:31:06 | インポート
TABIは、考える犬である。

オヤツの容器がカラになった。もっと食べたい。ではどうしたらいいか?
彼は考え、カラ容器を私のところへ持ってきて目の前の床にボトン!と落とす。
そして、きちんとお座りして私の反応を見る。私が気づいてオヤツをカラ容器
に入れ、TABIに渡せば、この方法は彼にとって成功と言える。
このようにして、彼はオヤツのおかわりをせびる方法を会得したのである。

漫画のスヌーピーがこのようにして、チャーリーブラウンにエサを要求して
いた。その様子がかわいいなと思っていたが、同じことを今、自分の犬が
考えて行動に移している。

NADACのエリートChancesコースでは、考える犬が不可欠である。
犬はハンドラーから最低でも40フィートは離れており、マイクロマネジメント
ができない。犬は、ハンドラーのキューからヒントを得つつ、自分で考えて
最も論理的な軌道を通ってフィニッシュラインへ到達しなければならない。
ハンドラーのテクニックの上手下手のみならず、犬自自身の知能の高さ低さが
モロにわかるコースである。傍観するものにとって、これほど興味深いコース
はない。他のどんなアジリティ団体、USDAAやAKC、CPEなどのどれ
にも、こんなに「脳力」を要求するコースはない。

いろいろ問題のあるNADACではあるが、私はこのようなコースをあみだした
点を評価している。


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春便り

2009-04-21 05:37:05 | インポート
東京のお友達から、美味しい便り。

お茶やお煎餅など好物を詰めて送ってくれた。
早速、お茶を入れていただく。このところ猛吹雪で雪まみれになったかと
思えば、真夏のように暑くなったりと、なんとも豪快な気候が続いており
春とは程遠い日々であった。が、こうして日本から春の便りが来ると、
やはりもう芽吹きの季節なのだな、と感じる。

庭に出ると、雪の中からひっそりとクロッカスが頭を出している。
今年も会えて良かったね。


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安全と審美

2009-04-17 11:42:56 | インポート
昨日入れてもらった待望のクラウン、すこぶる好調。

これで両側でものが噛めるようになった。あまり長期間片側だけで噛んでいる
と、かみ合わせが狂ってしまう。使わない側の歯が伸びてきてしまうし。

金属アレルギーの心配がないことと、耐久性と審美性を兼ね備えていることと
で、ジルコニア・セラミックを選んだ。ポーセレンと比較しても高額であり、
ラボ料が余計にかかるので高い買い物ではあるが、今のところ大満足だ。
カナダの歯科ではアメリカのようなハイテク治療が望めないし、こっちに
いる間に治して良かった。

純ポーセレンやセラミック・オン・メタルにしなかった理由のもう一つは、
最近のアメリカの歯科医は補綴を中国のラボに外注することが多いからだ。
安いからみんなやってるわけだが、その割には患者には今までと同じ料金を
請求して儲けている。それだけでなく、昨年には中国製のポーセレン・クラウン
から危険な量の鉛が検出され、話題となった。他にも金属製の補綴にも怪しい
ものが多いし、口の中に入るものだから安全性は第一にしたい。

ジルコニアはうちの歯科医は、カリフォルニアのラボに外注して現地のテクが
作っている。Kimに無理にお願いしてジルコニアに替えてもらったのだが、
やっぱりそうして良かった。自分の歯と全く変らないし、綺麗なので奥歯だ
けどみんなに見せて自慢している(笑)

それにしても、歯は高いよ。
財産と思って大事にしないと。


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