TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Catherine O'Doriscallのセミナー

2002-03-28 10:23:45 | インポート
Canine Health Concernの設立者で、「What Vets Don't Tell You About Vaccines」
の著者であるCatherine O'Doriscallのセミナーに行く。

随分前に申し込んで、楽しみにしてたセミナー。
夕べは、TABIが噛まれた事件の心理的影響でほとんど眠れなかった。
ガンガン頭痛のする体に緑茶を流し込み、スーツを着て家を出た。

Catherineは、笑顔の素敵な女性だった。飼っていたゴールデンが若くして
次々に死んだ経過、ワクチンの事実、犬が健康で長生きするにはどうしたら
いいのか… 誰でもできる簡単なアレルギーテストの実習もためになった。

お昼を食べながら一緒にいろんな話をしてみると、本当に知的で思いやリの
ある人だ。また参加者の一人で80歳になるIreanというお婆さんともお友達
になり、素敵な出会いがたくさんあった。

夜は夫と映画 Men With Broom を見に行く。
カナダ人にしかわかんないギャグの連発でおもしろかった。
でもなんかまだ昨日のショックと疲れで食欲がなく、映画館で買ったポップコーン
を半分食べただけ。今夜はぐっすり寝よう。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TABI噛まれる

2002-03-26 13:26:06 | インポート
いつもの森の散歩道で、殺気を感じた時はすでに遅かった。

秋田犬の雑種のような大型犬が、15m程前方で毛を逆立て尻尾を立て、TABIを
にらみながらうなっている。こいつには前にも一度襲われた。
逃げたい気持ちを抑え(これは最悪の結果を招く)リードを引いてTABIを座らせ
待てのコマンドをかけた。絶対に犬の目を見ず、石のように動くまいと努めた。

犬は「ガルル」とうなりつつこちらへ走り、1m程の距離を置いてゆっくり、
ゆっくりと私たちの周りを歩く。荒い息遣い、むき出しの牙、流れるよだれ。
賢明にじっとしていたTABIが、ほんの少し私のそばへ寄ろうとした瞬間、
「ガオオ!」とうなり声を上げ犬が飛びかかり、TABIを仰向けに押し倒して
前足で地面に押し付け、TABIの首元を噛んだ。

No! Bad dog!!努めて低い声で犬を叱咤すると、犬は首から口を離した。
血は出ていない。しかし犬はうなりつつ、TABIを抑えつけたまま。
「遊んでるだけだよ」と、犬を連れていた男。
馬鹿野郎!遊びの噛み方と攻撃との区別がつかないのか、おまえは?!

実はこの男はうちの近所に両親と住んでいる。この親ってのが変わり者で、
あちこちから猫や犬を何十匹も「預かって」いる。そして、いつもノーリードで
犬を散歩させている。男は精神に異常があるとかで、普通の会話ができない。
「その犬をなんとかしろ」と言ってもダメなのだ。
枯れ枝で犬のお尻をくすぐり、おいで、なんて言ってる(涙)

こういう一発触発の状況下では、ちょっとした動きが引き金となり犬の凶暴性が
ピークに達し相手を死に追い詰めるとこまでいく。冷静に、と思ったがつい
リードを持つ手に力が入ってしまい、それに反応して犬はまたTABIの首を噛み
離そうとしない。犬のうなり声の中でかすかにTABIの「ヒー」という苦しげな
息遣いが聞こえる。

と、突然犬がTABIを離した。
どうやら森の中から犬連れの誰かが来るのを見たらしい(確認する余裕なし!
違うかもしれないけど、助かったからどうでもいいや)
私は、ハンドシグナルだけを使ってTABIを立たせ、その場を去った。
真冬日だったが、ジャケットの下はびっしょり汗をかいていた。

TABIの首はたいしたことなかったが、心にトラウマをおっていたらと思うと
やりきれない。今思い出してもぞっとする。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

殺人罪は適当か

2002-03-25 09:24:26 | インポート
お昼を食べながら夫とDian Whipple事件について話し、白熱してしまった。

昨年1月にこの事件が発生以来、MLでも話題になっていた。
サンフランシスコの高級コンドで、弁護士夫婦所有のプレサ・カナリオが
同じ建物に住む33歳の女性をかみ殺した事件だ。
判決は、事件当時犬を連れていた妻に第二級殺人で15年から終身、
当日不在だった夫に4年と出た。

夫は「殺人罪はきつすぎる」と言う。
私も第二級と聞いてちょっと驚いた。アメリカの殺人罪は、第一級・第二級・
故殺とある。故殺ならありそうだと思ったし、実際検察側もそう期待していた
らしい。だが、大陪審は第二級の評決を下した。

カリフォルニア州において犬の殺傷事件で飼い主に殺人罪の判決が出たのは
これが初めてだが、過去にカンザス州で3頭のロットワイラーが小学生男子を
かみ殺した事件では、やはり第二級殺人の判決が出た。

殺人として起訴される要因となったのは、被告が事件後にとった行動だ。
被害者は、2頭の犬に首を中心に全身77箇所噛まれ、血の海の中で虫の息で
助けを求めて廊下をはっていた。被告はこれを無視し、自宅へ戻ろうと鍵を
探しに現場を去った。
騒ぎを聞いて近所の人が警察に通報し、警察と救急隊が到着した時、被告は
自宅のドアを開けようとしているところだった。

携帯で救急車を呼ぶこともできたのに、見殺しにして逃げたわけだ。
これは明らかに、「犬と逃げてしまえば、被害者が死んでしまえば、目撃者が
いなければ自分は助かる」という考えが意識下にあった証拠だ。
アメリカの法律は、こういうちょっとしたことで結果を大きく左右する。

夫は、誰でも気が動転すれば逃げようとするのは自然の本能だし、それを殺人
と呼ぶのは行きすぎだという。

しかし、私はこのケースの場合、殺人罪は妥当だと考える。
プレサ・カナリオは体重120ポンドを越す大型犬、しかもこの2頭はAttack dog
つまり人を襲い殺傷する犬として特殊訓練を受けた犬だ。過去にも近所の人を
襲っている。そんな犬を都会の高層コンドで飼い、しかも飼い主自身犬を全く
コントロールできていなかった。
これは、時限爆弾をお腹に巻いて昼間の繁華街を散歩するのに等しい。
この事件は、起きるべくして起こったのだ。

こういう人間を無罪放免していたら、犠牲者は(致死処分となった犬も含め)
増える一方ではないか。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅仕度

2002-03-24 11:44:43 | インポート
モントリオールへの里帰りだが、思ったより長期になりそうだ。

せっかく久しぶりに帰るんだから、これもしたい、あそこへも行きたいと夫が
言い出し、結局一週間くらい滞在することに。
私はタダでさえ姑の顔を見るのが気が進まないのに、一週間も我慢ができるかどうか?
でも今年行けばあと数年は行かなくてすむだろう。破傷風の予防注射みたいなもんだ。

問題はTABIの食餌だ。

姑はキッチンを使わせてくれないし、ましてや「犬ご飯をつくる」なんて言ったら
余計ガードが固くなるだろう。
短期の旅行なら、手作りクッキーと鮭缶で間に合う。でも一週間はどうか?
ま、一週間くらいなら水さえ飲ませていれば死にやしない。
でもお腹が空いてホントに姑の猫を襲って食べてしまうかもしれない。

猫は完全肉食動物だから、消化に悪そうだ。おまけにヒマラヤンなんて毛深くて、
さらに胃腸に負担になるだろう。犬のエサとしては質が良くない。

そこでウェブ上でいろいろ調べてみたら、モントリオール郊外に冷凍手作り食の
販売・宅配をする店を見つけた。メールで問い合わせてみたら、希望の商品は
いつでも揃っていると返事がきた。TABIの好きそうなオヤツもある。

食餌は解決。あとはうまくスケジュールを組んで、なるたけ姑と一緒に過ごす時間
を少なくすることだ。あ?気が重い!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やばいことになったぜ

2002-03-20 13:45:41 | インポート
姑から、夫へバースデーカードと小切手がギフトとして送られてきた。

カードには、達筆な(?)フランス語でこんなことが書いてあった。
「もう6年もあなた達二人の顔を見ていません。いつもなんだかんだと理由を
つけては、クリスマスにも帰省しないのはどういうことなの?
あなた達がこっちへ来ないのなら、私の方から押しかけて行きますからね。
本気ですよ。覚悟しなさい」

ゲー!!
小切手はうれしいが、この文句はやばい。
夫へあてたカードだが、「あなた」ではなく「あなた達」と複数形になってる。
私も含まれるということだ。いつもなら夫に、
「ママがボクちゃんの顔見たいんだってよ? おうちに帰りなさいよ」
と、一人で帰省させるところだが、これでは私も同行しないとだめだ。

こちらへオババを呼ぶくらいなら、あちらへ出向いた方がマシだ。
オババは本気だと言ってるしな…

そこで、イースター休暇に夫の実家のあるモントリオールへ行くことになった。
彼女は、ヒマラヤンを2匹飼っている。そこで、こう言ってみた。
「ではこちらから伺います。ただし、TABIを置いてはいけないので連れていきます。
そしてそちらの子猫をTABIのオヤツとして、親猫を夕飯としてちょうだいします。
それまで猫達をたっぷり太らせておいてくださいね」

すると返事が返ってきた。
「どうぞどうぞ。TABIのハンターぶりが見ものだわね」

ちぇ。あっちの方が上手だ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする