TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

専門家というもの

2009-03-27 15:00:12 | インポート
今日は、アジ友達と一緒にセミナーへ。

世界大会常連の講師は、この友達が別の州に住んでいたときからの旧友で、
彼女の先代犬もこの人にトレーニングを受けていたらしい。私はこのテの
有名人セミナーは、普段は興味ないのだが、おつきあいで受けることに。
実は私たちはこの講師とは、過去にも数々のチャンピオンシップで顔見知り
である。だが友人とこの人が旧友だったなんて、最近知ったことだ。

セミナーの内容は、私には関係のないことばかりでガッカリ。
彼女のセットしたコースは二つとも、AKCの典型的エクセレント・コース。
聞けば、彼女はAKCのジャッジというではないか。どうりで。

私と友人は聴講だけだったが、犬と参加してるのが十数組いて、CGCクラス
から一緒のコーギーもいた。この子の走りを見て友人が「コーギーの割には
速くないしやる気がなさそうね」と言う。いや、実はこの子はかなりの俊足
なのだ。NADACでは、いつもブルーリボンである。この子は、フローの
良いのびのびしたコースが好きなのだ。しかし、今回のようなチマチマした
コースでは、思い切りストライドを伸ばすことができない。なんたってリング
サイズが45×75しかない。そこへ21個の障害物であるから、箱庭なんて
もんじゃない。大型犬なんか、ものすごい苦労してストライドを縮めている。

結局このコーギーは、朝一回目でもうやる気をなくし、その後はテクニックを
学ぶどころか「どうしたら犬にやる気を起こさせるか?」に神経を集中して
終わってしまった。最後にはもう、リングに入った途端に地面をクンクン。
カーミングシグナルである。かわいそうに。「もうやめようよ?、おうちに
帰ろうよ?」と言っているのだ。こんなこと続けていたら、せっかくのこの子
の才能をつぶしてしまう。

これだから私は、いわゆる「専門家」というものをいぶかしく思っている。
自分がシェルティと走っているから、シェルティ向きのコースばっかりデザイン
している。「うちの犬にできることが、あなたの犬には何故できないのよ?」
って言われても、犬によって好みも体型も違うんだから当たり前ではないか。

聴講だけで良かったよ。もうこういうセミナーは、たくさん。


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Salma Hayek

2009-03-27 14:20:36 | インポート
初めて挑戦する、カーブの入った形。

意外と簡単だった。それに、彼女は濃い目なので毛抜きもそれほど使わず、
形を整えるだけで終了。もとの形をあまり崩さす、自然な流れ。

Salmaは典型的な肉感的メキシカン・ビューティー。Dogmaの一文字眉
でもセクシーなんだから、とても他の女には真似できない魅力の持ち主だ。
このテの人は老け始めるとドドッと坂道を転げ落ちるように老けていくもの
だが、彼女は四十歳を越えてもまだまだ美貌を保っているのはさすが。


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紳士のグルーミング

2009-03-15 15:19:30 | インポート
男性のグルーミング・ツールも、凝る人は凝るものだ。

夫もたくさんの部下をかかえる身となって久しいし、ちゃんとした道具で
サッパリと身支度を整えさせたいと思い、彼の誕生日のプレゼントに
ドイツ製のシェービング・ブラシを買った。やはりグルーミング用品は
英国製かドイツ製がトップらしい。女の私は知らなかったが、シェービング
ブラシにもいろいろ等級があり、アナグマの毛が最も良いとされる。
そのアナグマでも、用いる部位によってさらに等級が分かれ、使用感も
全く違うらしい。最も高級なのになると、「たかがブラシなのに!」という
値段である。

さらに、やっぱカウボーイの土地にあってはベイ・ラムのコロンでしょう!
ということで、ベイ・ラムの五点セット。昔ながらに、ベイリーフをラム
に漬け込んで作る、伝統的で自然なスパイシーな香りが魅力である。
人工的なアルデヒドなどを含む香水に比べたら、サッパリしていて香りが
それほど長持ちしないが、化学物質に敏感な私が嗅いでもくしゃみが出ない
ので好きだ。

夫が寝たあと、彼のバスルームを整頓してカウンターにブラシとコロンを
並べ、カードを添えておいた。気に入ってくれるといいが。
気に入らなかったら、サッサと返品して、そのお金で私は自分用に
ドレスシューズを買おうと思う。


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Against All Odds

2009-03-15 15:00:50 | インポート
今日でエンドでの治療が終了。

二時間ずっとじっとあおむけに寝たままなのはつらかったが、でもマイクロ
のレンズに映る治療の様子を、サングラスを通して観察することができて
おもしろかった。なんたって、使っているガジェットがすごい!
アメリカの歯科治療は世界最先端と言われるが、本当に最新の機械ばかり。
この歯科医師も全く根気強く、丁寧な人である。

治療は現在のところ大成功で、今後のチェックアップが楽しみである。
この歯は、日本でいいかげんな治療の結果どんどん悪化し、「あきらめて
抜いちゃったら?」などと言われた一本であった。でも、その他は健康なん
だから是非残したいと思った。その後カナダで再治療した時も、当時のテク
では不完全に終わり、「もって二、三年」などと言われた。なんだかんだで
二十年、細々と生きてきた歯であり、今回アメリカで治療する機会を得た
のは、全く僥倖と言える。

数ヵ月後にチェックアップのX線をとりに行く予定。
歯科医師はバージニアの大学の免状を持っているが、南部のなまりがある人
である。クリニックの内装といい、アウトドア系の人なのかもしれない。
顕微鏡下での細かい手術を終えた後は、スキーを車に積んで雪山へ、みたい
なかんじかな。そんな暮らしもいいね。


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Gun Control

2009-03-09 07:55:48 | インポート
日中は摂氏18度まで上がり、初夏のような陽気。

爽やかな青空に誘われ、TABIを連れていつもの草原へ。半そでに短パン
で充分な暖かさ。途中でKatrinaと愛犬の黄ラブに会う。池の周りを二頭が走る。
彼女らと別れ、丘の上に至ったところで、向こうから初老の男が来るのが見えた。
この暑いのに、フリースのジャケット。見かけは、クリーンカットで作家の
Tom Clancyに似ており、このあたりの住宅街に住む裕福層らしい。

すれ違いざまに男は言った。「犬にリードをつけないとどうなるか知ってるか?!」
彼のモスグリーンのジャケットは、胸にMarmotのブランド刺繍がある。
そして、私のすぐ横にいるTABIを指差し、「今すぐ懐から短銃を取り出し、
この犬を撃ち殺すこともできるんだぞ!俺は法律で守られているんだ!
そうなってもお前には文句が言えないんだ!リードをつけないお前が悪いんだ!」
とまくしたてた。

ケッ、キチガイ親爺め。私はハンドシグナルでTABIを前に行かせ、歩き
出した。ジジイはまだ口汚くののしっていたが、無視した。キチガイは、刺激
しないのが一番だ。

それから五分ほどしてまたKatrinaに会ったので、事の次第を説明した。
彼女は逆方向へと帰っていくところだったので、あのジジイと遭遇する危険
がある。「なんて恐ろしい!今携帯があれば警察に通報するんだけど」と、
彼女も驚いている。

ここは公園ではなく、住宅街の真ん中にある何エーカーもある自然の草原だ。
住民はここで犬を走らせたり、ジョギングをしたり、自転車で走ったり自由に
利用している。行動に問題のある犬の飼い主はリードをつけるが、そうでない
犬はリードフリーなのが暗黙の了解となっている。

帰宅後すぐに、警察に通報した。実際に銃をつきつけられたわけではないが、
銃を所持していることを示唆し、それで脅迫行為に及ぶのは立派な犯罪である。
一見分別ある紳士に見えるあのジジイがそれを知っているかどうかはともかく、
見つかれば逮捕だ。

若い警察官はすぐにパトカーで到着した。私だけでなく、Katrinaや他にも
通報した人がいるらしく、すでに警察は周囲を見張っているが見つからない
そうだ。この警察官もやはり「銃による脅迫は立派な犯罪だし、犬が何も
危害を与えないのにそうした行為をとるのは問題だ」と言った。

銃をつきつけて力で人をねじふせようとする、カウボーイな人々。
これは、アメリカ西部の問題の一つである。


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