TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

夏準備

2007-03-31 02:45:39 | インポート
真夏のように暑くなったと思えば、突然の吹雪。

この地方の春は、全く予測がつかない天候だ。
植物はどうやって対応しているのか?ま、結局、人間も動物も植物も、どんな
環境にも慣れることができるもののみが生き残る、ということなのだろう。

ということで、日によって、また一日のうちでも時間によって、外出するとき
はハワイに行くような格好だったり、北極探検のような防寒スタイルだったり。

それでも、陽射しは確実に変化している。
これからは、園遊会のシーズンである。今からデコルテのお手入れをしておか
ないと、パーティー前日になってあわてることになる。ドレスもいくつか
カタログで目をつけておいたが、どれもデコルテがあらわになるものばかり。
そこで、今日からお手入れ開始!ペディキュアにも行かなくちゃ。


Sanctity of life

2007-03-25 15:11:23 | インポート
TABIの検査結果を聴きに行く。

病院は2時半に閉まるので、夫が帰宅してすぐ車で出かけた。
抗体価、CBC、CP、検便、そして組織検査も全て正常。脂肪のコロコロは
放っておいても平気とのこと。全体的にとても健康で、なんの問題もなしとの
合格点をいただき、ほっと安心。良かったね、TABI。

閉まる直前に滑り込みだったので私たちが最後だったが、待合室には同年代くらい
の夫婦がいた。TABIがご挨拶にいくと、妻の方が「まあフレンドリーでかわいい
子ね、うちの犬もこんな風なのよ」となでなで。彼らは、今日はその犬を
安楽死する予約で来たのだという。

その子は数日前から食べなくなった。検査をしたところ、助かる見込みのない
ガンだとわかった。11歳だという。だから彼女の目は真っ赤だったのか。
夫の方はサングラスをかけていてわからないが、きっとやはり泣いたあとが
あるに違いない。犬はすでに、獣医と助手と共に診察室の一つに入っている。
ドアが開いたときに、かわいい肉球模様のベッドに寝かされた赤毛のゴールデン
レトリバーの体が見えた。飼い主はとても見ていられないので、待合室で
待つことにしたらしい。

夫の方がドアのガラス窓から中を覗き、「今薬が入ったよ」とつぶやくように
言う。それから助手がドアを開け、夫婦は最後のお別れをしに入っていった。

私はこれまで人間や動物の死体は見たことがあるが、生き物が最後の息を
引き取る現場に居合わせたのは初めてである。その犬を見たわけでないが、
壁やドアで仕切られていたとはいえ、10歩も離れていないところに、生と
死の境を越えようとする命があったのだ。

病院へ一歩足を踏み入れた時に、私はいつもと違う空気を感じた。消毒薬の
臭いとか動物臭とかではなく、なんとも形容し難い、経験したことのないニオイ
であった。あれが、死のにおいというものなのか。おどろおどろした怖いもの
では決してなく、むしろ厳かな、神聖とも言うべき不思議な空気であった。

11年の楽しい思い出を残し、今その子の魂は苦痛のない世界にある。
どうぞ安らかに。


東からの春風

2007-03-23 17:20:03 | インポート
思いがけなく、日本のお友達から春便り。

包みを開けると、かわいらしい品々がたくさん。
本当に、た?くさん!どれも素敵な、ワクワクするものばかり。
遠く日本から、うちだけ早く春が来たみたいだ。

TABIも、海の向こうのまだ見たことのない犬友達のにおいをクンクンと
かいでいる。いつか一緒に遊べるといいのにね。夢の中で、きっと楽しく
かけっこしたり、オモチャのひっぱりっこしたりできるかもしれないね。

ウキウキしながら犬を連れて外に出ると、フロントにクロッカスがちょこんと
頭を出している。去年の秋に大量に植えたやつだ。なかなか顔を見せなかった
が、やっと出てきた。日本からの春風に誘われて、姿を見せる気になったの
かもしれない。


大混乱

2007-03-23 17:05:38 | インポート
フードリコールは、想像を絶する混乱を呼んでいるらしい。

ニュースもそればっかりだし、ペットの大きなチェーン店は問い合わせの電話
と詰め掛ける客の対応でものすごい状態、駐車場も一杯だ。これまでに14頭
が死亡し多数が入院中という事態、原因物質もまだ確定できず、波乱は大きく
なるばかり。私が入っている犬リストでも熱い話題で、ものすごいメッセージ
の数。ダイジェストでとってるのに、メールボックスがすぐいっぱいになる。

死亡例を出したフードリコールとしては、最近では去年おととしだったか
自然食フードの大手、ダイヤモンドのカビ事件が記憶に新しい。
しかし今回は、一般に出回っているサイエンスダイエットやナチュラルチョイス、
アイムスやユカヌバなど有名なフード数十種が対象なので、波紋は大きい。

みな勘違いしてることだが、大きなフード会社は自社工場で生産してると思って
る人が多いが、そうではなく、フード専門の会社が何十社と契約し、生産して
いるのが実情。今回の事件はMenu Foodで生産したフードでの事故である。
ここは大きく、50社以上と契約して生産したフードはアメリカ、カナダ、
その他の国へと売られていく。だから、被害者もあちこちにちらばっている。

ま、うちはこういうの食べさせないから対岸の火事なのだが、しかし、どこの
動物病院も臨床検査機関もフードで病気になった患畜のため大変な忙しさで
TABIの血液検査や病理検査の結果が出るのが遅くなりそうだ。もっと早く
チェックアップに行ってれば良かった。が、今となってはどうしようもない。


混雑の理由は

2007-03-22 06:13:57 | インポート
TABIの定期健診。

完全予約制の病院だが、いつになく混雑していて、ひっきりなしに大きな
ドッグフードやキャットフードの袋(食べかけ)をかかえた人々が入ってくる。
「あっ、そうか」としばらくして気づいたが、二、三日前にフードの大リコール
が発表されたからだ。
http://abclocal.go.com/wpvi/story?section=animals_oddities&id=4946669

市販フードを食べて病気になったり死亡する犬や猫が相次ぎ、何十という大きな
メーカーがフードの回収をしている。ユカヌバ、アイムスなど名の知れた会社
がリコールのリストにずらり。不孝にも入院中や死亡したペットにはかわいそう
だが、うちはこういうの食べさせてなくて本当に良かった、と思う。

ところで、今日の獣医はカナダから転勤してきた女性。カルテを見てTABIが
カナダ生まれであると知り、しばらくカナダの話で盛り上がる。この子はとくに
悪いところはないが、昨年は検診しなかったし(うっかり忘れ)、抗体価検査
やCBC、CPなど一連の血液検査をやっておく。それと検便。

彼女は特にホリスティックでもないのだが、ワクチンやフィラリア予防に関して
無理強いは決してせず、接種や薬ではなく血液検査を選ぶ私たちの姿勢をよく
理解してくれた。きっと最近はこういうクライアントが多いのだろう。

TABIに最近プヨプヨした脂のかたまりができたので、念のために検査する。
ラブとかに多い脂肪腫らしく、小さいし心配はいらないと思う。昨年夏、ティック
のためにフロントラインとか使っちゃったからなあ。デキモノが出てきても
当然かも。

血液や脂肪腫などの検査結果は、後日まとめて知らせてくれる。
検診を含め、今日は265ドルなり。日本円にすると三万円以上だ。ひえ?。
ほとんどが検査代であるが、健康だからそれですんだが病気の犬だったら
どれくらいかかるんだろう?日本だとどれくらい払うんだろう?
犬が数頭いたら、千ドルは軽く突破だ。

まことに、人間も犬も、健康であることが何より大切だと思う。