サンフランシスコのゴールデン・ブリッジでの自殺者を摂ったドキュメンタリー。
話題になったけど今まで観る機会がなかった。思い出したのは、これを見て。
http://friendsofirony.com/2009/12/02/no-hope-3/
これじゃあ自殺防止になってないじゃんよ(苦笑)。でも人生って、結局
悲劇と喜劇が隣り合わせだよね。
06年の作品だが、ちょうど私達がアジリティのチャンピオンシップで犬と
サンフランシスコへ旅行した年だ。映画に出てくる美しい橋、青い空など
とても懐かしい。海の匂いを思い出す。私達が橋へ行った時は、飛び降りは
目撃しなかった。「世界で最も自殺数が多い」って、年間数十人じゃあ少な
くない?グランドキャニオンはどうなんだ?
笑っちゃうのは、自殺に失敗して生還した青年の話で、飛び込む前に観光客
から「すいません、写真摂って下さい」と頼まれたという。日常ってそんな
もの。彼は落ちる間に「やっぱ死にたくない」と思って体勢を治し、足から
水中に入ったんだけど、足になにか感じて「やばい、鮫に食われるのか」
と思ったそうな(笑)。自殺を実行したのに、鮫の餌になるのは嫌なんだな。
人間ってそんなもの。
犠牲者の家族のインタビューに共通するのは、「安堵感」。ある親の「あの子
は今苦しみのない世界にいるから」という言葉に代表される。人生に問題を
抱えていたり、精神を病んだりしてた故人を、家族ももてあましていたことが
わかる。本人達も、出口のない悩みから抜けるには、それしか方法がなかった
のだろう。
最後のシーンを飾る男性の飛び込みは、まるでオリンピックのダイビングの
ような圧倒的に美しい完璧なスタイル。腕を大きく広げ、後ろ向きに青い海
に吸い込まれていく。彼の死んだ母の友人で、おそらく彼が伯母のように
慕っていたであろう女性の「彼は空を飛びたかったのかも」というコメント
がピッタリである。彼が最後に見たのは、サンフランの青い空と白い雲だったか。
それにしても、コーストガードは大変。観光地だから死体を浮かせておけない
し、太平洋は荒いから回収は簡単じゃあるまい。だからあそこは税金が高い
のかしらね。
話題になったけど今まで観る機会がなかった。思い出したのは、これを見て。
http://friendsofirony.com/2009/12/02/no-hope-3/
これじゃあ自殺防止になってないじゃんよ(苦笑)。でも人生って、結局
悲劇と喜劇が隣り合わせだよね。
06年の作品だが、ちょうど私達がアジリティのチャンピオンシップで犬と
サンフランシスコへ旅行した年だ。映画に出てくる美しい橋、青い空など
とても懐かしい。海の匂いを思い出す。私達が橋へ行った時は、飛び降りは
目撃しなかった。「世界で最も自殺数が多い」って、年間数十人じゃあ少な
くない?グランドキャニオンはどうなんだ?
笑っちゃうのは、自殺に失敗して生還した青年の話で、飛び込む前に観光客
から「すいません、写真摂って下さい」と頼まれたという。日常ってそんな
もの。彼は落ちる間に「やっぱ死にたくない」と思って体勢を治し、足から
水中に入ったんだけど、足になにか感じて「やばい、鮫に食われるのか」
と思ったそうな(笑)。自殺を実行したのに、鮫の餌になるのは嫌なんだな。
人間ってそんなもの。
犠牲者の家族のインタビューに共通するのは、「安堵感」。ある親の「あの子
は今苦しみのない世界にいるから」という言葉に代表される。人生に問題を
抱えていたり、精神を病んだりしてた故人を、家族ももてあましていたことが
わかる。本人達も、出口のない悩みから抜けるには、それしか方法がなかった
のだろう。
最後のシーンを飾る男性の飛び込みは、まるでオリンピックのダイビングの
ような圧倒的に美しい完璧なスタイル。腕を大きく広げ、後ろ向きに青い海
に吸い込まれていく。彼の死んだ母の友人で、おそらく彼が伯母のように
慕っていたであろう女性の「彼は空を飛びたかったのかも」というコメント
がピッタリである。彼が最後に見たのは、サンフランの青い空と白い雲だったか。
それにしても、コーストガードは大変。観光地だから死体を浮かせておけない
し、太平洋は荒いから回収は簡単じゃあるまい。だからあそこは税金が高い
のかしらね。