Huntsville

Ｇ８サミットでハンツビルに来ている。

風光明媚なリゾート地である。
ペットＯＫのホテルに予約をとり、ＴＡＢＩも一緒に連れて来た。
ホテルの裏にはちょっとしたトレイルがあり、蛙がたくさんいる池まである
ので、毎日のお散歩にちょうどよい。こちらに来た月曜日はピーカンだったが
その後は雨が降ったりやんだり。ま、あまり暑くないほうが過ごしやすいが。

ホテルの裏庭にはＢＢＱとピクニックテーブルがあるので、私達は近くの
スーパーで食材を買いホットドッグやバーガーをＢＢＱして夕食にした。

それにしても、当然のことであるがすごい警備。高速脇のあの金網フェンス
も、このサミットのためだという。今日は夫が午前中で終わったので、
ダウンタウンに犬を連れて出かけたが、パトカーがびっちり。メインストリート
には警官がたくさん出て、交通規制をしていて車が入れなかった。今日Harper
がハンツビル入りしたそうなので、女房が買い物でもしていたのかもしれない。
実際の会議場があるDeerhurstは、もっとものものしい警戒態勢で、特別の
ＩＤカードがなくては建物に入ることができない。

会談そのものは正味二時間くらいのもんだろうが、そのための準備が半年以上
も前から始まっていたという。ものすごいお金が出ている。このあたりの
ホテルだって、Ｇ８関係者で満室だ。地元の経済はうるおうかもしれないが、
このお祭りの本当の意義ってなんなんだろうか。

ところで、日本の新首相夫妻も当然こちらに来ているわけだ。
菅首相夫人にしてみれば、夫が首相になって初の海外がいきなりサミットで
大変だったのではないか。日本女性は、私もそうだったけど夫のソーシャル
に同伴しておつきあいするのに慣れていない。ま、でも数をこなせば慣れて
くるし、彼女は賢そうなので大丈夫でしょう。

初収穫

菜園の野菜が夕食にのぼる。

ラディッシュ、マスタードグリーン、レタスが食べ時。
レタスはやや日陰で育てたので、やわらかく甘いやさしい味に仕上がった。
天候が不安定だから、全体的に野菜の育ちがよくなかったのだが、それでも
食べられるものが収穫できるのはうれしい。

ミニトマトはどんどん実をつけ、あとは赤くなるのを待つだけ。
ハーブ類も、みずみずしい葉をたくさんつけ出した。
今年の夏、手作り野菜が楽しめそうだ。

Skunked

Not good.

噂には聞いていたが、幸いにも犬を飼い始めてからの十年間、近距離で遭遇
したことはなかった。が、ついに。

昨夜、夫がＴＡＢＩを真夜中の散歩に連れて行き、帰宅して玄関先で騒いで
いるので何事かと思ったら「やられたよ！スカンク！」

藪の中から何か出てきたので、また近所の猫かと思ったら、のほほんと歩いて
いるＴＡＢＩに向かって尻尾を上げ、「あ！」と言う間もなくジュワ！
さすがにＴＡＢＩも頭をそらしたので、肩先を中心にかけられたらしい。
スカンク用ニオイ消しはペットショップで売っているが、真夜中だし間に合わない。
ネットで調べ、重曹とオキシドールを混合してニオイ消しを作り、一時間以上
かけて五回ほど洗う。夫がＴＡＢＩを洗っている間、私は家中の換気扇を
回し、お線香をたきまくる。空気清浄機なんてとても役に立たない。

私は風邪で鼻がつまって食べ物の香りも分からなかったのだが、それでも
スカンクの強いニオイは容赦なくにおう。すごいものである。

ＴＡＢＩは最後にいつものシャンプーとリンスをして、ふかふかになり、
ほとんどニオイもわからなくなった。やれやれ。換気扇をつけたまま、みんな
でベッドに倒れこんで朝まで爆睡。

夫は「なんで逃げないんだよ、こいつは？！」と怒りまくっているが、しかし、
犬のなかには野生の本能が強くてスカンクを追い掛け回し、近距離で思いきり
スプレーされて呼吸停止になってしまったのもいる。そういうのに比べたら
不幸中の幸いではないか。

ま、アメリカの友人達のなかには、散歩中に犬がワニに襲われたり、ガラガラ
蛇にかまれたのもいるし、スカンクはまだマシだ。だけど、もう二度とヤダ。

人気者ＴＡＢＩ

今週末は、また国境を越えてアメリカで競技会。

昨日はどんより蒸し暑くて、犬達も元気が出ず私達人間も消耗してしまったが、
今日は曇りながらも風が涼しく、とても過ごしやすかった。クラブは土日の
両日で十走も盛り込んだけど、それはさすがに疲れるので私達は八走だけ。
ＴＡＢＩは七つのＱと新しいタイトルを一ついただいた。

ここでの競技はこれで三回目なので、もう大体の人と顔見知り。
またここでもいろんな人から「カワイイ！どんなミックスなの？」と、
なでまわされて大喜びのＴＡＢＩ。

クレートのコーナーでは、前回も一緒だったチワワと隣合わせとなる。
私達は、先日買ったばかりのポップアップ式のテントをクレートとして使う。
チワワの飼い主は他にもパグ、バセット、チワワのミックスを連れてきており、
その子たちはアジリティをやらないので一日をずっとクレートで過ごす。
みんな慣れているらしく、同じクレートにかたまって入ってぐっすり寝ている。

「大きさも犬種もバラバラでしょ。みんなレスキューなのよ。選り好みしない
で引き取ったら、こんなメンバーになっちゃったのよ」と、飼い主。

バセットのGEORGEはだいぶ白髪が出て年とった様子だが、のほほんとして
やさしい犬である。ＴＡＢＩと遊ぶ元気はないが、ＴＡＢＩのテントに
「ちょっとお邪魔」ってかんじで入ってきたりして、おもしろい。

奥の方で、二頭のボーダーコリーを連れてきた女性が「どうしよう！この子
ったらクレートを食べちゃったわ！」と騒いでいる。夫が見てみると、犬は
クレートのチャックの部分を歯で食いちぎり、穴を開けて脱走を試みたらしい。
夫がたまたま持ってきた道具で応急措置をして、なんとか穴を防ぐことに
成功。えらく感謝される。

遠いのでなかなかここまで頻繁に来られないけど、こうやってお友達が
たくさんできると楽しい。それに、競技場の近くにおいしいコーヒーを焙煎
しているカフェがあるんだ。そこのパティオで夫婦でコーヒーをいただき、
ＴＡＢＩにはそこの手作りクッキーをご褒美にあげる。
こういうミニ・バケーションってのも、なかなか良いと思う。

気の合う同士

雨模様が続き、涼しくなったので夕方は公園へ。

誰もいなくて、遠くに小さく茶色の犬。もしかしてTREVOR？と思って近く
に寄ってみたら、やっぱりそうだった。しばらくぶり。「このところあんまり
暑かったから、夜遅くにここに来てたのよ」と、飼い主。

ＴＡＢＩと一緒に、早速ボールの追いかけっこ。
やさしい性格のTREVORは、ＴＡＢＩととっても仲良し。スタンダードの
プードルだから体は大きいが、甘えん坊でとてもかわいらしい。
昨日は、いじめっこＪＡＫＥにしつこく追いかけられ、閉口したのだそうだ。

ＴＡＢＩがガンガン走り回ってるのを見て、TREVORの飼い主は「あの子は
若いわねえ！とても十歳だなんて思えない。年を聞かなかったら、子犬だと
思っちゃうわ?、スタイルはいいし」と、感心することしきり。

ほどなくしてTREVORのパパが合流、みんなでボール投げでひとしきり遊ぶ。
気の合うお友達が見つかって、良かった。また来週ね、と言って手を振る。