TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

老犬KC

2003-03-13 09:28:16 | インポート
今日は、夫がTABIを連れて仕事に出た。

来週から始まる「父子家庭」の予行練習だ。
夫にとっては育児の苦労を知るいい経験、TABIにとってはじっとおとなしく待つ
訓練のいい機会となるだろう。

今日の私の担当は、朝の散歩だけ。
途中で犬仲間に会い、一緒に森を歩く。黒ラブミックスのMIKYとビーグルの
KC、ラブのCASY。みんな顔なじみだ。だがMIKYとKCの飼い主が犬達にクッキーを
あげたところで、突然KCがCASYに飛びついて喧嘩が始まってしまった。

KCはCASYの首を噛んで離さない。体の大きいCASYは応戦してKCをひっくり返す。
2頭とも昔からのなじみで、こんなことは起きたことがないという。
KCの飼い主は、「この子はどうもボケたらしいのよ。このごろ突然おかしくなる」
と言う。彼は13歳になり、今年の冬は初めて外出するのにコートを着るように
なった。それまでどんなに寒くても平気だったのに、年にはかなわない。

幸いどちらにも怪我はなかったが、KCはTABIにもMIKYにも歯をむいて警戒心を
あらわにする。もう周囲の誰かも識別できないのだろうか?
おとなしくて良い子だったKCが。
関節炎が悪化して、痛みのために警戒心が強くなっているのかもしれない。

年をとるということは、犬にとっても悲しいことだ。


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いつまでもガキ

2003-03-12 00:41:58 | インポート
夫と一緒に近所の小学校へTABIを散歩に連れて行く。

ここでは、テニスボールとホッケーのスティックを持っていき、壁うちホッケーを
して遊ぶ。校庭に積もった雪がクッションになり、犬が走り回っても足腰に負担が
かからない。TABIは、夢中になってボールを追う。

壁に打っていた夫が、教室の窓ガラスに向かって打ち始めた。
「あぶないよ、割れたら」と注意する私に、「うるせえな、大丈夫だよ。お前は
心配のしすぎだ」と夫。ふん、頑固ものめ。

そのうち<font size=6>ガチャン!</font>と大きな音をさせてボールが窓の向こうに
消えた。「このバカ男の子供を生まなくて本当に良かった」と思う瞬間だ。

幸い、今週はマーチ・ブレークで学校は休み、ガキどもはいないので誰も怪我を
しなかった。しかし弁償はしなければいけないので、夫は用務員のところへ。
用務員の話では、今はほとんどの窓ガラスは割れない樹脂製品に替えてあるので
夫が割ったのは唯一残ったガラス窓だったらしい。カジノではすってばかりの
くせに、こういうときだけ大当たりだ。

37のオヤジ顔下げて校長室へ呼び出されるとは。情けない…


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深窓の令嬢

2003-03-10 05:54:33 | インポート
源氏物語の姫君は、一生屋内に閉じこもって一般に姿を見せない。

顔を知ってるのは、親とお付きの女房、そして夫となる男だけだ。
高貴な身分の女性は、そのように大切に育てられたのだ、と言われる。
だが、本当の理由は何なのだ?
そこまでして「隠す」必要はどこにあるのだ?

全員とは言わないが、当時の姫君たちは近親婚を続けた結果生まれつき傷害を
持ったものが多かったに違いない。古代から中世まで、王家や貴族階級は権力を
守るために叔父・姪などの結婚はもちろんのこと、異母兄妹同士の結婚もあり、
それが何世紀にもわたって続いた結果、血が濃くなって先天性異常が多発した
だろうことは想像にかたくない。それでも、高貴な身分というだけで市場価値は高い。
そこで、側近たちは姫君を奥に閉じ込め、人目にさらさないようにして縁談を
まとめる努力をしていたのだろう。

源氏に登場する「末摘花」がいい例だ。
彼女はやんごとなき宮家の出だが、焦がれた源氏が一夜をすごした翌朝、初めて
彼女の姿を見て愕然とする場面がコミカルだ。醜女の代名詞となってしまった
姫だが、おそらく紫式部はこうした事を頻繁に話に聞いていたのだろう。
また、女三宮も身分の高い女性で源氏の妻となるが、源氏は彼女のあまりの幼さに
失望する。世間知らず、というより知能傷害があったのだろう。

源氏に登場する女性たちは、源氏の生母を始めとして身分の低い「血の薄い」
ものほど美人で聡明、趣深く描かれている。受領の娘だった紫式部の私的好みと
見ることもできるが、それよりも当時の状況を正直にレポートしたと考える
ほうが自然な気がする。遺伝学的に、だ。

史実にもそれが現れている。
清寧天皇は古代の大君で、生まれつき髪が白かったため白髪命と呼ばれた。
いわゆるアルビノだ。子はなく短命だった。

Redneckというと、アメリカ南部の無学な農園労働者のことであるが、これは
近親相姦を行うやつら、という軽蔑の意味合いを含む。近親交配により異常児が
生まれることを、遺伝学のない昔でも人々は経験的に知っていたのだ。
たとえば↓のような。
http://leerburg.com/Photos/line-breeding.jpg

血統の良さ=深窓の令嬢=Redneck
科学的な目で源氏を読むと、またおもしろさが違う。


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最近の若いもん

2003-03-07 11:21:24 | インポート
帰宅するなり夫が「まったく最近の若いもんは」と苦い顔。

すっかりオヤジな言葉に、なにごとかと思えば、新入りの不正行為を発見したという。
昨年入ったばかりの新人が、出張費の清算でひっかかった。空港から職場へ
タクシーで直帰したのだが、その額が86ドルと異様に高額な料金だった。

問いただすと、「運転手が間違えて橋の向こうへ行ってしまい、そこから戻った
ので料金がかさんだ」と答えた。
いつも使っているリムジン・サービスなのになんということ、と思った夫は
電話でその運転手を呼び出し問いただした。すると、運転手はピックアップした
時間やその他詳細に記憶しており、「私が間違えたのではない。お客さんが
ガールフレンドの家に行きたいから、と行き先を変更したのだ」と証言。
運転手はさらに、この男が女の家のあとさらにファストフードの店でテイクアウト
をとり、それからやっと本来の目的地である職場へ向かったこともバラした。

本人は初めシラを切っていたが、最後にはウソを認めたという。
出張費の一部で女のもとへ夜這いに行くとは、ふてえ野郎だ!
しかも新人のくせに!

86ドルなんて、たいした額ではないけども、これは政府の金である。
立派な不正行為だ。今回見つからずに済んだら、次回はもっと大きな不正を
働くかもしれない。この新人が夫から大目玉をくらったことはいうまでもない。
さらに、新人の上司であり夫の部下である人物にも、「この男を厳しく監督すべし」
との指令が下った。当然だ。オタワにも報告すればいいのに(←イジワル)。

あ?あ、若い世代とのギャップは広まるばかりだな…


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Why is cancer killing our pets?

2003-03-05 11:46:37 | インポート
仲間の犬の悲しいニュースがあいつぐ。

Bobの愛犬のシェパードが、ガンの末期で今週安楽死となる。
今年の8月に4歳になるというから、TABIとほぼ同い年だ。

Heatherの黒ラブは、肝臓ガン。
アジリティの練習にはいつも来てたし、昨年のゲーム・クラスでも一緒だった。
9月のFunMatchでは元気に走っていたのに。

一緒に遊んだ子をおくるのは辛い。
風をきって走っていた姿を鮮やかに思い出しては、目がうるむ。

なぜ、こんなにも多くの犬が、若くしてガンで倒れるのか?
Straw のWhy is cancer killing our pets?によれば、食餌、過度のワクチン接種、
遺伝、環境、ストレス…と様々な要素がからみあっているという。
それは人間も同じだろう。

環境や生活に細心の注意を払っても、不死身になるわけではないし、誰でも
いずれは死ぬ。だけど、せめて寿命はまっとうさせてやりたいと思う。


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