TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

忘れないでね

2010-08-19 14:35:23 | インポート
人知れず薔薇の咲く。

昨年の秋に植えた薔薇のうち、トゲがほとんどない方は野ウサギの餌食となり
瞬く間に根元まで食べつくされてしまった。春になっても、なかなか芽が
出ない。もうダメかと思い掘り起こすと、根はなんとか生きていた。

コンポストに放り込もうか、と思った手を止め、植木鉢に植えてパティオの
陰の、野ウサギが届かない場所に置いた。すると、ひよひよの芽を伸ばし、
なんとか二十センチくらいに育ち、弱弱しいうす緑の葉が突き出した。

それでも他の薔薇に比べたら全く活力がないので、いずれ処分する気でいた。
ところが、今日ふと気づくと、二つ花が咲いているではないか。

小さくて弱弱しく、しかも弱い茎が支えられないのでガクンと花弁ごと下を
向いている。が、ピンクの薔薇独特の強い芳香がある。「まだ生きているのよ、
忘れないでね」とでも言うように。

バックヤードのヘッジを整理したら、そこへこの薔薇を植えてやろうと思う。
首の皮一枚で助かった薔薇である、大事にしよう。


初カイロ

2010-08-19 12:52:45 | インポート
今日は、TABIを動物専門カイロプラクティックへ連れていく。

「アジリティやってるならカイロで定期的にチェックしてもらったほうが
いいよ」と、アジ仲間から教えてもらった獣医で、かなり有名で忙しいので
なかなか予約がとれなかった。が、ちょうどTABIが競技会からお休みして
いる間に診て貰うことができ、良かった。

さてGPSでは四十分ほどで着く予定だったが、高速がものすごい渋滞。
夕方のラッシュにひっかかってしまったのだ。家を早めに出たのに、結局は
一時間半以上かかり、予約時間を大幅に過ぎて到着。でも、受付の人も獣医
さんも、笑顔で応対していただいて、ホッと安心。

先生は噂どおりとてもにこやかで、ハキハキして素敵な女性だ。
普段は馬専門だが、週に一度だけこうして犬猫も診ている。TABIはこれまで
物理療法やマッサージ、中国針などを経験してきたが、カイロは初めて。
ひととおり診てもらったところ、「年齢よりずっと若い体だし、これからも
アジリティを続けて大丈夫よ。運動することが若さの秘訣ね」と先生。
背骨と腰のところをちょっと調整してもらい、次の予約は二週間後だ。

犬によっては施術後、痛みを感じたりだるくなったりするようだが、この子は
あいかわらずの無敵ぶり。病院の裏にある空き地で思い切り走りまくり、
帰宅途中に寄った公園では犬友達と遊んで元気、元気。オシッコするときに
足を上げて「アレ?」って顔をしたが、調整してもらって体が違うのが
わかったんだろうか。

夫は「どこも特に悪いところがない」のに施術料がけっこうな額だったのが
不満のようだが、スポーツをやっている犬の飼い主としてこうした出費は
必要だと思う。マスターズ・レベルの連中ならたいていお得意のセラピスト
がついている。逆に言うと、スポーツをやろうと思った時点でこうした出費
も念頭に入れて、まかなえるかどうかをよく考えてから始めるのが本来の
やり方ではないだろうか。


送信!

2010-08-15 13:29:07 | インポート
やっと!

夫の論文の送信が終わる。
この五月からずっと、これのためにどれほど家族が犠牲になったことか(大げさ?)。
生涯学習の一種で、夫の職場でコースを取ってる人がちらほらいるので
「自分も」と彼は応募したのだが、始めてみて論文の執筆というのがいかほど
大変か身にしみたらしい。

大体、勤勉な日本人に比べるとなまけもののカナダ人である。
机に向かい真面目に勉学にいそしむ、という習慣がない。私が前に仏語クラス
に通っていた時、クラスメイトのカナダ人の不勉強さと言い訳のうまさには
驚かされた。とにかくありとあらゆる手をつかい、宿題の提出を拒むのだ。
当然のことながら、彼らの成績は悪い。ガイコク人の私のほうがいつもAを
もらっていたので嫉妬されたが、なんのことはない、普通に真面目に勉強
した結果である。

とにかくレポートの締め切りが迫っているのにオンラインゲームに興じる
夫を叱咤してテキストを開かせたり、オヤツでつって励ましたり、全く子供
相手に苦労する母親と同じ!「四十オトコがなんて情けない!」と幾度となく
愚痴ったものの、彼は「そんなら、止める」と開き直る。これも、カナダ人
の特徴で、嫌になるとすぐ止める。

夫は実際に机に向かって勉強した時間より、私と口論してた時間のほうが
多かったと思う。そんなこんなで、TABIも遊んでもらえる機会が少なく、
また騒音を立てると夫が怒るため、静かに足元で眠っていることのほうが
多かった。あの子もかわいそうに、とんだとばっちりであった。

とにかく、終わったので今日はお祝いである。
スパークリング・ワインで乾杯。TABIにも、豚のローストをあげる。
こんな経験は、もう二度としたくない。夫にも、「あなたのように生来が勉強
嫌いで向上心のない人間は、生涯学習コースなんて向いてないしなんの得にも
ならないわ。これっきりにしてちょうだい。どうせ先が見えてるんだし、
自分の限界を知るべき!」と釘を刺しておく。


やっぱり

2010-08-09 15:40:39 | インポート
そうだったんだな、と。

The major breakthrough came in 2006, when Irwin McLean, a geneticist
at the University of Dundee in Scotland, and Dr. Alan Irvine,
a pediatric dermatologist at Our Lady’s Hospital for Sick Children
in Dublin, Ireland, reported that chronic eczema was rampant among
families carrying a defective gene for filaggrin, a skin protein
that serves as a natural moisturizer. Without it, the usually
impervious barrier formed by the skin is compromised by cracking.

“Our work has really said, ‘Look, it’s not all just about the
immune system,’ ” Dr. Irvine said.

The flawed gene fails to produce filaggrin, which normally pulls
together protein filaments and flattens out dead cells to form the
skin’s outermost layer. The molecule also holds water in,
moisturizing the barrier.

フィラグリン(角質層内の基質蛋白質)は、皮膚のバリアをつくって皮膚を
保護する大事な役目を持っている。が、このフィラグリンをつくる遺伝子を
生まれつき持ってない人がいて、そいういう人は重症の乾燥肌に一生悩む
運命にある。これとアトピー性皮膚炎の関連性が、注目されているそうな。

これまでアトピーはアレルギー抗原が引き金になって起こる、って言われて
きたんだけど、そうじゃなくって、フィラグリン生産遺伝子の機能喪失性変異
により超乾燥肌となり、皮膚バリアがないもんだからアレルゲンがどんどん
入ってきて湿疹ができることもある、ってこと。逆に言えば、そういう人の
場合、乾燥肌を完全に防いで人工バリアで常に皮膚を保護すれば、アトピー
症状は起こらない。

卵が先か、鶏が先か。
アレルゲンが原因か、それとも乾燥肌がもともとの原因か。
生まれつき遺伝子が変異してるなら、勝ち目はないよね。一生治らないけど、
でもうまくつきあえばなんとか暮らしていける、ってことね。一病息災。