![](/.shared-blogzine/decokiji/deco1110_kinokogari/header.gif)
大学病院の待合室で、診察の順番を待っているとき
隣に、ちょっと品の良い老夫婦が座っておしゃべりを始めた。
「ここに歩いて来られるってことは、大した病気じゃないってことですね!
ああやって、運ばれてくる患者さんばかりだと思っていました。」
と、妻が救急車で運ばれて来た患者さんを見てそう言った。
ご主人らしき人がすかさず、「それじゃあ俺達も大したことなくなるじゃ
ないか!それより、お前の財布に入れて置いたお金、ちゃんと
入っているか?」と、妻に聞いた。
妻は慌てて財布の中を覗き、「ありました!ありがとうございます」と
喜んでお礼を言っていた。
推察するに、きっとこの奥さん、ご主人からお小遣いを貰っているの
だろう。
いいな!いや、待て、私もたまにお父さんに貰っている。
テニスの試合の時のおやつ代とか、小銭がないから「500円ちょうー
だい」、「お餞別ちょうだい」とか言って、僅かながらのお小遣いを
貰っている。
娘に言わせると
「同じ財布から貰っているようなもの!まあ、悪く言えば家庭内カツアゲ
だね!」
失礼千万! 言うに事欠いて ”カツアゲ”とは、
少なくともお父さんは、「仕様がないな」と言いながらくれるんだが・・。