木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

ウサギの夫婦?

2013年03月04日 | ウサギ


寒いのは得意なはずのウサギであるが、冬は庭に出してもベンチでじっとひなたぼっこをしていることが多い。
写真で見るとまるで夫婦のようであるが、両方とも女の子である。
ミニウサギのシフォン(左)とネザーランドドワーフのマロン(右)。
なんだか二人とも同じような顔付きになった。
ウサギにも反抗期があるのか、マロンはつい最近まではかなり凶暴であったが、最近は落ち着いたようだ。

ウサギを飼ったことのない人には分からないかも知れないが、個体差はあるのだろうが、ウサギはかなり暴れん坊である。
ストンピングといって、足をダンと踏み鳴らすことも多い。
本来が夜行性であるので、狭い部屋で飼うと、人間が夜眠れなくなることもあるかも知れない。
マロンとシフォンを見ていると、年を経るに従って、足ダンも少なくなってきたようには思うけれど。

抱っこは好きなようで、撫で撫でしていると、大人しくじっとしている。
一緒に遊んではくれないが、やはりウサギも可愛い。

あまり生体の値段の話などしたくないのだけれど、名古屋近くにはミニウサギを本当に格安で求められるところがある。
ちょっと意外なところなのだけれど、ミニウサギを飼いたいな、と思っている方はご連絡下されば、どこだかお教えします。
御興味のある方は、メールで御連絡下さい。

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尊敬する人~芝哲夫先生

2013年03月04日 | 日常雑感
芝哲夫先生の名を知ったのは上野彦馬を調べている途中で購入した「日本の化学の開拓者」という本の著者であったところからだった。
芝先生は元大阪大学理学部の教授で、専門は生物有機化学。併せて日本化学史。
総じて理系の人の文章は生硬で文脈も乱れていて分かりにくい傾向があるのだが、芝先生の文は分かりやすいだけでなく、格調がある。

「これまでの化学の教科書の無味乾燥な内容に、それでなくても化学に無関心な若者は、嫌悪感を深めるだけで化学から離れていってしまう。この状況を憂慮していた筆者は、そうではなくて、こんなに化学は面白い、これほど化学は生きるために大切であることを学生たちに伝えるためにはどうすればよいかと長く考え続けた」(化学物語25項)

「私は将来を歴史学の専攻に託そうか思い迷いつつ、結局は相談した恩師の勧めもあって理科の道を選んでいた」(オランダ人の見た幕末・明治の日本)


上記の記述を読むと、なるほどと手を打つ。

私は先生に、唐突に手紙を認めたことがある。
上野彦馬と交流があった津藩士・堀江鍬次郎について何かお知りになってはいないかと思ったからである。
失礼だとは思ったが、煮詰まっていた私は他に有効な選択肢も見つけられず、窮余の策として先生に手紙を書いたのだ。
多忙な先生のことである。黙殺されても仕方ないと思っていたが、返事が来たのは早かった。
封書で来た内容は「あまりよくは知らない」とのことだった。
そこで、私が調べて知り得た資料をお送りした。
すぐに礼状が来た。
私が送ったのは、鍬次郎の墓の写真とか、古い津広報のコピーなどであった。
先生はとっくに調査されておられて、津広報の記事を書いた方とも直接、会っておられた。
私の行為は釈迦に説法どころか、失礼なものであっただろうに、先生は御礼を述べて下さったばかりか、激励して下さった。
本物というのは芝先生のような方を指すのだろう、と思い知った瞬間であった。

何回か年賀状もやり取りさせて頂いていたが、平成22年9月28日御逝去。
御冥福をお祈りするのは当然として、先生の研究や名著が埋もれてしまうのはもったいなさすぎる。
「日本の化学の開拓者」は不朽の名作だと断言できる。
ぜひ、御一読をお勧めします。

化学物語25講義 化学同人
オランダ人の見た幕末・明治の日本 菜根出版

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