木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

スイミングクラブ変遷3

2012年09月11日 | 水泳(所感)
名古屋に引っ越してからしばらくして家の近くにあるTスイミングクラブに通い始めた。
ここは子供もスイミングに入っていたので三人が通うことになる。
ジュニアに比べて成人クラスはとても人が少ない。
歩行用に開放されている1コースにはそれなりに人がいるのだが、スイム用の2コースにはほとんど誰もいない。
スイム用のコースに自分のほかに人がいたのは、ほんの数回しかなかった。
残った3コースでは選手クラスの子供たちがバンバン泳いでいる。
シーズンになると無人の成人用スイムコースは1コースとなり、4コースをトビウオが泳ぐ。
その隣を泳ぐというのは精神上、あまり愉快ではない。
おまけに夜は8時30分までという勤め人にとって過酷な営業時間で、急いで帰ってご飯も食べずに泳ぐという感じだった。
パドルでもフィンでも何でも使い放題だったのはいいのだけれど、それでなくても孤独な「泳ぐ」という作業がさらに寂しく感じるクラブだった。
しかも7時30分を過ぎると受け付けもいなくなってしまい、文字通り誰とも一言も話さないときが多々あった。

一度だけ、クラブ対抗の試合に駆り出されたことがある。
引率のコーチは子供が同じ小学校に通う父親同士であったが、それまでほとんど口を利いたこともなく、バスの中でも終始無言。
試合になると、突如として大声で声援をしてきてくれたのだが、かえって戸惑ってしまった。
クラブ対抗のメドレーリレーも行ったのだが、このときばかりは速い選手が集まっていて、クロールを泳いだ自分が足を引っ張ってしまった。
そのうちの誰一人、普段は見たことがない。
コーチだったのか、助っ人だったのか。

月曜から土曜まで夜間はいつでも行っていい設定で、6,800円。
リーズナブルな設定だが結局月3回くらいしか行かない月が続き、退会。
何年か通っていたのに、退会の際も「ああ、そうですか」みたいな対応で寂しかったのを覚えている。

近くに大型スポーツ施設ができたせいか、成人にはまったくといっていいほど力を入れていないクラブだった。




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