生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

タイのうろこ(13)縞々構造-偏光顕微鏡写真-

2007-06-04 20:57:15 | Weblog
 図は前回の記事とは別のところの偏光顕微鏡写真です。通常光による顕微鏡写真は省略し,クロスニコル状態で光路に1λの検板を挿入した写真のみ示します。縞々構造は右斜め方向45°方向に伸びていますが,空青色に加色されている領域(屈折率が大きい方向)は65°位の角度で広がっています。したがって,屈折率が大きい方向と筋の長さ方向とは一致していません。基底の膜部分のこの方向に高分子鎖が配向しているのかも知れません。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭 参照:高分子-ミクロの世界-(Yahooブログ)

タイのうろこ(12)拡大した縞々構造-偏光顕微鏡写真-

2007-06-04 20:42:53 | Weblog
 前回の記事で示した写真と同一場所の偏光顕微鏡写真です。例によってクロスニコルの状態に1λの検板を光路に挿入して撮影しました。筋が配向している右斜め上方向が空青色になっており,この方向の屈折率が大になっています。筋自体も平坦部もそれぞれ加色しています。この点,カレイのうろことはかなり異なっているようです。
ミクロラボ Π(パイ)  参照:高分子-ミクロの世界(Yahoo!ブログ)

タイのうろこ(11)拡大した縞々構造-顕微鏡写真-

2007-06-04 20:30:08 | Weblog
 タイ頭部を覆っているうろこの顕微鏡写真です。一見なかなか複雑です。約25μm間隔にうねうねと走る縞状構造は平坦な基底部(膜状)上に盛り上がるようにできています。筋自体がカレイのそれにように均一ではなく,小さな粒子状の構造が連なっています。これはCa成分リッチの構造なのでしょうか。右下から右上部分には楕円状の構造が張り付いていますが,これはCa成分の結晶と思われます。
ミクロラボ Π(パイ) ポリ亭  参照:高分子-ミクロの世界-(Yahooブログ)