生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

イワシの頭(7)構造物Ⅱ()部位Eの偏光顕微鏡写真

2007-06-20 13:33:24 | Weblog
◆ 前回と同じ部位の偏光顕微鏡写真です。1λの検板が光路に挿入されています。縁が右斜め上方向になるように試料を置いて撮影した写真です。前回示したフィブリル状の構造が空青色に見えてきました。したがって,フィブリル状構造物では高分子鎖が長さ方向に配向しているといえます。それが構造物の縁に沿って並んで縁取りしています。このような構造は縁に沿って引張ったときの強度を高めていることは確かです。
◆ 平面状の構造物Ⅱは単純に見えますが,高分子鎖がそれぞれの部位で選択的に配向し,この構造物の強さと柔らかさを具現しています。構造物Ⅱがイワシの頭のどこにあったのか定かではないのですが,骨格のような構造が伸びる方向に強い力が加わるような部位にあったのだと思います。しかし,縁に沿った方向でも強さを失わないよう縁取りがしてあるのです。
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イワシの頭(6)構造物Ⅱ()部位Eの通常光顕微鏡写真

2007-06-20 13:16:58 | Weblog
◆ 前回と同じ試料を反時計方向に90°回転して,縁が右斜め上方向に向くようにして撮影した通常光による顕微鏡写真です。基盤となる膜状の構造物が波打っていることが分かります。縁に沿ってフィブリル状の構造が見えます。
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イワシの頭(6)構造物Ⅱ()部位Eの偏光顕微鏡写真

2007-06-20 13:06:52 | Weblog
◆ 前回と同じ部位の偏光顕微鏡写真です。1λの検板が光路に挿入されているので,前回暗かった場所は赤色になります。空青色の領域は右斜め上方向に屈折率が高いところです。鋭く太い骨格のような領域とその中間の領域では屈折率の高い方向が右斜め上方向ということになります。
◆ この構造物全体が柔軟ですから,Ca成分はあまり多くないでしょう。そこで,今回は,空青色の領域では高分子鎖(コラーゲン)が右斜め上方向に配向していると考えることにします。今後,Ca成分を除いて偏光顕微鏡観察をすることにしています。
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イワシの頭(5)構造物Ⅱ()部位Eの偏光顕微鏡写真

2007-06-20 10:47:02 | Weblog
◆ イワシの頭を構成する構造物Ⅱの部位Eの偏光顕微鏡写真です。偏光子と検光子が直交した状態で撮影しました。したがって試料のない場所では暗黒になります。明るい領域はなんらかの光学的異方性(屈折率が方向により異なること)が存在しているところです。
◆ 太く鋭い骨格のような領域とその中間の領域では光学的異方性が強いことが分かります。また骨格のような領域の間では明るい筋模様が中央に向かっているのが見えます。
◆ この構造物の縁の領域では明るい領域が縁にそって存在するのが見えます。次回の記事では,それぞれの領域でどの方向の屈折率が大きいのか説明します。
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イワシの頭(4)構造物Ⅱ()部位Eの通常光顕微鏡写真

2007-06-20 10:36:27 | Weblog
 イワシの頭を構成する構造物Ⅱの部位Eの通常光顕微鏡写真です。構造物Ⅱの左下のところから放射状に凹凸が右下方向に伸びています。その辺に近い領域の写真ですが,団扇の竹の骨のように,基盤となる膜状構造物を強化する細長く太い構造が縁の方まで伸びています。先端は鋭く尖っています。
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イワシの頭(3)構造物Ⅱ()部位Bの通常光顕微鏡写真

2007-06-20 10:15:52 | Weblog
 イワシの頭を構成する構造物Ⅱの部位Bの通常光による顕微鏡写真です。この部位には微細な凹凸はありますが,比較的平坦です。その辺を左斜め上方向に向けて撮影しました。
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