生物の形-ポリ亭のマクロ・顕微鏡写真-

 身近な動植物のマクロ写真や顕微鏡を用いて撮るミクロ写真を載せていきます。「生物の形」を気楽に楽しんでいきたいものです。

[#1642] ソバ(2) 短柱花の全体像

2012-10-06 10:03:59 | Weblog

 ソバの1個の花のマクロ写真を撮りました。花径は葯4mmで,花弁は5枚です。中央に3本束になって生えているのは雌しべです。その背丈は高くないので「短柱花」です。雌しべの周辺に花弁の数と同じ5本の雄しべが生えます。雄しべの葯はエンジ色です。中央の3本の雌しべは雄しべと同じような色ですが,色も形も雄しべによく似ており,「ほんまに雌しべなのかい・・?」と疑いたくなるくらいです。

  ちなみに「短柱花」は受精してから伸ばす花粉管が短いので,それに必要なエネルギーも少なくてすむことになります。そのため授粉する「長柱花」の花粉は比較的小であることが確かめられています(前回のHP参照)。

撮影日(試料採取日):2012.9.28                                         ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(T.TAKAHASHI)

 撮影はNikonのCOOLPIX 995という旧式のデジカメにアタッチメントを用いて顕微鏡用の接眼レンズを逆付けして撮影しました。


[#1641] ソバ(1) 花の群れ

2012-10-06 09:53:55 | Weblog

 休耕田でソバの花が満開です。米作転換政策のせいかこの数年,栽培面積が増えてきました。近くの散歩コースのソバ畑で花径が4-5mmの小さな花がびっしりとついている様子を撮りました。

ソバの花には雌しべが長い「長柱花」と雌しべが短い「短柱花」があります。どちらかは株により違うことが確かめられています。「長柱花」の花粉は「短柱花」の柱頭に授粉し,「短柱花」の花粉は「長柱花」の柱頭に授粉し受精が起こるとされています。

  写真の花は中央の雌しべが短いので「短柱花」でしょう。すべての花が「短柱花」です。雌しべの柱頭(先端)が雄しべの葯のような形なのでほんとに雌しべなのかな・・?とも思うのですが,他に雌しべらしきものが見当たりません。間違っているかもしれませんが,この記事では雌しべと考えることにします。なお,下記のHPを参照しました。

撮影日:2012.9.28                                                                        試料採取:鯖江市内                                                         ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(TAKAHASHI)

http://www.akina.ne.jp/~satokobo/buckwheat/folower.htm

 

 

 


[#1641$] ホトトギス-マクロ写真-

2012-10-06 09:48:25 | Weblog

 シュウメイギクに関する記事をひとまず終了し,次回からはソバの花について連載する予定で準備中です。今回は通し番号なしでホトトギスの花のマクロ写真を載せます。草むらの中で咲いておりあまり目立たない花です。ユニークで面白い形の花です。白色のホトトギスも咲いていました。

撮影日:2012.10.04                                                              撮影場所:プラントピア(越前町)                                               ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭