ソバの1個の花のマクロ写真を撮りました。花径は葯4mmで,花弁は5枚です。中央に3本束になって生えているのは雌しべです。その背丈は高くないので「短柱花」です。雌しべの周辺に花弁の数と同じ5本の雄しべが生えます。雄しべの葯はエンジ色です。中央の3本の雌しべは雄しべと同じような色ですが,色も形も雄しべによく似ており,「ほんまに雌しべなのかい・・?」と疑いたくなるくらいです。
ちなみに「短柱花」は受精してから伸ばす花粉管が短いので,それに必要なエネルギーも少なくてすむことになります。そのため授粉する「長柱花」の花粉は比較的小であることが確かめられています(前回のHP参照)。
撮影日(試料採取日):2012.9.28 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(T.TAKAHASHI)
撮影はNikonのCOOLPIX 995という旧式のデジカメにアタッチメントを用いて顕微鏡用の接眼レンズを逆付けして撮影しました。