◆ 前回と同じ部位の偏光顕微鏡写真です。1λの検板が光路に挿入されています。縁が右斜め上方向になるように試料を置いて撮影した写真です。前回示したフィブリル状の構造が空青色に見えてきました。したがって,フィブリル状構造物では高分子鎖が長さ方向に配向しているといえます。それが構造物の縁に沿って並んで縁取りしています。このような構造は縁に沿って引張ったときの強度を高めていることは確かです。
◆ 平面状の構造物Ⅱは単純に見えますが,高分子鎖がそれぞれの部位で選択的に配向し,この構造物の強さと柔らかさを具現しています。構造物Ⅱがイワシの頭のどこにあったのか定かではないのですが,骨格のような構造が伸びる方向に強い力が加わるような部位にあったのだと思います。しかし,縁に沿った方向でも強さを失わないよう縁取りがしてあるのです。
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◆ 平面状の構造物Ⅱは単純に見えますが,高分子鎖がそれぞれの部位で選択的に配向し,この構造物の強さと柔らかさを具現しています。構造物Ⅱがイワシの頭のどこにあったのか定かではないのですが,骨格のような構造が伸びる方向に強い力が加わるような部位にあったのだと思います。しかし,縁に沿った方向でも強さを失わないよう縁取りがしてあるのです。
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◆ 前回と同じ試料を反時計方向に90°回転して,縁が右斜め上方向に向くようにして撮影した通常光による顕微鏡写真です。基盤となる膜状の構造物が波打っていることが分かります。縁に沿ってフィブリル状の構造が見えます。
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◆ 前回と同じ部位の偏光顕微鏡写真です。1λの検板が光路に挿入されているので,前回暗かった場所は赤色になります。空青色の領域は右斜め上方向に屈折率が高いところです。鋭く太い骨格のような領域とその中間の領域では屈折率の高い方向が右斜め上方向ということになります。
◆ この構造物全体が柔軟ですから,Ca成分はあまり多くないでしょう。そこで,今回は,空青色の領域では高分子鎖(コラーゲン)が右斜め上方向に配向していると考えることにします。今後,Ca成分を除いて偏光顕微鏡観察をすることにしています。
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◆ この構造物全体が柔軟ですから,Ca成分はあまり多くないでしょう。そこで,今回は,空青色の領域では高分子鎖(コラーゲン)が右斜め上方向に配向していると考えることにします。今後,Ca成分を除いて偏光顕微鏡観察をすることにしています。
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◆ イワシの頭を構成する構造物Ⅱの部位Eの偏光顕微鏡写真です。偏光子と検光子が直交した状態で撮影しました。したがって試料のない場所では暗黒になります。明るい領域はなんらかの光学的異方性(屈折率が方向により異なること)が存在しているところです。
◆ 太く鋭い骨格のような領域とその中間の領域では光学的異方性が強いことが分かります。また骨格のような領域の間では明るい筋模様が中央に向かっているのが見えます。
◆ この構造物の縁の領域では明るい領域が縁にそって存在するのが見えます。次回の記事では,それぞれの領域でどの方向の屈折率が大きいのか説明します。
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◆ 太く鋭い骨格のような領域とその中間の領域では光学的異方性が強いことが分かります。また骨格のような領域の間では明るい筋模様が中央に向かっているのが見えます。
◆ この構造物の縁の領域では明るい領域が縁にそって存在するのが見えます。次回の記事では,それぞれの領域でどの方向の屈折率が大きいのか説明します。
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イワシの頭を構成する構造物Ⅱの部位Eの通常光顕微鏡写真です。構造物Ⅱの左下のところから放射状に凹凸が右下方向に伸びています。その辺に近い領域の写真ですが,団扇の竹の骨のように,基盤となる膜状構造物を強化する細長く太い構造が縁の方まで伸びています。先端は鋭く尖っています。
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イワシの頭を構成する構造物Ⅱの部位Bの通常光による顕微鏡写真です。この部位には微細な凹凸はありますが,比較的平坦です。その辺を左斜め上方向に向けて撮影しました。
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イワシの頭を構成する矩形の膜状構造物(Ⅱ)全体の写真です。アルファベットは撮影した部位を示しています。全体として平たいのですが,膜の内部は均一ではなく,左下の厚いところ(黒く見えるところ)より放射状の構造が領域FEGHあたりに見えます。
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参照:高分子-ミクロの世界-
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◆ これから数回,イワシの頭を構成する"部品”について説明しましょう。昔から,「鰯の頭も信心から」とよく言います。ことわざ辞典によれば,「例えどんな詰まらないものでも,信心の仕方次第で,尊くありがたいものになる・・」とか。鰯さんには気の毒だが,鰯の頭は世の中の詰まらないものの代表のように言われています。
◆ イワシの頭は手で押すと簡単にぐずぐずに壊れてしまいます。大型の鯛のように立派な「頭蓋骨」があるわけではないからです。壊れたイワシの頭部からは,写真に示したような,いろいろの形の膜状の構造物が取り出されます。これらの構造物がタンパク質でつながって頭の形を保持しています。
◆ 今後のブログでは構造物ⅠとⅡについて顕微鏡写真を紹介することにします。
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◆ イワシの頭は手で押すと簡単にぐずぐずに壊れてしまいます。大型の鯛のように立派な「頭蓋骨」があるわけではないからです。壊れたイワシの頭部からは,写真に示したような,いろいろの形の膜状の構造物が取り出されます。これらの構造物がタンパク質でつながって頭の形を保持しています。
◆ 今後のブログでは構造物ⅠとⅡについて顕微鏡写真を紹介することにします。
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トビウオのうろこの中央付近の顕微鏡写真です。同心円環的な構造が見られます。薄くて平坦な基底の膜上に同心円環的な凸の領域ができることにより,うろこの強度や剛性を維持しているのでしょう。
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