~暮らしの中の小さな幸せ~

ログハウスに住みながら・・・
日々の暮らしと趣味の色々を綴ります

旅の二日目 長閑な七尾線沿線散策

2017年11月18日 | 鉄旅
旅の2日目、早朝の金沢は小雨模様でしたが・・・
9:52 金沢発七尾行の普通列車に乗車し暫くすると青空が見えてきました。
さすがに金沢駅で普通列車の写真を撮るのは恥ずかしく(笑)
七尾線の駅ですれ違った金沢行きをパチリ

ドアの開閉は乗客がボタンを押すのですが・・・

こちらに来てから何度か列車に乗りずいぶん慣れました(笑)

1日数本ですがサンダーバードも和倉温泉まで乗り入れています。

単線の七尾線ですから待ち合わせも度々で
ローカル線は乗客も少ないので車両後で気兼ねせず写真が撮れます(笑)

11:19 七尾駅到着
ホームでは花嫁のれんがお出迎え

観光列車「里山里海号」出発まで1時間19分の待ち時間があるので
コインロッカーに荷物を預け、駅前に出ると黒い雲が・・・

早足で事前に調べていた「一本杉通り」へ向かいます

徒歩5分ほど商店街が立ち並ぶ通りへ


趣のある看板


明治43年建造高澤ろうそく店


暮らしの雑貨店 歩らり
  
 昭和7年建造の旧上の啓文堂は万年筆の形をした看板(?)がユニーク

昆布・海産物しら井

寒ブリの昆布巻き・とろろ昆布を土産に購入

吊るし柿と看板

こんな風景がつい目にとまります。

旧酒蔵を利用したカフェ「ICOU」




布施酒造



酒蔵見学も出来るそうですが時間がないので写真だけ・・・

一本杉通りのそばにある昨年4月にオープンした花嫁のれん館へ

入館料550円ですが見学することにしました。
花嫁のれんとは・・・
幕末から明治時代にかけ加賀藩の領地「能登・加賀・越中」で始まった婚礼の風習
ボランティアの方が館内を説明案内しますと言われたので
列車の時間を告げ15分ほどで足早に解説をしてもらいました。

合わせ水

割れたかわらけが元に戻らないように、何があっても2度と実家へは戻らない・・・
現代人には真似ができない強い決意を持ち、お嫁に行ったのですネ~

婚家の仏間の前に実家の紋が入れられた花嫁のれん(実家が用意するそうです)

ここをくぐり仏壇に手を合わせ婚家のご先祖に挨拶をして結婚式をするそうです。
「花嫁のれんは実家と婚家の結界みたいなもの」そう説明されたボランティアの女性も
実際に嫁入りにした時には意味も解らず全てのことを行ったそうです。
「この仕事をして初めて知ったのヨ~」と笑ってました。

昔は仏間の入り口に合わせ3か5枚だったそうですが現代は5枚だそうです。
  

こちらは色が渋いと思ったら・・・婿養子さん用


常設展示室には明治から平成までの花嫁のれん

気になる、お値段を聞きましたが十数万から・・・
加賀友禅など高級なものになると3ケタもあるそうで
一生に一度使い、その後ずっとしまっておくなんて
現在ではこの風習も普通の家庭ではなかなか減ってきたそうです。


そう広くない館内なので550円の入館料は少しお高く感じますが・・・
説明をしていただいたおかげでその土地に伝わる風習に触れ勉強になりました。

さて、列車の時間も近づき、慌てて七尾駅に戻った直後に土砂降りの雨
北陸のことわざ「弁当忘れても傘忘れるな」は本当だったのネ~

さて、七尾駅からのと鉄道穴水駅までの観光列車の話は
次回の鉄道編でUPすることにして先に進みます。
13:39 終点・穴水駅に到着
次の列車まで1時間半を過ごすため駅側のお店へ
事前に調べていた喫茶店「フリースタイル」
昭和の香りがする店内には私と同世代の店主らしきご夫婦の姿
 
忙しい昼時が過ぎたからかご主人はお出掛け店内は私と奥さんの2人
今夜はお楽しみが待っているので軽く済ませようと地元の人に人気のラーメンを注文
「コラーゲン入りお肌プルプル」「手作りとろとろチャーシュー」
メニューにこんなこと書いてあればやっぱり選ばないわけにはいきません(笑)

見た目よりあっさりとした普通に美味しいラーメンでした。
食後にはサイフォンで入れたコーヒーも・・・

気さくな奥さんは話好きで私が熊本から来たと聞くと
急に嬉しそうに釣り船をしている息子さんが
熊本・天草から中古の船を購入し日本海を航海し帰ってきたと・・
お互い親近感を感じ益々話が弾みました。
その後やって来た常連客の楽しい男性3人も加わり
釣りの話や地元のお勧め日本酒の話などで盛り上がりました。
地元訛りの言葉を聞きながら・・・
旅に来た実感と人の温かさを感じるひとときでした

ここ穴水は相撲の遠藤関の出身地らしく・・・

遠藤関の幟が何本も立っていて資料館もあるようでしたが
相撲より駅横にある物産館の能登牛のカレーパンの幟が気になる私(笑)
ラーメンのデザートにカレーパンを食べたのでした


南からはるばるやって来た北陸・能登半島
七尾と穴水の町は私にとって忘れられない場所の一つとなりました。

本日も長々とお付き合い頂きありがとうございました