高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

竹の害虫。

2008年10月10日 17時26分15秒 | 竹細工作業工程

最近の竹は、ネバっぽいと言うか?中身が詰まっていないと言うか?頼りない竹が多くなった。私が竹を習い始めた頃は、割る時にはもっと、パリパリと音を立てて割れていった物であるのだが、最近は全然音がしない。やはり、これも温暖化の拠る気象変化で性質が変わって来たのだろう。最近はトンと雪が積もることも無い。やはり、竹も寒い冬をじっと堪えて越冬することで身が締まってくるのだろう。

Sinkuimusi1 それと今年は、竹の害虫が沢山発生して困っている。チビタケアシナガシンクイムシと随分長い名前だが、体調3から4ミリの小さい奴だ。真っ黒でコクゾウ虫の様な感じだ。何処が、足長なのか?と思うのだが?

109_018 でも、自分の体の大きさの穴を掘りながら、竹の中をぐいぐいと食い荒らしていく。竹の表皮の部分は食べないで、身の部分を食べるのだ。我々、竹職人が怪我をする時も、この害虫に食べられた所がポキッと折れて、勢い余って怪我をするのだ。全く、腹が立つ存在だ。生命力が強く、バルサンなんかでは死なない。30分程度なら、100℃のお湯で竹を煮込んでも、死なないようだ。クッソー!

でも、安心してくださいね!竹のバッグは虫が食べない竹の表皮だけで編んでいますから、虫は付きません。

竹工房オンセ

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