先日の友人の娘の結婚式で、来賓の祝辞のトップバッターとして、村上健さんがスピーチした。彼とも、20年近い家族ぐるみの付き合いをさせてもらっている。
結婚式のスピーチのトップバッターと云うのは、全員が神妙に耳を傾け、真剣に聞いているので、実に緊張するものだ。
しかし、彼は堂々とし、落ち着いた語り口で、全員の心を引きつけてしまった。
スピーチのエピソードに、こんな話を盛り込んで、
ロンドンの小さな新聞の片隅に、小さな小さな求人広告が出されました。
広告を出したのは、アーネスト・シャクルトン、南極探検隊の募集広告である。
探検隊員求む。 至難の旅。
わずかな報酬。 極寒。
暗黒の長い月日。
絶えざる危険。
生還の保証無し。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。
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ほんの小さなスペースであったが、このインパクトあるメッセージは
15歳の少年を含めた約5000名の応募を集め話題となった。
人が強く動く動機は、お金や地位だけではないことを証明した採用広告として
今なお語り継がれている。
このエピソードを上手く盛り込んで、彼らへのスピーチとしたのだ。
スピーチが終わった後、会場中から万感の拍手の嵐であった。
我が友人ながら、上達したな!と感心してしまった。
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