このブログで、何回かにわたって、制作途中の記事をアップしてきたモニュメント。
昨日、遂に除幕式をして、宇佐図書館入口にお披露目されることになりました。
このモニュメントの制作依頼は
長年に渡って、宇佐図書館に寄付をされてこられた藤花さんと云う方がおられるのですが、今までは、表立った紹介は辞退されており、名を伏せた寄付者でした。
しかし、寄付金が総額1億円を超えるに至り、宇佐市としては、どうしても、この方の好意を形にしたいという事で、「宇佐市民栄誉特別賞授与」という形で、市民の皆様に知って頂くことになりました。
もともとが、「名を伏せて」と仰る方なので、よく見かける、胸から上の銅像などはもっての外・・・・・何か、藤花さんに相応しい、親しみの持てるモニュメントを・・・・という運びになったそうです。
そこで、宇佐市の工芸品の中から、鏝絵と竹細工のモニュメントと云う提案が出てきたそうです。ありがたい事です。
今回の制作で、一番困った事は、鏝絵と私の所の背景とが、同時制作であった為、二つが出来上がった時、合わせてみて、旨く行くだろうか?と云う点でした。
しかし、実際組み合わせてみると、鏝絵の白さが浮き出して、モチーフになっている、二人の子供が、本当に可愛らしく仕上がっています。
この男の子と女の子は
「古事記」や「日本書紀」に「菟狭(うさ)」に関する記述がありますが、
その中に「神武天皇が東征の際に菟狭に立ち寄り、菟狭津彦(ウサツヒコ)菟狭津姫(ウサツヒメ)が、菟狭の川上に一柱騰宮(アシヒトツアガリノミヤ)を建て、もてなした。」とあります。
その、菟狭津彦(ウサツヒコ)菟狭津姫(ウサツヒメ)がモチーフになっています。
私の方は、近年、市町村合併に伴い、宇佐市と安心院町・院内町の3市町が合併しました。
全体を三つのパーツに分け、製作して、最後に大きな作品として融合させました。
もちろん、三つのパーツは3市町であり、これから更なる発展を願って。また、三つの山は、今まさに開こうとするつぼみをかたどったものです。
是非、宇佐図書館を訪れた人は、図書館入口の右壁面に飾ってありますので、見て下さい。
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