正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

いやな雨です

2008年04月16日 | 時計修理
最近ちょっと「分解掃除をするぞ~」ってモードに気持ちが入らず細かい修理をしています。
たまって来ているのでそろそろ始めないといけないのですが、気持ちが入らないまま修理すると部品を飛ばしたり、細かい調整が出来なかったりということになることが多いです。

 日々同じリズムで過ごしていると{分解掃除モード}にスーっと入っていくのですが、雑用で1,2日掃除をしないとなかなか切り替えが難しくなってきました。

一日くらい思い切ってお店を休んで気分転換でもすればまた違ってくるかも?
なんて甘えが出てしまいました。

 昨日は以前修理したシチズン婦人用手巻き時計の風防あわせが出来上がってきたのでくみ上げました。

しろうさんの好きそうな年代かも?

 次は昔セイコーが出していたフィリップヴネというブランドの時計です。
ダイヤが入って5万から7万円くらいだったと思います。当店でも取り扱っており結構販売させていただいた記憶があります。

電池交換時にちょっと外装なんかを点検してお渡しするのですが、ガラスの内側にもやもやがありました。
これはガラスを引っ付ける接着剤で、このままにしておくといつの間にかガラスがなくなっているとか、雨が降ったときに文字盤に水が入ったりします。
良い時計のガラスはサファイアガラスを使ったりしますのでなくなってしまうと後で高くつくことがあります。
それで一度お預かりし、ガラスの針直しをしました。

ケースから機械を取り出し、ガラスやケースについている接着剤を綺麗に取り除きもう一度接着するという工程です。

この時計は6時位置のダイヤも外れていましたので付けておきました。

 最後にちょっと緊張した電池交換です。
ピアジェのダイヤキラキラモデルです
竜頭が裏側にありちょっと変わったデザインでした。
すぐには出来なかったのでお預かりし今朝仕上げました。



パティックの機械時計でも裏ブタの竜頭の時計があったような?
難しい修理だった思い出があります。

この時計はクオーツだったのでネジを外して竜頭を抜き裏ブタを開けて電池交換をしました。
かなり昔のクオーツの機械で、今調子が悪くなってしまうと部品がなくて修理できないなんてこともあるかもしれません。

スイスの一流メーカーの時計なのでそんなことはないとは思いますが…。

今日は少し気持ちを切り替えてがんばります。

雨はいやですが。