正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ジラールペルゴとSEIKOSHAボンボン掛時計を修理

2008年09月12日 | 時計修理
昨日の晩涼しかったですね。朝方は寒い感じがしました。
掛時計の修理が思ったより時間がかかってしまいました。

 まずジラールペルゴの手巻きです。かなり前のアンティークの時計だと思います
ケースのラグの部分のデザイン私個人的に好きです。
  
購入後すぐに持ってこられましたが、歯車の調子が悪いと言うことを了承してご購入されたみたいです。
分解掃除をしながら原因を探していきました。
歯車自体は少し錆が出ていました。テンプの受けに受け石がちょっと変でした。
受け石が2枚。一枚は薄い石でもう一枚は厚みのある石です。
多分前回修理された方が石をなくし、厚みをあわせるためにもう一枚入れていたみたいです。
文字盤上にすると止まってしまいました。原因はここだと断定!
でも通常のインカブロックの構造でなくちょっと考えました。
そこでお店にある穴石に集合してもらって、厚み、直径の合う穴石を探しました。
そこで一番きっちりと合う穴石を見つけてバネを留めました。

あとベゼル、文字盤も接着剤で引っ付けていました。

昔の時計なので…。

 次は写真に撮っていませんが、タグホイヤーのベルトの修理です。
以前にもご紹介しましたが、ベルトの駒が外れてしまって時計が出来ないとのことでベルトの駒を留める修理をお預かりしました。

左右に割れる駒です。
中にハンダを細かく切って入れてバーナーで熱します。
ハンダがプチプチ言って来たら火を止めてペンチでパチパチ入れていきます。
熱いのでやけどに注意です。

 段々と夜も更けてきましたが昨日のメインイベントのセイコーシャの掛時計が残っています。
ゼンマイ切れです。
一応これまたお店のゼンマイに集合してもらい合わせになりました。
厚み・幅・長さのぴったりのゼンマイを見つけ1番芯に巻きつけ組み上げていきました。

アイチの時計に比べてものすごく組みにくい機械です。
最近はアイチばっかりしていたので久しぶりに思い出しました。

     

 12時過ぎに何とか終了。帰りました。
やっと一つ終わったと思ったら今日またアイチのスーパーエイトが修理に来ました。
クロックはあとセイコー一つ(ゼンマイ切れ)とアイチ一つです。気合入れて頑張ります。