正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

セイコードルチェ、アイチボンボン時計を修理

2008年09月22日 | 時計修理
昨日は結構あちこちで大雨洪水警報が出ていました。堺もお昼からしばらく大雨だったみたいです。
夜も雨が降ったみたいですが、私はお店にこもっていたので分かりませんでした。
ビルから出ると涼しく、道路が濡れていたので雨が降ったと分かりました。

 昨日は営業時間中バタバタと用事が多く修理する時間が無く閉店後の修理になりました。
修理残業でした。

 まず九州か送っていただいたコピーの修理です。
なかなかコピーの時計でちゃんと修理できたものは少ないのですが、この時計は20分のところで止まってしまうみたいで針が文字盤に当たっているか、歯車の不良と思いました。ケースの外から見る限りでは文字盤に当たっていないと思いましたが、ケースから出してみると50分位置が高く20分位置が低くなっていました。なので20分に位置に来ると文字盤に針が当たって止まっていたみたいです。
秒針がゆがんでいるみたいです。針を直しても微妙に傾きがありぎりぎりで文字盤に当たらないところでセットしました。
あまり上に上げると50分に位置で時針に当たる可能性もあります。

今のところ順調に動いています。
もうしばらく様子を見ようと思います。

次はセイコードルチェ18金の無垢のケースです。S様からのお預かりです。キャリバー8N40です。
お客様がご自身で電池の交換をされているみたいです。
今回、電池の交換をしても動かないとのことでお持ちいただきました。
コイルが切れていました。こじ開けで開けた勢いでコイルまで行ってしまったのだと思います。
昨日分解し、コイル注文中です。
  

最後はアイチスーパーエイト60日巻です。
止まってしまったとのことでお持ちいただきました。H様からのお預かりです。
ゼンマイ全体に油が回っており外から油を吹き付けた感じがしました。間違っていたらすいません。
掛時計で致命的な対処法だと思います。
      
9時半ごろからの分解で、かなりビビリながら(いつ終わるのかと…)ばらしました。
原因は大体分かったので、バラして洗浄して、穴を2箇所〆直して、あとゼンマイの残量を示すところのピンが無かったので作って入れました。
12時30分少し回ったところで出来上がり、片付けをして帰宅。
帰ったら2時前でした。

 少しハードな一日でした。