正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

機械式デジタル表示時計を一つ修理しました

2009年02月11日 | 時計修理
昨日は天気がいいと思っていたのですが、雨が結構降ったみたいです。

 冬の雨は厳しいですね。

昨日は部品が届いたのでバラバラのままの時計の仕上げを2点しました。
一つはロレックスの巻き芯が届き巻き芯の長さあわせ。
夜の12時に「パッチッ」っと変わる構造のため、巻き芯が届いてから針を付けないとだめで、昨日そこからの修理でした。
きっちり針をつけてタイミングを調整しケーシングをしました。

 次はオメガダイナミックの裏押さえの交換です。
これも昨日部品が届き交換しました。機械部分を組み上げてタイミングを調整すると緩急針を動かしても歩度が変わりません。
これはヒゲの調子が悪いと判断。
テンプを見るとテンプの受けにヒゲが当たっていました。
ヒゲ持ちの位置を少し下げて少しヒゲを調整しました。
順調に動いてくれています。
このケースワンピースのケースのため機械の時点で時間をきっちり調整しないとケーシングした後だったらもう一度風防外しからの作業になってしまいます。
納得いくまで調整しケーシング。

最後は機械式のデジタル表示時計です。
先日お修理させていただきました三重県のM様からのお預かりです。
修理が遅くなって申し訳ございません。
もう一つは今日修理したいと思います。

ピンレバーの脱進機で調整が少し難しかったですが、何とか許容範囲に調整出来たと思います。

あとマリンクロノメーターの時計の修理も来ました。
デテント脱進機の時計です。
修理日数はお任せしますということでお預かりしました。
100年は経っていると思います。
詳しいことはこれから調べていこうと思います。
私自身鎖引きデテント脱進機はまだ修理したことがなく資料集めから初めて万全の修理をしようと思います。

 どきどきしますが、やりがいのある修理だと思います。
頑張ります。