正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

キンツレ置き時計とオメガスピードマスターを修理しました。

2010年04月08日 | 時計修理
昨日は寒かった急に寒くなったので特別寒く感じました。

夕方から修理始めました。以前からお預かりしていた置き時計ですが、電気部分に不具合があり不動だったので部品を探していましたが見付からず、今ある部品で直らないか分解してみました。
電気部分で今ある接点を介さず電池からリード線を出して直接端子に当ててみました。
すると少し動きが見られました。電気部分のは接点の部分を重点的に修理して電気が通るようにしました。
初めての構造の機械なので慎重に慎重に修理しました。一度機械部分はそのままで組み上げて電池を入れると通電しました。
これだけで結構な時間がかかってしまいました。
次はもう一度分解し、機械部分へ。
構造はゼンマイは入っていませんがゼンマイ同様の力のかかる歯車がありその力で機械は動くのですが、接点と接点が引っ付くと電気の力で反発し歯車を動かす仕組みになっていました。
機械はピンレバーの脱進機ですが、ピンもしっかりとしたピンなので減りもありませんでした。
ほぞ穴は油でかなり汚れていて洗浄後テンプもよく振る様になりました。
もう一度組み上げていてタイミングの調整をしています。





初めての機械で部品のない時計の修理はいつも緊張の連続です。
喜んでいただけると思います。

次は家に帰っての修理です。いつものように少し寝てから修理となりました。
オメガスピードマスターのカレンダーつきです。
7751キャリバー

角穴車の下や丸穴車のした、おしどり周りに汚れがありました。
湿気が入ってか針に錆が見られました。
分解掃除、針交換でお預かりです。

今日は修理残業の日。クロック関係で仕上げないと駄目な時計があるので、野球放送を聴きながら修理する予定です。
頑張ります。