正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ハミルトンの竜頭の修理、オメガスピードマスターとユニバーサルの手巻き時計を修理です

2015年10月01日 | モバード
昨日はハミルトンの自動巻き時計の竜頭の修理から始めました。

I様からのお預かりのハミルトンで、巻き芯の太さにしては竜頭の大きさがちょっと大きい気がします。



穴開けの途中です。0.5ミリのドリルで少し奥まで削った状態です。


直径0.9ミリの直径の巻き芯で0.5ミリから初めて、ある程度奥まで削れた時点で軽く力を入れてねじ山部分に残っている巻き芯を削りました。

そのあと0.6ミリのドリルでもう一度奥まで穴を開けてから手で少しずつ残っている部分を削り出しました。

何とか成功して、巻き芯を継いで竜頭修理完成です。

次はオメガのスピードマスターの時計です。動くのですがゼンマイの持ちが悪くなっているとのことです。






3年半前に一度お掃除をさせていただいていました。
2階建てのクロノで機械部分は全然問題なくクロノ部分に原因と判断。
針、文字盤を外して分針車を抜こうと持ったのですが固くて抜けず。原因が解りました。
湿気が入るとこの機械この中心部分に湿気が集中してこの部分が良く錆びてしまいます。
少し分解してから洗浄して注油し組み上げました。

これで問題は解決だと思います。今朝も元気に動いてくれいていました。
文字盤と針を取り付けてしばらく様子を見てみる予定です。

最後はユニバーサルの手巻き時計です。
H様からのお預かりです。






キャリバー42 ケース防水にはなっていないので湿気がかなり入って機械が汚れている状態でした。
分解掃除、錆落としです。

今日ケーシング時に風防を交換する予定です。