本日の高住神社の状況です。
◆曇り
◆1℃
◆路面状況…雪溶けはじめ 凍結多少あり
高住神社には月参りがあります。
隣組の中で持ちまわりして、当番役が神社に御札を受けにいく慣わしです。
“ひぶせき”の札を受けて持ち帰り、各戸に分配するというもの。
ひぶせきとは“火伏せ”の御札。鎮火守護と書かれた紙札のこと。
一年十二ヶ月、組内から二人ずつでも自分の当番が回ってくるのは何年後。
先月は誰が参ったかねえ?とならないようにか、参詣の証となる帳面を持って来られます。
それに当月担当者の名前を書いてお返しするやりとりがずっと続いているのです。
今年ちょうどその帳面の頁が尽きたので、新しいものをお渡ししたついでに古い帳面をお借りしました。
左が今回使い切った帳面。右がさらに古い帳面。
年月日をみると、大正九年にこの慣わしが始まったと書かれています。
その後は作文用紙にツラツラと小難しい内容が…
どうやら講が組織され、それが月参りの発端のようですね。
上の紙札は、昔山伏が出していた祈祷札。
わら葺き旧家の屋根にあったもので、煤けてますが、そのおかげでか腐食が進まず保存が効いていたようです。
これを見ると、牛馬安全とともに火災不起と火難除が書かれています。
やはり昔から火伏せの信仰があったようです。
講の存在については知らなかったのですが、添田町誌あたりにヒントがあるかも知れません。時間があるときに調べてみようと思います。
もし、家にこうした豊前坊や英彦山の古い御札がありましたらご一報ください。
学術的に貴重なものが発見されるかも知れませんよ。