本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆17℃
今日は私一人。
天気が良いので、焚き火場の掃除をしたり洗濯したりと、雨降りにはできない外作業にいそしんでいました。
晴れ晴れとして開放的気分!それとも解放的!?(笑)
その頃Fさんはというと、休みを利用して英彦山登山に。
昼ごろに法螺の音とともに下山してきて、「オオヤマレンゲを写してきた!」と嬉々としてカメラを渡してきました。
それが下の写真。
中央下方にある白い花がオオヤマレンゲ。
位置的に花の中心を写すのが難しかったそうですが、つぼみもちらほらと見えています。
これはまた別の木のショット。
葯と呼ばれる花の中心部分が薄っすらと黄色にピンク色がかった色合いです。
熊谷氏の本によると、
「英彦山の名花の筆頭。英彦山と同様の霊山である大峰山では「天女の花」と呼ばれている。標高1000M以上の稜線部に生育する落葉低木ないし小高木。
~中略~
多数の葯は淡い黄土色、芳香がある。3日花で1日目の日中に半開、夕方に開花、2日目に受粉して3日目にはしおれ、花弁は茶色に変わる。」
とのこと。
あまりもたない花なんですね。
英彦山と大峰山のオオヤマレンゲの違いを記すべく、『茶花図譜』という図鑑に載っているオオヤマレンゲの写真と文を抜き出してみました。
「奈良県の大峰山に多いところからこの名がある。山林中にはえる落葉樹で庭木としても植えられている。
~中略~
花は5~7センチ位で、花弁は六~九枚、中心の芷は紅色で、花弁の柔らかい白色と対照的で美しい。」
明らかに葯の色が違うのが分かります。
それにしても、地域によってこれだけの差があるのは何故でしょうね。
理由を知っている方がいれば、ぜひ教えてください。
ちなみにFさんオススメは以下の場所。
①溶岩の壁付近(防護柵が目印)
②一本杉にぶつかって右に行った大岩の上
③北岳~中岳(寄り)の岩と岩の間(最初の写真がこれ)
過去に花盗人がいたようで、英彦山を愛する登山家が悲しんでいました。
たとえ手に取れる範囲でも、決してむしって行かないようお願いします。
山中で見るからこそ“天女の花”です。
天女の色香に惑わされ、盗ろうとして崖から落ちても知りませんよ。
梅雨の晴れ間はぜひ、英彦山の麗しき天女に逢いにお越しください。