竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

傾きて明日を哲学寒鴉

2013-12-22 | 
傾きて明日を哲学寒鴉  丈子






H句会1月ン兼題は「冬鴉」だが「寒鴉」の方に例句が多い
じっと動かない鴉を見ていると何かの屍ができるのえお
待っているかのようだ
カラスは彼岸と此岸の使いとか
どちらの世界にもその黒い影は我が物顔の振る舞いだとか・・・




寒鴉(かんあ)/冬鴉
寒中に見る鴉をいう。ところどころ雪のある冬田の中を、鴉が餌
を求めて歩く。一、二羽で現れることが多く、なんとなく哀れで
親しみがわく。餌の無き、厳しい冬を生き抜く姿に惹かれるもの
がある。

例句 
 
寒烏かはいがられてとられけり        一茶 「九番日記」
貧かこつ隣同士の寒鴉             正岡子規 「子規句集」
木の如く凍てし足よな寒鴉           富田木歩 「定本木歩句集」
寒鴉己が影の上におりたちぬ          芝不器男 「不器男句集」
松林にまた朋追へり寒鴉            原石鼎 「花影」