炎天に煌と城壁草田男忌 見市六冬
生命の賛歌の多い草田男に相応しい
炎天をも許容する自然人草田男を彷彿させる
(小林たけし)
【草田男忌】 くさたおき(・・ヲ・・)
8月5日、俳人中村草田男(本名清一郎)の忌日。東大俳句会に参加し、『ホトトギス』で虚子の指導を受ける。石田波郷や加藤楸邨らと共に人間探求派と呼ばれた。生命賛歌の句も多く、代表句に「万緑の中や吾子の歯生え初むる」。この句により「万緑」が季語として定着した。昭和21年に『万緑』を創刊・主宰。句集『長子』『万緑』『火の島』など。昭和58年、82歳で死去。
例句 作者
夏帽のつばの弱りや草田男忌 藤田あけ烏
大輪の花火の音や草田男忌 今井誠人
炎天こそすなはち永遠の草田男忌 鍵和田?子(ゆうこ)
森に入りひとりの緑酒草田男忌 宮脇白夜
炎天こそすなはち永遠(とは)の草田男忌 鍵和田秞子
草田男忌の鍋をはみ出す鶏の骨 大類準一
夏帽のつばの弱りや草田男忌 藤田あけ烏
大輪の花火の音や草田男忌 今井誠人
炎天こそすなはち永遠の草田男忌 鍵和田?子(ゆうこ)
森に入りひとりの緑酒草田男忌 宮脇白夜
炎天こそすなはち永遠(とは)の草田男忌 鍵和田秞子
草田男忌の鍋をはみ出す鶏の骨 大類準一