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狼に永久の哀愁寒の月 たけし
狼が冬の季語とは知っていたが
狼だけでは季節感が乏しい
害獣として駆除された狼だが
その遠吠えの姿に哀愁を感じてならない
寒の月 を斡旋したがどうだろう
(小林たけし)
冬(三冬)・動物
【狼】 おおかみ(オホ・・)
◇「山犬」
食肉目イヌ科イヌ属。まさにイヌの祖先。ニホンオオカミはすでに明治38年に絶滅したとされる。家畜を襲うことから害獣とされたり、毛皮が高値で取引されたこともその一因であろう。しかし一方でオオカミを神の眷属として祀る神社もある。人間との深い関わりを示す例であろう。
例句 作者
狼の声そろふなり雪のくれ 丈草
天に天狼日本狼死に絶えし 島 世衣子
沼涸れて狼渡る月夜かな 村上鬼城
狼や剣のごとき月の弦 細木芒角星
山河荒涼狼の絶えしより 佐藤鬼房
狼の声そろふなり雪のくれ 丈草
天に天狼日本狼死に絶えし 島 世衣子
沼涸れて狼渡る月夜かな 村上鬼城
狼や剣のごとき月の弦 細木芒角星
山河荒涼狼の絶えしより 佐藤鬼房